2017年3月13日20時36分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪経済法科大(大阪府八尾市)の校舎解体工事で重機を操作して作業中、4階の足場付近にいたとび職の男性を落下させ重傷を負わせたとして、業務上過失傷害罪に問われた大阪市の会社員の男性被告(43)に対し、大阪地裁は13日、無罪(求刑罰金30万円)の判決を言い渡した。
検察側は、外壁を引き倒す前に、足場との連結部分を外していたとび職の男性の位置を確認する注意義務を怠ったと主張。
伊藤裁判長は、判決理由で、被告が取り外し作業完了の合図を受けていたと指摘し、「一般的な解体手順では、その後にとび職が現場付近に戻るとは想定できない」として、注意義務違反を認めなかった。
判決によると、とび職の男性は足場に上る合図をしておらず、安全帯は着用していなかった。
被告は、平成26年3月9日、ショベルカーで外壁を取り壊す際、とび職の20代男性を地上に落下させ、右腕骨折などのけがを負わせたとして、27年12月に在宅起訴された。
出典
『校舎解体のとび職転落事故で、重機の作業員に無罪 大阪地裁「注意義務ない」』
http://www.sankei.com/west/news/170313/wst1703130065-n1.html
2017年1月25日16時45分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月25日20時23分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後1時50分ごろ、福岡市早良区西新の中西商店街で、「解体中の建物が崩れた」と110番があった。
警察によると、解体作業をしていた鉄筋コンクリート製の2階建て建物が倒壊した。
商店街の幅8mの道路にコンクリート片や鉄骨が散乱し、周辺店舗のシャッターが曲がった。
買い物客らにけが人はいなかった。
事故当時は、福岡市の解体業者の作業員5人が工事をしていた。
解体は6日から始まり、壁一枚を残す状態になっていて、既に解体を終えた敷地内に重機を使って引き倒そうとした際、誤って反対側の市道に倒れたという。
がれきが散乱したため、警察は建物前の市道を通行止めにし、撤去を進めた。
建物には、以前、1階に衣料品店、2階にマージャン店が入っていた。
直前に建物の前を通ったという男性(66)は、「運が悪ければ下敷きになっていた」と声を震わせた。
現場の中西商店街は、複数の商店街が連なる「西新商店街」の一角。
市営地下鉄西新駅付近から藤崎駅近くまで約1.5km続き、西新商店街連合会によると、約200店が加盟している。
出典
『買い物客あわや下敷き…解体中ビル倒壊 福岡・早良区の西新商店街』
http://www.sankei.com/west/news/170125/wst1701250058-n1.html
『商店街でビル倒壊、道路ふさぐ 今月から解体工事』
http://www.asahi.com/articles/ASK1T5604K1TTIPE01L.html
1月25日20時42分に朝日新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
福岡・西新の商店街で25日午後に起きた、解体中のビルの倒壊事故。
負傷者はいないが、「あわや」の事態に通行人らは不安を口にした。
「バターーン」
福岡市城南区の男性(66)が背後で大きな音を聞いたのは、現場前の道路を通り過ぎた、その直後だった。
振り向くと土ぼこりが高く舞い上がっていた。
「突然のことで声も出なかった。テロかと。3秒違ったら巻き込まれていた」
現場正面にある饅頭屋の店主(82)によると、いきなり「ドドーン」という音がして、防音ネットと建物のコンクリートが倒れ込んできた。
「何が起きたのかわからなかった。地響きで足元が揺れ、ほこりで前が見えなかった。震えが止まらなかった」
店のガラスケースに鉄骨のパイプが当たり、隣の店のシャッターにもがれきがぶつかった。
消防隊員が埋まっている人がいないか確かめていたといい、「通行人がたまたまおらず、もうちょっとで大惨事になるところだった」
近くの飲食店で働く女性(44)は、「大きい音と揺れを感じ、地震かと思った。誰も被害に遭わなくて本当に良かった」と話した。
解体工事を担った会社の社長によると、鉄骨にガスで切り込みを入れたり、建物内のコンクリートを運び出したりする作業中に事故が起きたという。
「原因はまだわからない。近所の方や通行人の方に迷惑をかけて、申し訳ございません。二度とないようにしたい」と話した。
出典
『「3秒違ったら巻き込まれた」 白昼の商店街でビル倒壊』
http://www.asahi.com/articles/ASK1T6DRMK1TTIPE02N.html
(2017年2月19日 修正1 ;追記)
2017年1月26日付の西日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
解体工事をしていた会社の社長は、取材に「2階部分の外壁の鉄骨にガスバーナーで切れ目を入れている途中に、突然、壁が道路側に倒れた」と話した。
