2015年3月9日14時56分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前7時40分頃、東京都千代田区内幸町2の新生銀行旧本店ビルの解体工事現場から、「作業員が転落した」と119番があった。
救急隊員が駆け付け、30歳代の男性作業員が病院に搬送されたが、全身を強打しており、まもなく死亡が確認された。
警察によると、男性はビル2階の床に開いていた穴から、穴を塞いでいたベニヤ板ごと約9m下の1階に転落したとみられる。
警察で、現場の安全管理に問題がなかったかどうか調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150309-OYT1T50081.html
2015年3月3日11時26分に中京テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月2日18時11分にNHK岐阜からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日正午ごろ、岐阜県海津市で農機具用の木造倉庫の解体作業をしていた男性2人が、倒れてきた壁の下敷きになり、1人が死亡した。
事故があったのは、海津市海津町の男性方の農機具倉庫。
警察によると、2日午前8時から市内の家屋解体業者4人で木造瓦ぶきの倉庫の解体作業をしていたが、正午ごろ、最後に残った幅6m、高さ5m、厚さ12cmの土壁が内側に倒れ、倉庫の中で作業していた2人が下敷きになった。
このうち、田中さん(76)が出血性ショックにより死亡、もう1人の男性(59)は自力で抜け出し消防に通報したが、腰に軽い打撲傷という。
岐阜地方気象台によると、岐阜地方は朝から強い風が吹き、岐阜市で午前11時56分に瞬間最大風速12.7mの西北西の風を観測していた。
警察が、事故の原因と詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www.ctv.co.jp/newsctv/index_loc.html?id=202029
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085866241.html?t=1425330892721
2015年2月17日18時48分にNHK広島NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月18日11時45分に読売新聞から、2月17日19時15分にRCCニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前11時50分ごろ、三次市南畑敷町の県立三次高校で、木造一部2階建て約690m2の武道場の解体工事中に、高さおよそ10mの鉄製の屋根や壁の一部が倒れ、工事用の仮囲い(高さ約3m)を突き破って、校舎脇の市道を走行中の乗用車とトラックに直撃した。
県によると、乗用車には運転席と助手席にそれぞれ女性が乗っていて、天井と窓の一部が壊れたほか、男性1人が乗っていたトラックのバンパーの一部に当たったが、警察によると、この事故によるけが人はいないという。
現場は、JR三次駅からおよそ1.5km東の店舗や住宅が建ち並ぶ、市の中心部に近い地区で、県によると、耐震化に伴う建て替えのため、今月に解体工事が始められていたという。
事故が起きた際は、7人の作業員が重機を使って武道場の最も道路沿いにある壁を壊す作業を行っていたということで、県は詳しい原因を調査している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20150217/5527521.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150218-OYT1T50052.html
2014年12月6日23時3分にTBS Newsiから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月7日10時55分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後1時過ぎ、千代田区神田和泉町のビルの解体工事現場で、「工事中に壁が倒れ、人が下敷きになっている」と通報があった。
警察官が駆けつけたところ、作業員の男性(23)が壁の下敷きになっているのが見つかり、病院に運ばれたが、胸を圧迫され、約4時間後に死亡した。
警察の発表によると、窒息死とみられる。
警察によると、男性を含めた3人の作業員が5階建てのビルの4階部分で壁の解体作業を行っていたところ、縦約3m、横約2.5m、厚さ約20cmのコンクリートの壁が突然崩れ、倒れてきたという。
男性は、コンクリート壁をドリルで内側に倒す作業をしていたという。
警察が、事故の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2366368.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141207-OYT1T50012.html
