2023年8月13日10時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
本格的な夏のレジャーシーズンを迎え、第3管区海上保安本部が記者向けにライフジャケットの着用体験会を開いた。
3管本部管内では、昨年までの過去5年間でマリンレジャー中の死者・行方不明者の約9割が救命胴衣の非着用者だったという。
どうすれば、事故から命を守れるのか――。
7月下旬、横浜市中区の横浜海上防災基地にある訓練に使うプール。
3管本部の担当者から各社の記者に向けて説明が始まった。
「ライフジャケットはしっかりと体に合わせることが大切です」
最初に着用したのは、成人男性でも浮くのに十分な浮力7・5キロのチョッキ式のもの。
肩や腹部にベルトがついており、体にフィットするよう、一番下の股ベルトから順に締めていく。
着用後、記者(24)も勢いよくプールに飛び込んでみた。
最も深いポイントで水深2・5メートル。
足が着かないため一度は沈んだが、ライフジャケットの浮力で一気に水面に持ち上げられた。
全身の力を抜き、緊張しながらも身を任せることができた。
ただ、時間が経つと肩付近に隙間ができてしまい、水面から顔を出し呼吸するのに苦労した。
ライフジャケットのサイズが記者の体には大きかったようだ。
肩部分のベルトも緩んでしまっていたが、「水中でベルトの調整は難しい」と担当者。
「体に合ったものを正しく着ないと、ライフジャケットだけが浮いて体は沈んでしまう。マリンレジャーなど活動を始める前にしっかりと確認することが大切」と説明した。
次に一回りサイズが小さい浮力6キロのものを着用。
股ベルトから順にベルトを締めていき、再び入水した。
担当者から「楽な姿勢で」とアドバイスされたとおりに浮いてみると、40センチの波を人工的にたてたプールの中でも安心して浮くことができた。
3管本部管内では、2018~22年の海水浴や釣りなどレジャー中の死者・行方不明者は252人にのぼり、219人(約87%)がライフジャケットを着ていなかった。
非着用だった死者のうち、約9割が溺死(できし)だったという。
【より薄く行動しやすいタイプも】
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(以降有料)
https://www.asahi.com/articles/ASR8F3G43R88ULOB00N.html
8月13日11時21分にYAHOOニュース(神奈川新聞)からは、おそらくは同じ体験会で普段着のままプールに飛び込んだ別記者が30㎝の波に恐怖を感じたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
夏休み期間中は川や海など水辺でのレジャーの機会が増え、水難事故のリスクも高まる。
相次ぐ水の悲劇を防ぐため、第3管区海上保安本部(横浜市中区)では、海水浴客や釣り人らにライフジャケット(救命胴衣)の着用を求めている。
効果はどれほどなのか?
正しい着用方法は?
記者が実際に体験してみた。
【もっと写真などを見る】ジャケットがずれて、体が沈みかける記者
うだるような暑さが続く7月下旬。
ペンとカメラをかなぐり捨てて、33歳と27歳の記者2人は、3管・横浜海上防災基地(同区)の訓練用プールを訪れた。
二人とも、学生時代は水泳でならした。
Tシャツやズボンなどを身に着けたまま、深さ2メートルのプールに勢いよく飛び込む。
足はつかないが、浮くことはできた。
だが、ここからだ。
特殊な装置で30センチの波を立ててもらう。
波が次々と記者の顔面に押し寄せ、呼吸を阻む。
一瞬、溺れるかもしれないという恐怖を感じた。
ここで、浮力約7・5キロのライフジャケットを着てみた。
3管交通部安全対策課の青柳課長は、「まずは呼吸ができるように頭を浮かせることが大事で、そのためには体重の10%程度の浮力が必要」と説明する。
体重60~70キロの記者には十分な浮力。
体が強く浮き上がり、波に合わせて10分ほど浮いていられた。
主に釣りやSUP(スタンドアップパドルボード)で使われる浮力約2~4キロのライフジャケットも試した。
油断すると体が沈み、やや心もとなかったが、それでも着用しない時とは大違い。
サポートしてくれた元特殊救難隊員は「波に対して背を向けた状態で、あおむけになって救助を待って」とアドバイスする。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1da10a4dd841be4074b49061d7f5b665f31b09be
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。