現場にいた男性作業員は、「柱に切り込みを入れながら上を向いたら、コンクリートが落ちてくる気配がした。その瞬間、壁が倒れてきた」と説明した。
近くの飲食店関係者は、前日午前にも「ドン」という音がして、30cmほどのコンクリート片が落ちているのを目撃した。
さらに、「2~3日前も、防音シートの内側でコンクリート片が落下したような音がして、振動で自転車が倒れた。人通りが多いのに、警備員もつけずに解体工事をしているから、危なっかしいなと思っていた」と振り返った。
2017年1月17日14時17分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月17日17時16分に産経新聞westから、1月17日19時33分に毎日新聞から、1月17日18時57分にNNNニュース(読売テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
堺市北部地域整備事務所(同市北区)の煙突の解体工事で基準値の255倍のアスベスト(石綿)が検出された問題で、大阪府警は、17日、工事を発注した市建築部の担当課長ら4人と市を、大気汚染防止法違反の疑いで書類送検した。
捜査関係者が明らかにした。
捜査関係者によると、担当課長ら4人は、工事前に石綿規制を担当する別の部の環境対策課に、煙突の建材に石綿が含まれていることを伝える義務があるが、これを怠った疑いがある。
大阪府警生活環境課によると、この規定の適用で立件されるケースは珍しい。
また、施工業者に石綿対策を指導する立場にありながら、市が部署間の連絡を怠った点を悪質と判断。
同法の両罰規定を適用して、法人としての市も送検した。
堺市によると、煙突の内部に石綿が使われていないかを確認しないまま昨年6月に解体が始まり、6月18日午前、作業員が同事務所機械室棟にある煙突を屋上で解体中、煙突内の耐熱材を含むがれきが入った袋を倒し、保育園にがれきが落ちた。
分析すると、耐熱材には国の規定値の約250倍の石綿が含まれていたが、市の土壌調査では園内から石綿は検出されなかった。
市は、園の土を入れ替えるなどし、保護者らの不安の声は収まりつつある。
石綿は繊維状の鉱物で、空気中に飛散したものを吸い込むと、肺がんや中皮腫などの原因となる。
生活環境課によると、4人は「石綿が含まれているという認識はなかった」と説明。
業者に対して、工事前に煙突の石綿を調査するよう指示していなかった。
2014年6月施行の改正大気汚染防止法では、石綿を含む施設の解体工事で、発注者は石綿がどの部分で使われ、どんな方法で解体するか、工事の2週間前までに自治体に届け出なければならないとの規定が盛り込まれた。
出典
『工事で石綿検出、連絡怠った疑い 堺市課長らを書類送検』
http://www.asahi.com/articles/ASK1K366MK1KPTIL00G.html
『石綿工事届け怠った疑い、堺市と職員4人を書類送検』
http://www.sankei.com/west/news/170117/wst1701170066-n1.html
『大気汚染防止法違反 堺市職員ら書類送検』
http://mainichi.jp/articles/20170118/k00/00m/040/058000c
『堺市職員、市を書類送検 アスベスト検出で』
http://www.htv.jp/nnn/news88917933.html
2017年1月14日21時29分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時25分ごろ、仙台市宮城野区の東北電力新仙台火力発電所で、廃止した2号機の復水器と呼ばれる装置をガスバーナーで解体中、内部の配管が燃えた。
約5時間後に鎮火が確認され、けが人はいなかった。
東北電力と警察によると、復水器は、電気を発生させるのに使う蒸気を冷やし、水に戻す装置。
高さ約6m、幅約10m、奥行き約18mで、解体業者が内部の部品をガスバーナーで切断中、付近に複数あるチタン製の配管が燃えた。
バーナーの火が引火したとみられ、東北電力の担当者は「作業方法に問題がなかったか調べる」としている。
2号機は、昭和48年6月に営業運転を開始した。
老朽化に伴い、平成23年10月に廃止された。
出典
『廃止の新仙台火力発電所の2号機 解体作業中に配管燃える』
http://www.sankei.com/affairs/news/170114/afr1701140033-n1.html
1月14日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防と東北電力によると、作業員は当時、廃止された2号機の建屋内で、復水器の撤去作業に当たっていた。
チタン製の配管を切断した際に、燃え上がったという。
出典
『新仙台火力で火災』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170114_13051.html
(ブログ者コメント)
〇粉末状態でなくても、強力な火源があればチタンは燃える。
今回燃えたのは復水器内部の配管ということだが、以下の情報などから考えると、チタン製の熱交チューブが燃えたのかもしれな。