2014年12月5日19時26分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時ごろ、佐世保市母ヶ浦町の住宅の解体工事現場で、1階と2階の間に設置された長さ4mあまりの長方形のコンクリート製のひさしが突然落下し、下で作業をしていた建設会社従業員の男性(32)が下敷きになった。
男性は病院に搬送されたが、全身を強く打っていて、およそ4時間後に死亡が確認された。
警察によると、解体されていた住宅は築50年ほどの軽量鉄骨造りの2階建てで、1週間前から作業が行われていたという。
警察は、現場にいたほかの作業員や男性が勤めていた建設会社から話しを聞き、事故が起きた原因について詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033746031.html?t=1417813751345
2014年11月15日22時9分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月15日20時32分にNHK北海道NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後2時50分ごろ、札幌市中央区南5条西のビルの解体中に外壁が倒れ、5階部分にいた30代の男性作業員が下敷きになり、死亡した。
警察によると、ビルは鉄筋コンクリート9階建てで、上の階から順番にクレーンを使って解体を進めていて、事故が起きたときには5階部分をクレーンで解体中だった。
ビル内にいた他の作業員にけがはなかったといい、警察が事故の原因を調べている。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/141115/afr1411150031-n1.html
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20141115/3229901.html
2014年8月4日14時39分にNHK前橋から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前9時すぎ、太田市新田金井町の住宅資材などを作っている「T社工場」で、古い設備の解体工事を行っていたところ、塩素系のガスが入ったボンベが破損した。
警察などによると、このガスが隣にある冷蔵設備を製造する工場に漏れ出し、作業員の男女合わせて10人がガスを吸い込んで気分の悪化を訴え、太田市などの病院に運ばれた。
消防によると、全員意識があり、症状はいずれも軽いという。
警察によると、当時は、解体用の大型機械を使って作業をしていて、誤って塩素系ガスが入った40ℓ入りのボンベを破損したということで、警察で詳しい経緯を調べている。
現場は、太田市の中心部からおよそ8kmほどの郊外で、周辺の住民への影響はなかった。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1063529271.html?t=1407187203867
8月4日12時18分にmsn産経ニュースからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
塩素ガスのようなものが漏れ、隣接する工場にいた10人が搬送された。のどや目の痛みを訴えたが、いずれも軽症とみられる。
警察などによると、工場内にある浄化槽の解体作業中にガスが漏れたとみられる。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140804/dst14080412180008-n1.htm
8月5日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は合成樹脂の製造工場で、建物の解体中だった。
重機で作業中、地面に埋まっていた塩素ガスのボンベを誤って壊し、ガスが漏れたとみられるという。
8月5日付で毎日新聞群馬版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、工場内では解体業者が重機で整地しており、地下に埋設されたボンベに誤って触れ、バルブが開いてしまったという。
消防隊員が午前10時ごろにバルブを閉じ、漏れは止まった。
出典URL
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20140805ddlk10040098000c.html
(ブログ者コメント)
報道内容から推察するに、ボンベ内には結構多くのガスが入っていた模様だが、そのようなボンベが埋設されていたという報道は、正しいのだろうか?
操業時にボンベを埋設して使用することなど考えられないし、途中まで使用したボンベを廃棄目的で敷地内に埋めることも考え難い。
ピットなどに置かれていた可能性も考えられるが、それなら解体工事に入る前に撤去していた筈だし・・・。
状況が、どうもよく分らない。
(2014年8月25日 修正1 ;追記)
2014年8月5日付の上毛新聞紙面に、ボンベは古くから埋まっていたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
建物の解体中、地下に埋まっていたボンベに重機で誤って触れ、ガスが漏れた。
建物は、プラスチック製品の梱包作業に使っていたが、老朽化のため、7月から業者が解体していた。
