2023年8月15日18時35分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府福知山市で平成25年8月、3人が死亡、55人が重軽傷を負った花火大会の露店爆発事故は15日、発生から10年となった。
この事故を教訓に全国の自治体で進んだのが、一定規模の屋外イベントで主催者に防火計画の策定を義務づける火災予防条例の改正だ。
各消防でも露店との合同訓練や巡回強化に力を入れている。
「講習受けましたか」。
今年7月、祇園祭の露店でにぎわう京都市中心部の一角。
夕方になり開店準備を進める露天商に、地元消防署員が丁寧に声をかけながら回った。
署員は露天商の防火講習の受講歴や消火器の準備状況などを確認。
10年前の悲劇を受けて改正された火災予防条例に基づく取り組みだ。
署員のチェックを受けていた露天商の50代女性は、偶然にも福知山の事故に居合わせた一人。
「当時は消火器を持っている店は少なかった」と振り返り、防火への備えを強化した条例改正を歓迎している。
事故前は火災予防が事実上、個々の露店任せになっていた。
屋内イベントと異なり、屋外イベントでは防火に関する明確な規制がなく、再発防止に向けた検討が急ピッチで進んだ。
その柱といえるのが、火災予防条例の改正だ。
総務省消防庁は平成26年1月、条例を改正して、屋外イベントでも防火責任者の選任や防火計画の事前提出を主催者に義務づけるよう、全国の自治体に通知。
露店爆発事故の被害者家族会の働きかけもあり、大規模な屋外イベント開催が想定されない自治体を除く全ての自治体で、29年度までに条例改正が完了した。
こうした状況で迎えた事故10年の節目。
現場の由良川河川敷ではこの日、遺族らが献花する予定だったが、台風7号の影響で16日に延期した。
被害者家族会の元会長で、事故で妻子3人が負傷した盛本さん(56)は、「本当は15日に現場へ行きたかったが、(台風なので)仕方がない」と語った。
https://www.sankei.com/article/20230815-V7JLKCMKDVKIJFEQCS6DL32WA4/
(ブログ者コメント)
福知山事例については、本ブログでも情報提供している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。