『熱交換器の予防保全技術』
(2015年3月27日 日立評論)
・・・・・・
長年の運転使用によって,施栓率が高くなってきたAl黄銅管復水器の根本的な改善策を加えるには,冷却管の一部または全数をチタン管にリプレースするのが最も完全な保全策となる。
チタン管は耐食性が抜群で,管内・外面からの腐食の心配がまったくなく,復水器冷却管への採用によって海水漏れの危険性が大幅に低下し,プラント設備の安定運用が図られる。
・・・・・・・
出典
http://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/1990/08/1990_08_07.pdf
〇以下は、日本チタン協会からの同種事例紹介記事。
『トラブル事例と対策-燃焼・火災-2.チタンパイプを溶断していたら、着火し持続燃焼』
チタン材(パイプ等)が集中し、燃焼が持続する条件(送風等)が揃うと、溶断した際に着火し、燃焼が持続することが実験で確認されています。
詳しくは、「チタンの発火・燃焼と防止事例」(日本チタン協会、平成13年4月発行、有償)を参照ください。
出典
http://titan-japan.com/trouble/trouble_fi2.pdf
(http://titan-japan.com/trouble/index.html)
2016年12月9日15時45分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前10時20分ごろ、北海道室蘭市白鳥台で、解体工事中の4階建てアパート屋上から解体業者社員の男性(59)が約12m下の地上に転落、全身を強く打ち、病院で死亡した。
警察によると、現場では、当時、切断した屋根の一部を、ショベルカーを使って地上に下ろす作業中だった。
屋上にいた男性が、何らかの理由でショベルカーのアームに巻き込まれて転落した可能性があり、警察は、詳しい原因を調べている。
出典
『4階アパート屋上から作業員転落し死亡 解体工事中』
http://www.sankei.com/affairs/news/161209/afr1612090025-n1.html
12月9日19時0分にNHK札幌からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、男性は屋上で屋根を切り取ったあと、重機のアームの先の容器に積んで下ろす作業をしていたということで、転落防止のために命綱と体を結ぶ安全帯を装着していたが、何らかの理由で命綱が体とつながっていなかった可能性があるという。
出典
『解体中のアパートから落下死』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161209/5125891.html
12月10日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察の調べでは、男性は屋根を切断する作業中で、切断した屋根の一部を下ろしていた重機のアームが男性の命綱に引っ掛かったのではないかとみて、調べている。
2016年11月26日20時45分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
11月26日19時27分に朝日新聞から、11月26日18時10分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前11時前、兵庫県香美町香住区森、矢田川に架かる旧大乗寺橋(全長144m)の撤去工事現場で、橋桁の一部(長さ約20m、幅6m)が約8m下の河川敷に落下した。
橋の上で作業していた建設会社社員の男性(42)=鳥取市=が、ろっ骨を折る重傷を負った。
警察や県新温泉土木事務所によると、工事は県の発注で、長さ約20m、幅約6mのコンクリート製の橋桁を「ベント」と呼ばれる鉄製の仮支柱で支え、橋脚ごとなどに切断しながら撤去している。
同日は、午前8時ごろに作業を開始。
南北に延びる旧橋のうち、南側から2つ目の橋脚上部付近で、電動カッターで橋桁を切り終わった直後に、片側の橋桁が落下した。
橋の上では男性2人が作業中で、大きく傾いた橋を滑り落ちて1人が負傷。もう1人にけがはなかった。
警察や同事務所は、ベントが何らかの原因で倒れたとみて、調べている。
旧橋は、香美町香住区と同町村岡区を結ぶ県道香住村岡線の一部だったが、昨年11月、並行する形でバイパスが完成。
旧橋は通行止めとなり、今年11月上旬から撤去作業が続いていた。
兵庫県や大阪府では、今年、新名神高速道路の建設工事現場で橋桁や支柱が倒れるなどの事故が相次いで起きている。
出典
『撤去中の橋桁が落下、男性重傷 香住の工事現場』
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201611/0009700195.shtml
『長さ20mの橋桁が落下、作業員が転がり落ちけが 兵庫』
http://www.asahi.com/articles/ASJCV4WVQJCVPIHB00T.html
