2013年10月4日20時59分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし3月、除染で出た土などを保管する楢葉町の仮置き場で、作業員の男性がショベルカーにひかれて死亡した事故で、労基署は、元請けの前田建設工業などを、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、楢葉町の除染を国から請け負う共同企業体の代表で、東京・千代田区に本社がある前田建設工業と、現場の52歳の責任者、それに、4次下請けで平田村のM自動車商会と、58歳の社長。
この事故は、ことし3月22日に、楢葉町下小塙の除染の仮置き場で、トラックを誘導していた51歳の作業員の男性が、別の作業員が運転するショベルカーにひかれて死亡したもの。
富岡労基署によると、会社と責任者らは、ショベルカーを動かす経路や制限速度の計画を立てていなかったなどとして、労安法違反の疑いがもたれている。
いずれも容疑を認めているという。
前田建設工業は「担当者が不在のためコメントできない」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055015991.html?t=1380916743169
(2013年10月31日 修正1 ;追記)
2013年10月23日19時11分にNHK福島から、死亡事故が起きた除染工事の元請け3社が指名停止になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
楢葉町の除染現場で、ことし、2件の死亡事故が起きたことを受け、環境省は、工事を請け負った大手建設会社など3社を、23日から3か月間の指名停止にした。
指名停止になったのは、楢葉町の除染を請け負う共同企業体のメンバーで、いずれも東京に本社がある「前田建設工業」と、「鴻池組」、それに「大日本土木」の3社。
楢葉町の除染現場では、ことし3月に作業員がショベルカーにひかれて死亡したほか、5月にも、坂道で動いた無人のトラックにひかれて、作業員が死亡する事故が起きた。
環境省によると、これらの現場では、いずれも作業計画が作られていないなど、決められた安全対策がとられていなかったという。
このため環境省は、この3社に対し、23日から3か月間指名停止にし、環境省が発注するすべての事業について、新たな入札に参加できなくなった。
ことし12月まで行われる予定の楢葉町の除染作業は、引き続き3社が事業を続けるという。
元請けとなる大手建設会社が3社同時に指名停止になったことの影響について、環境省は「他の自治体の除染作業の進ちょくに、大きな影響が出るとは考えていない」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055490871.html?t=1382561190143
また、10月23日付で環境省東北地方環境事務所からプレスリリースされた指名停止を知らせる資料中、事故時のやや詳しい状況が下記趣旨で記載されていた。
平成25 年3 月22 日、下小塙仮置場圧縮梱包施設内で大型土のうを運搬する4tユニック車を誘導していた作業員が、大型土のうを荷下ろししていた0.28m3級油圧ショベルが横向きで前進した際に右足大腿部から股下付近までキャタピラで踏まれ、死亡した。
出典URL
http://tohoku.env.go.jp/fukushima/pre_2013/data/1024aa.pdf
(ブログ者コメント)
これらの情報は、5月に起きた事故の紹介記事にも追記済。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2891/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。