ボンベは古くから埋まっていたとみられ、同社、業者とも存在を知らなかったらしい。
発生から約1時間後に駆け付けた消防隊員がボンベの弁を閉め、ガスの噴出が収まった。
隣接する企業の従業員が異臭に気付き、119番通報した。
2014年7月30日付で朝日新聞広島版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月28日18時27分にNHK広島WEB NEWSからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
広島市安佐南区の市立伴小学校で、28日午前11時40分ごろ、校舎2階をつなぐコンクリート製渡り廊下の撤去工事中、廊下の一部(長さ約2m、幅約3m)が約4mの高さから落下した。
男性作業員(32)が下敷きになり、両足骨折の重傷を負った。
児童は、夏休み中でいなかった。
市教委によると、撤去する渡り廊下を4分割してクレーンのワイヤーで吊り下げていたが、コンクリートを支える鉄骨部品が腐食していたため、落下したとみられるという。
市教委によると、伴小学校では児童の増加に伴い、ことし5月から校舎の増築工事が行われていて、夏休み中に新しい渡り廊下を建設するため、今の渡り廊下を取り壊す工事が行われていたという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20140728/3347951.html
2014年6月28日付で朝日新聞山梨全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月28日付で山梨日日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後3時ごろ、昭和町清水新居の「ダイタ昭和ショッピングビル」の解体工事現場で、ビルの外壁のコンクリート片が7~8mの高さから落下し、下にいた解体業者に勤める作業員の男性(43)に当たった。
警察によると、男性は病院に搬送され緊急手術を受けたが、内臓を損傷し体の複数箇所を骨折するなどの重体だという。
警察によると、落下は約1時間前にも起きた。
同日午後2時10分ごろ、外壁(縦約2m、横約3m)のコンクリート片が崩れ落ち、コンクリート片が工事現場と道路を隔てる地上部分の鉄製の板を押し倒し、板は県道を走行していたゴミ収集車に当たった。
助手席の窓ガラスが割れたが、乗っていた2人にけがはなかった。
宙吊りになっていた外壁の一部が、午後3時ごろ、現場を確認していた男性の上に落下したとみられるという。
警察は労災事故として、現場の安全管理に問題がなかったか調べている。
出典URL
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2014/06/28/1.html
また、6月29日付の山梨日日新聞紙面に、事故原因に関する下記趣旨の記事が掲載されていた。
元請けのY社と下請けのS社は28日、取材に対し、「重機の操作ミスが落下の原因」との見解を明らかにした。
重機で作業中、重機か解体した壁の一部が壁にぶつかり、壁が崩れたとしている。
最初の落下について両社は、「重機の操作ミスが原因」との認識。
ただ、壁に何がぶつかったかについて、Y社は「解体作業用の重機が誤って壁に当たった」、S社は「重機で(建物内の)階段を引っ張って撤去していた際、階段が回転して壁を傷つけた」としており、説明に食い違いがある。
2014年6月12日21時8分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時過ぎ、周南市櫛ヶ浜の空きビルの解体工事現場で、作業員が屋上に設置された看板を取り外す作業をしていたところ、突然、看板が倒れてきて下敷きになった。
この事故で、看板の下敷きになった建設作業員の男性(58歳)が頭を強く打って、およそ30分後に死亡が確認された。
警察によると、看板は幅75cm、高さ4m50cmで重さが500kgあり、男性が看板の根元の付近を切断する作業をしていたところ、突然、倒れてきたという。
看板の取り外しは、男性と別の作業員の2人で行っていたが、男性が切断作業をしていた際、もう1人の作業員は離れた場所にいたという。
警察が、さらに詳しく事故の原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065180641.html?t=1402606852542
2014年6月5日付で神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
解体工事中の事故を防ぐため建設業法が改正され、施工業者に新たに許可の取得が義務付けられた。
これまでは土砂の掘削や基礎工事と同じ分類だったが、高層ビルをはじめ、専門性が高い解体工事が増えており、43年ぶりに業種区分が見直された。
4月に神戸・三宮で発生した足場倒壊事故でも、安全管理の不十分さなどが指摘された。
施行後は、解体を熟知した技術者の現場配置が必要となる。
兵庫県内の建物の解体工事数は2009年度以降、右肩上がり。高度経済成長期に完成した建物が“寿命”を迎えていることに加え、「アベノミクス」効果による景気回復も背景にある。
県建築指導課は、「景気にも左右されるが、今後も解体工事は徐々に増えていく」とみる。