『橋桁落下、作業員負傷=兵庫』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016112600137&g=soc
2016年11月8日14時15分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月8日12時44分に和歌山放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし4月、解体工事が行われていた和歌山市北出島の漬物工場の倉庫で火災が発生し、作業をしていた4人が顔や腕にやけどをするなどの軽いけがをした。
和歌山労基署が調べたところ、この作業を行っていた和歌山市の業者が、倉庫の天井に燃えやすい性質の断熱材(硬質ウレタンフォーム)が使われていることを認識していたにも関わらず、その近くで火花が出る「ガス溶接機」と呼ばれる機械を使っていたことがわかったという。
また、この業者は、こうした事故を防ぐために法律で求められている「作業主任者」を置いていなかったという。
このため、同署は、法人としての解体業者と65歳の社長、それに38歳の現場責任者を、労安法違反の疑いで書類送検した。
出典
『解体工事火災 業者ら書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044222181.html?t=1478638236090
『解体作業事故で2人を書類送検 和歌山労基署』
http://wbs.co.jp/news/2016/11/08/90960.html
2016年11月8日20時46分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月8日20時26分に熊本県民テレビ(NNNニュース)から、11月9日付で毎日新聞熊本版と朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後4時40分ごろ、熊本市中央区中央街のビルの解体現場で、突然、2階の壁の一部が外側に崩れた。
警察によると、現場で作業をしていた19歳の男性が巻き込まれて転落し、上半身が崩れ落ちた壁の下敷きになり、あごの骨を折る大けがをした。
当時、現場では3人の作業員が大型の重機を使ってビルを取り壊す作業を行っていて、2階の壁を解体中だった。
けがをした男性は、ビルの周りに組み上げた足場の3階部分でショベルカーを誘導していたという。
ビルは5階建ての鉄筋コンクリートで、一連の熊本地震で半壊となっていたという。
現場は熊本市中心部の飲食店などが建ち並ぶ人通りの多い場所で、崩れた足場が道路を塞いだため、周辺では交通規制が行われた。
警察は、ほかの作業員から話を聞くなどして、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『解体中のビル壁崩れ1人大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004236512.html?t=1478638655639
『解体現場で壁が崩れ男性が下敷きになりけが (熊本県)』
http://www.jrt.co.jp/nnn/news8686190.html
『重傷 男性作業員、地震で解体中ビルで』
http://mainichi.jp/articles/20161109/ddl/k43/040/314000c
(2016年11月18日 修正1 ;追記)
2016年11月9日付の熊本日日新聞紙面には、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
ビルは10月中旬ごろ、上階から解体を始め、3階までの解体を終了していた。
同日はパワーショベルを2階に乗せ、男性ら3人が作業していた。
何らかの弾みで外壁が男性側に崩れ、足場などを巻き込み落下したという。
2016年9月14日17時32分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前11時前、鎌倉市岩瀬の工場跡地で、解体中の3階建ての建物の一部が崩れた。
この事故で、当時、屋上にいた40歳の作業員の男性が、崩れた床のコンクリートなどに巻き込まれ、胸の骨を折るなどの大けがをした。
警察によると、現場では当時、大型機械を使って建物を取り壊す作業が行われていて、作業員の男性は高さ14mほどの屋上で、ほこりなどが広がらないように水をまく作業をしていたという。
現場はJR大船駅から東に600mほど離れた住宅地にある工場の跡地で、警察は、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『解体中の建物崩れ作業員大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056007161.html?t=1473892215326
2016年8月6日付で毎日新聞千葉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『GS解体現場爆発 石飛び散り歩行者けが』
http://mainichi.jp/articles/20160806/ddl/k12/040/138000c
