2023年8月16日19時42分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月16日、道南いさりび鉄道の北斗市にある踏切で、列車が通過しているにも関わらず、遮断機が下りないトラブルが発生しました。
幸い、ケガ人などはいませんでした。
16日午前6時53分ごろ、道南いさりび鉄道線の北斗市茂辺地にある「茂辺地道路踏切」で、列車が通過する際に遮断機が下りない状態のまま、列車が踏切内を通過しました。
列車は速度60キロで通過。
1両編成で乗客は10人いました。
当時、踏切には人や車はおらず、けが人はいませんでした。
道南いさりび鉄道によりますと、原因はレール上に発生したサビにより、列車が接近している状態を検知できなかった可能性があるということです。
道南いさりび鉄道の担当者は、「踏切のレールはここ数年で取り替えている。約10メートル先が海なので、もしかしたら潮によりサビが発生したのかもしれない」ということです。
レールの改修工事には数日間かかるため、踏切の両端にバリケードを設置し、車や人が侵入できないようにするということです。
なお、列車は通常通り運行する予定で、ダイヤに変更はありません。
道南いさりび鉄道は「今後、こういう事案が発生しないように対応していきます」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6ad6ce716dbc15d3b2c3e07642c1fa99d8f1ca
(ブログ者コメント)
レール上に錆が出ると列車を検知できなくなる点については、以下の「㈱昭和テックス」ホームページ記事が分かりやすかった。
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鉄道用レールには列車を検知するための電流が流れており、列車の車軸(車輪)でこの電流を遮断することで列車を検知しています(接触型検知)。
また、レールには列車検知用に加えて電車の駆動電流も流れています(図2)。
このため、軌道回路に不具合が発生すると列車は正常に運行することができなくなります。
いわゆる「信号機故障」の一つの原因となり、列車遅延等を引き起こすこととなってしまいます。
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レールは電流を通すと同時に列車重量を支持しています。
このため、列車が通過する時、レールには強烈な振動が発生しています。
その大きさは民需レベルをはるかに超える強烈なものです。
このため、レールボンドや送着ボンドはこの振動を受けて次第に破壊が進みます。
このためボンドの耐久性が大きな課題となっています。
また、列車本数が少ない閑散線区や入換線等においては、時折、レールに錆が発生し、列車が検知できない状態に陥ることがあります。
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http://www.showatecs.co.jp/about-tecs/total-solution_j/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。