建設業法で解体工事は、足場の組み立てや土砂の掘削などと同じ分類だった。
しかし、解体工事は他の工事と手順が逆で、鉄骨の切断や壁の取り壊しなどで突然、建物全体のバランスを失うなど危険性が高く、専門的な安全管理が求められる。
5月29日に成立した改正法は、「とび・土工」から「解体」を独立させた。
発注者との契約費が500万円以上の工事をする業者に対し、「解体工事業」として都道府県知事などから許可を取得することを義務付けた。
現場には、解体の実務経験が3~10年ある者などを「主任技術者」として配置しなければならない。
解体に特化した新たな資格も検討中。
改正法は今月4日に公布され、2年以内に施行される。
今年4月、神戸市中央区の5階建てビル解体現場で足場が倒壊した事故では、工事を請け負った同市北区の業者が「とび・土工」の許可を持っていた。
この業者は2008~12年、アパートや木造住宅の解体、アパートの基礎工事などを主に手掛けていたが、ビルの解体経験は多くなかったとみられる。
重機の誤操作や安全対策が十分ではなかった可能性があるとして、兵庫県警が捜査している。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201406/0007024550.shtml
(ブログ者コメント)
今年4月の神戸市事故は、下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3815/
今回の報道を元に、神戸市の事故について改めて考えてみれば、業務内容が徐々に高度化複雑化していったにもかかわらず、安全管理や安全意識は従前のまま・・・いわば「ゆでガエル」状態だったと考えることができるのかもしれない。
2014年5月17日21時0分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後1時ごろ、大阪市旭区高殿5丁目のビル解体工事現場の1階で、男性作業員が倒れているのを同僚が発見、男性は病院に搬送されたが死亡が確認された。
警察によると、男性は40代の作業員とみられる。全身を強く打っていた。
倒れていた場所の頭上には、4階から1階へ資材を下ろすため床に開けた直径約2mの穴があり、警察は、4階から誤って転落したとみて調べている。
男性らは4階で外に向かってホースで水をまき、舞い上がったほこりを落とす作業中だった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140517/waf14051721000019-n1.htm
2014年4月3日20時11分にNHK神戸から、下記趣旨の記事が掲載されていた。
また、4月3日12時9分に読売新聞から、4月5日17時59分にNHK神戸からも、同主旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時10分ごろ、神戸市中央区布引町の5階建てのビルの解体現場で、高さ約20m、幅約30mの作業用の足場がビルの鉄骨などとともに崩れ、前を通る片側3車線の道路を塞いだ。
この事故で、自転車で通行中だった22歳の女性が足場の下敷きになり、首の骨を折る大けがをしたほか、歩いていた20歳の男性も肩に軽いけがをした。
発表によると、民間の工事会社が2月から、隣接する5階建てと4階建ての2つのビルを解体していた。
事故当時、作業員3人が2台の重機を使って鉄骨を解体する作業が行われていたということで、消防によると作業員の1人は、「重機を使ってビルの裏側から3階部分の鉄骨を引っ張って壊す作業をしていたが、自分の操作ミスで鉄骨をつかんでいた重機のツメが外れ、その反動で骨組みが反対側に傾き、粉じんを防ぐシートを張った足場ごと道路に崩れ落ちた」などと説明したという。
現場は、神戸市中心部のJR三ノ宮駅に近いオフィスや商店がたち並ぶ場所で、ビルの前の道路では倒れた足場などの撤去作業が行われていたが、午後7時半ごろにすべての車線で通行できるようになった。
警察は、業務上過失傷害の疑いで作業を請け負った神戸市の会社の関係者から事情を聞くなどして事故の原因や作業の安全対策に問題がなかったかなどについて調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023466723.html?t=1396563951385
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140403-OYT1T50061.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023516061.html?t=1396736512803
(ブログ者コメント)
その後、テレビのワイドショーをながめていたところ、切り取られた鉄骨の断面を映しながら「別の解体業者に聞いたところ、倒したい側にクサビ状の切り込みを入れるはずだが、この断面は平行でクサビを入れたようには見えない」という解説とか、「素人のような解体の仕方で不安を感じていた」という通行人のコメントが流されていた。
(2014年9月9日 修正1;追記)