5日午前10時ごろ、市川市鬼高3のガソリンスタンドの解体工事現場で「爆発があった」と110番があった。
警察によると、爆発したのは地中に埋設された円柱形のガソリンタンク(繊維強化プラスチック製、直径約2m、長さ約10m)。
現場は高さ約2mの壁で囲われていたが、石などが10m以上飛び散り、近くを歩いていた男性(54)が軽傷を負ったほか、走行中の車が傷つくなどした。
警察によると、当時は、タンクにつながるパイプを電動カッターで切断する作業をしていたという。
警察は、タンク内に残ったガスにカッターの火花が引火した可能性もあるとみて、原因を調べている。
現場はJR総武線下総中山駅から南西約600mで、マンションや商業施設が並ぶ地域。
近くの理容室で開店準備中だった男性従業員(27)は、「ボーンという大きい音がして、外に出たら砂ぼこりが舞っていて焦げ臭かった」と話した。
8月5日17時11分にNHK千葉からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『ガソリンスタンド跡地で爆発』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086984661.html?t=1470431926887
5日午前10時ごろ、千葉県市川市鬼高の解体工事中のガソリンスタンドの跡地で「爆発があった」と、警察と消防に通報があった。
警察によると、直径およそ2m、長さ10mのガソリンタンクが爆発し、タンクのバルブや周辺の石などが吹き飛んだという。
この爆発で、近くを歩いていた54歳の男性が肩に石のようなものがあたって、病院に運ばれた。
けがの程度は軽いという。
また、付近に止まっていた車など7台に石のようなものが当たったほか、近くのファミリーレストランのガラスが割れるなどの被害が出たという。
警察の調べによると、当時は、タンクの上部に突き出た長さおよそ1mの鉄製のバルブを電気カッターで切断する作業をしていたということで、火花が散って、タンクに残っていたガスに引火したとみられている。
バルブは重さが100kgほどあり、工事現場を囲んでいた高さ2mほどのへいを越えて、歩道まで吹き飛んだという。
(ブログ者コメント)
ユーチューブにANNnewsとしてアップされている映像を見ると、タンクのカガミ部分がパックリ割れている。
https://www.youtube.com/watch?v=WeG2-xi6PJo
それほどの爆発なのに、工事していた人にけがはなく、石が当たった通行人1人も軽傷で済んだ。
NHKの映像を見ると、現場は、結構、交通量が多く、工事のための作業員も複数人いたと思われるのに、よくぞこれだけの被害で済んだものだ。
2016年8月1日22時57分にNHK前橋から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『倉庫の解体作業中に男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1064516601.html?t=1470090190155
1日午後2時40分ごろ、板倉町海老瀬にある邑楽館林農業協同組合の老朽化した倉庫で、建物の解体作業をしていた解体工事会社の会社員の男性(60)が屋根から転落し、全身を強く打った。
男性は病院に運ばれたが、およそ5時間半後に死亡した。
警察によると、男性は、老朽化した倉庫の建物を解体しようと、同僚3人と一緒に屋根にのぼり、瓦を取り外す作業をしていたが、屋根に穴が開き、およそ6.5mの高さから地面に転落したという。
警察では、労災事故とみて、詳しい状況を調べている。
(2016年11月16日 修正1 ;追記)
2016年11月14日17時53分にNHK前橋から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『転落事故で解体会社を書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1064398041.html?t=1479154996410
太田労基署は、足場を設置するなど必要な安全対策を取らなかった疑いがあるとして、勤務先の解体工事会社などを書類送検した。
書類送検されたのは、板倉町の解体工事会社の「K」と、社長の48歳の男性。
この事故は、ことし8月1日、板倉町にある邑楽館林農業協同組合の倉庫で、60歳の会社員の男性が建物の解体作業をしていたところ、屋根から転落して死亡したもの。
同署によると、死亡した男性が解体作業をしていた倉庫は老朽化していて、屋根を踏み抜くおそれがあったにもかかわらず、勤務する会社は、足場を設置するなど必要な安全対策を取らなかった、労安法違反の疑いがあるという。
11月15日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、K社は8月1日、屋根瓦を撤去する工事で、屋根板が抜けても作業員が落下しないように、法律で定められた幅30cm以上の歩み板を設けるなどの安全対策を講じなかった疑いがある。
当日、屋根で作業していた男性社員が屋根板を踏み抜いて転落し、死亡した。
