2017年1月25日16時45分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月25日20時23分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後1時50分ごろ、福岡市早良区西新の中西商店街で、「解体中の建物が崩れた」と110番があった。
警察によると、解体作業をしていた鉄筋コンクリート製の2階建て建物が倒壊した。
商店街の幅8mの道路にコンクリート片や鉄骨が散乱し、周辺店舗のシャッターが曲がった。
買い物客らにけが人はいなかった。
事故当時は、福岡市の解体業者の作業員5人が工事をしていた。
解体は6日から始まり、壁一枚を残す状態になっていて、既に解体を終えた敷地内に重機を使って引き倒そうとした際、誤って反対側の市道に倒れたという。
がれきが散乱したため、警察は建物前の市道を通行止めにし、撤去を進めた。
建物には、以前、1階に衣料品店、2階にマージャン店が入っていた。
直前に建物の前を通ったという男性(66)は、「運が悪ければ下敷きになっていた」と声を震わせた。
現場の中西商店街は、複数の商店街が連なる「西新商店街」の一角。
市営地下鉄西新駅付近から藤崎駅近くまで約1.5km続き、西新商店街連合会によると、約200店が加盟している。
出典
『買い物客あわや下敷き…解体中ビル倒壊 福岡・早良区の西新商店街』
http://www.sankei.com/west/news/170125/wst1701250058-n1.html
『商店街でビル倒壊、道路ふさぐ 今月から解体工事』
http://www.asahi.com/articles/ASK1T5604K1TTIPE01L.html
1月25日20時42分に朝日新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
福岡・西新の商店街で25日午後に起きた、解体中のビルの倒壊事故。
負傷者はいないが、「あわや」の事態に通行人らは不安を口にした。
「バターーン」
福岡市城南区の男性(66)が背後で大きな音を聞いたのは、現場前の道路を通り過ぎた、その直後だった。
振り向くと土ぼこりが高く舞い上がっていた。
「突然のことで声も出なかった。テロかと。3秒違ったら巻き込まれていた」
現場正面にある饅頭屋の店主(82)によると、いきなり「ドドーン」という音がして、防音ネットと建物のコンクリートが倒れ込んできた。
「何が起きたのかわからなかった。地響きで足元が揺れ、ほこりで前が見えなかった。震えが止まらなかった」
店のガラスケースに鉄骨のパイプが当たり、隣の店のシャッターにもがれきがぶつかった。
消防隊員が埋まっている人がいないか確かめていたといい、「通行人がたまたまおらず、もうちょっとで大惨事になるところだった」
近くの飲食店で働く女性(44)は、「大きい音と揺れを感じ、地震かと思った。誰も被害に遭わなくて本当に良かった」と話した。
解体工事を担った会社の社長によると、鉄骨にガスで切り込みを入れたり、建物内のコンクリートを運び出したりする作業中に事故が起きたという。
「原因はまだわからない。近所の方や通行人の方に迷惑をかけて、申し訳ございません。二度とないようにしたい」と話した。
出典
『「3秒違ったら巻き込まれた」 白昼の商店街でビル倒壊』
http://www.asahi.com/articles/ASK1T6DRMK1TTIPE02N.html
(2017年2月19日 修正1 ;追記)
2017年1月26日付の西日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
解体工事をしていた会社の社長は、取材に「2階部分の外壁の鉄骨にガスバーナーで切れ目を入れている途中に、突然、壁が道路側に倒れた」と話した。
現場にいた男性作業員は、「柱に切り込みを入れながら上を向いたら、コンクリートが落ちてくる気配がした。その瞬間、壁が倒れてきた」と説明した。
近くの飲食店関係者は、前日午前にも「ドン」という音がして、30cmほどのコンクリート片が落ちているのを目撃した。
さらに、「2~3日前も、防音シートの内側でコンクリート片が落下したような音がして、振動で自転車が倒れた。人通りが多いのに、警備員もつけずに解体工事をしているから、危なっかしいなと思っていた」と振り返った。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。