2014年8月28日15時10分に毎日新聞から、代表者を書類送検する方針という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸東労基署が来週にも、解体工事をしていた同市北区の元請け会社と代表者(48)を労安法違反(作業主任者の未選任など)の疑いで書類送検する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、代表者らは
○高さ5m以上のコンクリート造りの建物を解体する際に必要な作業主任者を選任していなかった
○作業手順や倒壊・落下による危険防止方法などを定めた作業計画を立てていなかった
○鉄骨のガス溶断を無資格の作業員が行っていた
などの疑いが持たれている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140828k0000e040277000c.html
(ブログ者コメント)
その後もウオッチしていたが、書類送検されたという報道には接することができなかった。
(2015年2月27日 修正2 ;追記)
2015年2月24日12時46分に朝日新聞から、作業計画の作成を怠ったなどとして代表者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日付で毎日新聞夕刊紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
神戸東労基署は24日、作業していた建設業「T組」(神戸市北区)の男性代表者(48)を労安法違反(作業計画の未作成など)の疑いで書類送検した。
兵庫県警も業務上過失致傷容疑でT組などを家宅捜索しており、代表者らを同容疑で書類送検する方針。
同署によると、代表者は、解体作業の手順や足場の倒壊を防ぐ安全対策などを定めた作業計画の作成を怠り、現場に必要な作業主任者を選任していなかった疑い。
鉄骨のガス溶断を、資格の無い作業員にさせていた疑いもある。
代表者は容疑をほぼ認め、「作業主任者が必要だとは認識していなかった」と説明しているという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH2S32N7H2SPIHB001.html
(2015年3月16日 修正3 ;追記)
2015年3月13日12時9分にNHK神戸から、鉄骨固定用のワイヤーが張られていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が現場の状況を詳しく調べた結果、
○ビルの鉄骨を固定するワイヤーが張られていなかったほか、
○鉄骨を細かく分解せず、無理に引き倒そうとした
ことなどが原因で、足場が崩れた疑いが強いことが分かったという。
警察は、神戸市の解体業者の48歳の代表と作業員3人のあわせて4人が、危険性を認識しながら安全対策を怠ったとして、13日午前、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察の調べに対し、4人は容疑を認め、「ワイヤーを張るなどしなくても大丈夫だと思った」などと供述しているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023170321.html?t=1426276150330
2013年12月3日20時6分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前9時10分ごろ、東京都台東区上野のビル建設現場で、解体工事中の作業員の男性(50)がブロック塀(高さ約120cm、幅約480cm)の下敷きになった。
男性は病院に搬送されたが、胸部圧迫のため死亡。
警察は、安全管理体制に不備があった可能性があるとみて、現場責任者や建設会社から事情を聴く。
警察によると、男性は電動ドリルハンマーでブロック塀を解体する作業中で、突然ブロック塀が倒れ、足下から顔まで下敷きになったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131203/crm13120320070013-n1.htm
2013年10月29日2時7分にmsn産経ニュース滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前9時ごろ、高島市安曇川町下古賀、元金箔製造会社の敷地内から出火し、鉄骨平屋建ての建屋1棟500m2を全焼した。けが人はなかった。
警察によると、この会社は廃業し、敷地内では建屋の解体作業が行われており、警察は、重機で建屋を壊した際に発生した火花が引火したとみて、詳しく調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/131029/shg13102902070003-n1.htm
2013年9月12日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県営荒瀬ダム撤去工事現場で11日、初の発破作業があった。
県企業局の計画では、縦横約4.5m、高さ約1.3mの鉄筋コンクリート製の右岸門柱上部にヒビを入れるはずだったが、爆破力が予想より強く、門柱上部は半分程度が崩壊。コンクリート片が球磨川やダム本体の上に落下した。
県企業局がとった工法は「制御発破」。門柱上部に18個の穴を開けて約5.4kgの爆薬と雷管を詰めた。穴の数を増やして1ケ所あたりの火薬量を減らし、騒音や振動、コンクリート片の飛散を抑えるのが狙いだった。