社長は、「作業の邪魔になるので付けなかった」などと話しているという。
2016年7月21日付で毎日新聞大阪版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『火災 難波の空き店舗からガスが漏れ出火 解体作業中』
http://mainichi.jp/articles/20160721/ddl/k27/040/350000c
20日午前11時半ごろ、大阪市中央区難波3で解体作業中の空き店舗から出火、壁など一部を焼き、まもなく消えた。
けが人はなかった。
警察によると、油圧ショベルを使って壁面を取り壊した際にガス管が傷つき、漏れたガスに何らかの原因で引火したとみられる。
現場は、南海なんば駅北側の旧市立精華小学校跡地に隣接。
付近の商店街の一部が通行止めになるなど、約1時間にわたって交通規制され、買い物客らが心配そうに見守った。
昼食に訪れた同市鶴見区の主婦(68)は、「街の真ん中で大事にならなくてよかった」と話していた。
2016年7月20日13時8分に産経新聞westからは、小学校を解体中だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『ミナミ騒然 難波の小学校解体工事現場でぼや 高島屋近くにもガス臭広がる』
http://www.sankei.com/west/news/160720/wst1607200051-n1.html
20日午前11時半ごろ、大阪市中央区難波の旧精華小学校の解体工事現場から出火し、作業員が間もなく消し止めた。
けが人はいなかった。
消防などによると、小学校では複数の作業員が建造物を解体していたが、重機で誤ってガス管を破損し、ガスに引火したのが原因とみられる。
現場は、高島屋大阪店の北東側の繁華街の一角。
一帯にガス臭が広がり、警察が近くの商店街の立ち入りを規制したことから、現場周辺は一時騒然とした。
近くを通りかかった男性(51)は、「人がたくさん集まっていて、一体何事かと思った。観光客もよくいるところで、ガス漏れがあったと聞いて怖い」と話していた。
2016年4月22日19時3分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時半ごろ、徳島市寺島本町西の立体駐車場の解体工事現場で、「人が転落した」と消防に通報があった。
転落したのは、現場で作業をしていた会社員の男性(36)で、敷地の内側に倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
警察の調べによると、男性は、高さおよそ20mの立体駐車場の頂上部分で、解体するタワーの金属を切断する作業をしていたという。
警察は、解体作業を請け負っていた会社や周りで作業をしていた人に話を聞くなどして、転落の原因や安全管理の状況などを詳しく調べている。
出典
『立体駐車場解体現場で転落死』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8024773251.html?t=1461363929817
2016年1月8日19時42分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時前、徳島市山城町にある徳島文理大学の敷地内で、4階建ての建物の解体工事中に現場の責任者から、「コンクリート片が落ちて作業員の首にあたり意識がない」と消防に通報があった。
この土木作業員は、徳島市の男性(53)で、小松島市内の病院に運ばれたが、1時間後に死亡が確認された。
警察によると、男性は、建物から落ちてくるコンクリートを集める作業をしていたとみられ、ヘルメットをかぶっていたが、作業をしようとかがみ込んでいたときに、落下してきたコンクリートが首にあたったとみられている。
工事の元請け会社によると、現場の解体工事は去年11月から始まり、5~6人が現場で働いていたという。
警察などは、関係者から話を聞くなどして、事故の詳しい原因について調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8024895041.html?t=1452287088610
(ブログ者コメント)
今年1月8日の記事中、保護面を着けているからといって100%安心はできないという事例を紹介したが、これも、そのヘルメット版のような事例ではないかと感じた。
2015年8月24日20時1分にNHK広島NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月25日付で朝日新聞広島版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後2時ごろ、広島市中区幟町の6階建てのビルの解体工事現場で、屋上で足場の設置作業にあたっていた大学生の男性(19)が、作業のため屋上の床に開けた穴の部分から誤って20mあまり下の地面に転落した。
この事故で男性は病院に搬送されたが、頭などを強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