事前の報道機関への説明では、発破の威力はヒビが入る程度で、「防爆マットが少し浮き上がるぐらい」としていた。
作業後、どの程度ヒビが入ったかなどを検証し、工事用の機械でコンクリート片を取り除く予定だった。
ところが、爆破の強さは「想定外」となり、ヒビを入れるどころか、門柱上部は一部を残して吹き飛んだ。
県企業局は、この発破について、振動や騒音のほか、火薬の量が適当だったかどうかを含めて検証する。
安全が確認されれば、別の2門の門柱上部の発破作業に今月中にも着手する計画だ。
(2013年10月22日 修正1 ;追記)
2013年10月17日付で熊本日日新聞と読売新聞熊本版から、鉄筋の表面に凹凸がなかったなどの理由でコンクリートは衝撃に弱かったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県企業局は16日、川砂利を使ったコンクリートの性質と鉄筋の形状により、衝撃波に対するコンクリートの強度が想定を下回ったのが原因とする見解を明らかにした。
企業局はダム撤去に際し、火薬の量を少なくして騒音や振動、破片の飛散を抑える制御発破方式を採用。
ところが、9月11日、コンクリート製門柱の一部に18か所の穴を開け、計約4kgの火薬を詰めて実施した解体の際には、衝撃音とともに破片が半径40mまで飛散し、約10m3が川に落下した。
立ち入り規制をしていたため、けが人など被害はなかった。
企業局はその後、熊本大の協力を得て、同ダムのコンクリート塊に電圧をかけて強度を調査した。
その結果、ダムに使われている当時の鉄筋の形状が丸形で、表面に凹凸の突起がある現在の一般的な鉄筋に比べ、コンクリートとの付着性が低いと分析。
骨材には表面が滑らかな川砂利が使われていて、一般的に使われる砕石よりも衝撃波による分離が起こりやすいことが分かった。
これらの分析結果をもとに、八代市内の採石場で発破試験を実施した結果、火薬量は前回の10分の1でひび割れすることも判明。
11月以降に予定される本格施工まで発破試験を繰り返し、火薬量や火薬を装塡する穴の箇所、位置を検討する。
企業局は「コンクリートの材質そのものは分かっていたが、どう壊れるのかというデータがなかった。試験を重ね、最適な方法で施工に当たりたい」としている。
出典URL
http://kumanichi.com/news/local/main/20131017002.shtml
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20131016-OYT8T01170.htm
(ブログ者コメント)
古くなったビルを壊すのに発破を使い、周囲にさほど破片を飛ばすことなく、一瞬でビルを崩落させる・・・そんな海外映像を何度か見たことがある。
コンクリート構造物を発破で壊すことなど、既に確立された技術かと思っていたが、思いのほかノウハウの世界なのかもしれない。
2013年9月2日21時11分と9月3日12時25分にNHK北海道NEWS WEBから、9月2日22時41分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日正午ごろ、赤井川村で解体工事中の旧月見橋(長さ約30m、幅約7m)が崩落して約3m下の余市川に落ち、橋の上で作業にあたっていた作業員の男性8人のうち、7人が落下の衝撃でけがをして、ヘリコプターや救急車で病院に運ばれた。
警察によると、このうち6人が腰の骨を折るなどの大けが、もう1人も全身を打って病院で手当てを受けているという。
崩落した橋は、50年近く前の昭和40年から利用されていたが、見通しが悪いことなどから、去年10月に新しい橋に架け替えられ、その後は使われていなかった。
管理する北海道開発局の小樽開発建設部が倶知安町の建設会社に発注して先月21日に解体工事が始まり、2日から橋の道路部分を解体する工事が行われていたという。
当時、現場にいた作業員の男性によると、この橋は、15cmから20cmほどの厚みの道路部分と、その下の、土台となる1mほどの厚みの鉄骨部分で構成されていて、両岸で支える構造だったという。
2日は、この道路部分を何枚かに切断し、はがして1枚づつクレーン車で運び出す作業をしていたところ、路面の下にある鉄骨製の橋桁が真ん中から折れて、橋全体が崩れ落ちた。
この男性は「作業中にスッと橋が落ちた。崩落するまで2、3秒あったと思う。突然で驚き、バランスをとるのがやっとだった。なぜ落ちたのかわからない。こんなことは初めてだ」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130902/4214422.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130902-OYT1T00566.htm
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130903/4227291.html
また、9月4日付で朝日新聞北海道総合版(聞蔵)から、事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