現場は広島県庁からおよそ600m東の広島市中心部にあり、警察によると、男性は今月17日からこの現場でアルバイトをしていて、24日は数人の作業員とともに、屋上で足場を組み立てるための鉄パイプを運ぶ作業をしていたという。
警察によると、転落した開口部は縦4m、横2m。
解体の作業にともないガレキを1階まで落とすため地面まで空洞になっていて、周囲に転落防止用の柵などは設置されていなかったという。
警察は、工事関係者から話を聞くなどして当時の状況や詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20150824/4383181.html
2015年8月24日19時15分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月25日1時44分に日本経済新聞から、8月25日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前11時半すぎ、川崎市川崎区浮島町の日鉄住金鋼管の川崎製造所の解体作業中の倉庫から火が出て、一時、激しい炎と黒い煙が上がった。
消防車14台が出て消火活動を進めた結果、約5時間半後に消し止められたが、この火災で平屋建ての倉庫およそ1万m2が全焼したほか、隣にある大手日用品メーカー「花王」の川崎工場のフェンスやパイプダクトなどが焼け、花王は操業を一時停止、600人を敷地内の安全な場所に避難させた。
この火災によるけが人はいなかった。
警察によると、日鉄住金鋼管の川崎製造所の倉庫では数週間前から解体作業が行われ、24日は午前中から屋外にある冷却装置をガスバーナーで切断しようとしたところ、装置の中に入っていた油や床にしみ出ていた油に引火したという。
出火当時、同製造所の近くを通りかかった地元の住民の男性は、「急に地面が揺れて地震かなと思ったらいきなり火の手があがった。そのあと、黒い煙であたり一面が見えなくなり、避難しようと思ったが身動きがとれなくなった。むせるような臭いで息苦しかった」と話していた。
日鉄住金鋼管は午後5時半すぎ、川崎市役所で記者会見を開き、中西社長は「この度は製造所で火災を発生させ、近隣の住民のみなさんや企業、消防、警察のみなさんに多大な迷惑をおかけしたことに心よりお詫び申し上げます」述べ、謝罪した。
会見によると、火事が発生した川崎製造所の機能は茨城県の鹿島製造所に移管済みで、今年6月に稼動を停止していて、11月に生産ラインの撤去作業を終える予定だった。
現在は、すでに製造された鋼管の出荷を続けながら製造設備を撤去する作業などが行われていたという。
また火事は、冷却装置を解体するため、ガスバーナーで切断する作業をしていた際に発生したということで、鋼管を製造・保管する建物に燃え移り、その後、火が広がったという。
製造所は有害物質を保管していないため、今回の火事で有害物質の流出はないと説明している。
国交省によると、多摩川を挟んで現場の対岸にある羽田空港は、滑走路4本のうち現場に近い1本の使用を一時取りやめたが、運航に大きな影響はなかった。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150824/4375681.html
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO90924310V20C15A8CC1000/
http://mainichi.jp/shimen/news/20150825ddm041040137000c.html
2015年8月26日3時0分に神奈川新聞からは、原因に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月25日20時58分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎臨港署は25日、解体作業で使っていたガスバーナーの火花が出火原因だったと明らかにした。
同日、市消防局と合同の実況見分を行い、原因を特定した。
同署などによると、工場兼倉庫に隣接する屋外冷却装置を2台のバーナーで溶断していたところ、火花が装置上部のフィルターに付着していた油に引火したという。
火は風にあおられ、冷却装置から約2m離れた築54年の古い倉庫に燃え移り、潤滑油などの染み込んだ内壁や床面、屋根を伝って一気に燃え広がったとみられる。
実況見分で、燃えずに残った別の冷却装置のフィルターにも油が付着していたことや、建屋の内側が激しく焦げていたことなどを確認した。
出典URL
http://www.kanaloco.jp/article/117581
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150825-OYT1T50116.html
(ブログ者コメント)
「急に地面が揺れて・・・」とか「潤滑油などの染み込んだ内壁や床面、屋根を伝って一気に燃え広がった」といった報道から考えると、単に倉庫に延焼したというだけの話しではなく、フィルムデトネーションのような現象が起きていたのかもしれない。
2015年6月18日1時50分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月17日14時12分に読売新聞から、6月17日17時29分にYAHOOニュース(時事通信)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前9時35分ごろ、札幌市東区東苗穂7の3の商業施設の解体現場で外壁が倒れ、作業中だったショベルカー1台の車体部分が下敷きになった。
消防によると、ショベルカーを操作していた解体会社社長の男性(66)が運転席に閉じ込められた。
クレーン車などを使い、ショベルカーに覆いかぶさっていた壁を撤去して、約4時間後に消防隊に救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は、全身を強く打ったことによる多臓器損傷。
警察によると、当時、ショベルカー3台で外壁の撤去作業をしており、男性のショベルカーがコンクリート壁を切断したところ、突然、高さ10m、幅20mにわたって厚さ約15cmの壁が倒れたという。
ほかの2台は、切った壁が敷地外に倒れないようワイヤやアーム部分で支えていたといい、警察が事故原因を調べている。
当時、現場には作業員約10人がいたが、男性以外はけがはなかった。
近くの自転車店経営男性(70)は、「地響きのようなドドーンという音がして、びっくりして外に出た。壁が重機を完全に覆っていた」と話した。
出典URL
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0146522.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150617-OYT1T50065.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150617-00000063-jij-soci
2015年5月28日20時24分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後4時半すぎ、網走市南4条東1丁目にある旧金市館ビルの解体工事現場で、鉄筋コンクリート製の壁が歩道に落ちているのを通りかかった人が見つけ、警察に通報した。
警察によると、落下した壁は長さおよそ10m、幅およそ6m、厚さおよそ80cmあり、重機で建物の内側にある部屋の仕切りを壊す作業を行っていたところ、およそ7mの高さから壁が崩れ落ちたという。
けが人はいなかった。
ビルは、がれきが飛び散るのを防ぐシートで覆われていたが、落下した壁は、そのシートを破って歩道に落ちたという。
ビルの解体工事は去年の12月から始まり、28日も午前中から作業が行われていたという。
警察は、工事現場の担当者から話を聞くなどして、原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20150528/5135501.html
2015年4月21日19時3分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前10時半ごろ、那覇市中心部にあった「那覇タワー」の解体作業現場で、「30代の男性作業員が落下してきたコンクリートの下敷きになっている」という通報があった。
警察や消防が駆けつけたところ、福岡市博多区の足立さん(35)が意識不明の状態で、病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
警察などによると、現場では、上層階で解体したコンクリートのがれきを、エレベーターホールとして利用されていた空洞の部分から下に落とす作業をしていたという。
足立さんは1階部分の休憩所にいて、17階部分から落とされたおよそ1トンのコンクリートが地上に落下したあと、20mほど転がり、下敷きになったという。
コンクリートを落とす際は、上層階の作業員から地上の作業員に連絡して安全を確認していたということだが、警察は、事故防止の対策が不十分だった可能性もあるとみて、現場にいた作業員に話を聴くなど、当時の状況を詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5094204491.html?t=1429645276801
2015年3月19日22時30分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後1時半ごろ、神戸市中央区野崎通、市立筒井台中の旧校舎の解体工事現場で、校舎の壁が倒れて足場が傾き、作業員の男性4人が転落して腰を骨折するなどの重軽傷を負った。
市住宅都市局などによると、旧校舎の2階部分の厚さ15cm、長さ約40mの外壁の一部を重機で解体している際に、外壁が倒壊。
足場や1階のひさし部分から、約3m下のがれきの上に転落した。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150319/wst1503190086-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。