解体作業で床板を取り外した結果、橋の強度が落ち、橋桁が変形して崩落した可能性のあることが、警察への取材でわかった。
橋を管理する小樽開発建設部などによると、事故当時は、真ん中付近でクレーン車を使い、アスファルトの下の鉄筋コンクリート製の床板を取り除く作業をしていた。
橋は、脚がないタイプで、川をまたいで鉄鋼製の桁をかけ、そこに床板をはめ入れて全体で強度を保つ構造になっていた。
床板をはがしていくに従って桁の強度が落ち、何らかの理由でバランスが崩れ、桁が「く」の字に折れ曲がり、桁の端が道路側から外れて崩落した可能性があるという。
警察は、どういう手順、方法で解体作業が行われていたのか、関係者から事情を聴くとともに、専門家にも意見を求め、適正な作業だったかどうか調べる方針。
2013年8月18日付で朝日新聞大阪市内版(聞蔵)から、8月17日21時10分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前11時50分ごろ、大阪市西淀川区姫島で、鉄筋コンクリート4階建てマンションの解体作業中だった男性が、崩れてきたコンクリートの下敷きになった。
男性は上半身を強く打ち、病院に搬送されたが内臓を損傷しており、5時間半後に死亡が確認された。
警察によると、事故当時、土木建設会社の作業員5人が解体作業にあたっていた。
男性は3階のベランダ部分から、階下に積まれた瓦礫のほこりを抑えるため水を撒いていたが、崩れそうになり、約3m先で作業中だったパワーショベルに飛び移った。
その直後にコンクリート(長さ5.2m、幅1.6m、高さ1.6m、厚さ20cm)が男性のほうに崩れ落ちたという。
警察によると死亡したのは解体作業員の男性(50)とみられ、警察は安全管理に問題がなかったかを含め、詳しい事故原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130817/waf13081721110026-n1.htm
※事故状況に関する記述は朝日新聞から引用したもの。msn産経ニュースwestでは、以下のように報道されていた。
ベランダが崩れて転落。落下してきたコンクリート片の下敷きになるなどしたという。
2013年6月26日18時57分にNHK岐阜から、この事故を教訓とした解体業者の研修会が開かれたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を教訓に、解体工事の安全の徹底をはかろうと、県内の解体業者が事故防止について学ぶ研修会が岐阜市で開かれた。
この研修会は、岐阜県内の建物の解体業者で作る組合が開いたもので、業者の従業員およそ30人が参加した。
研修会ではまず、組合の木村順一理事長が「尊い若い女性の命を奪ってしまった事故を忘れてはならない。二度と同じ事故を起こさぬよう安全意識を高めてほしい」と挨拶した。
このあと、労働局の職員が、工事の前に作業計画を立てて作業員に周知することや、現場に作業の責任者を置いて十分な倒壊防止策をとることなどの安全対策を徹底するよう改めて注意を呼びかけた。
また、来月1日から建物の鉄骨を切断するなど解体工事に使う機械の操作には、労働局の指定する機関での講習を受講することが法律で義務付けられたことを説明し、速やかな受講を求めた。
さらに安全対策のコンサルタントが、工事の危険性を作業工程ごとに見積もり、危険性を減らしていく方法を紹介した。
研修に参加した男性は「事故を忘れず、きょう学んだことを会社内で徹底したい」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085544591.html?t=1372276080679
(2013年7月15日 修正9 ;追記)
2013年7月10日15時03分にNHK岐阜から、2人に実刑判決が言い渡されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元専務ら2人に、岐阜地方裁判所は「危険性を熟知しながら倒壊防止措置を講じなかった過失は重大だ」として、それぞれ禁錮1年2か月の実刑判決を言い渡した。
10日の判決で、岐阜地裁の室橋裁判長は「被告らは漫然と壁を1枚残した不安定な状態で解体工事を行い、安全対策に対する意識が極めて薄かった。危険性を熟知しながら会社の営業利益や工事の作業効率を優先して倒壊防止措置を講じなかった」と指摘した。
その上で「重大な過失で女子高校生が死亡するという悲惨な結果が生じていて、実刑は免れない」として、それぞれに禁錮1年2か月の実刑判決を言い渡した。
判決のあと、亡くなった女性の父親は「判決が出ても、娘は帰ってこないので言葉が出ません。同じような事故がないようにと思いますが、単純な安全対策をなぜしなかったのか説明がないままです」と話していた。
一方、被告側の弁護士は「控訴するかどうかはこれから検討する」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084990591.html?t=1373495116601
(2013年9月21日 修正10 ;追記)
2013年9月19日18時47分に朝日新聞から、2被告が控訴を取り下げ、判決が確定したという記事がネット配信されていた。(転記省略)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。