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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/2から続く)

 

 

624820分に新潟日報からは、観光放流は初めてだった、ゲートを開けて放流する際は事前に予告というルールを長年の慣習で守っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県が加治川治水ダム(新発田市)をPRするために初めて行った「観光放流」により、下流の加治川で遊んでいた親子が流され負傷した事故から、24日で1週間となった。

県が自ら定めたルールに違反し、予告なしで放流したことが原因だった。

 

以前から観光放流をしている県外のダムの関係者からは、「考えられない」と疑問の声が上がる。

県の危険極まりない対応と認識の甘さが浮き彫りになり、効果的な再発防止策が急務となっている。


「予告のない放流はあり得ない」。

1958年から観光放流を行う鳴子ダム(宮城県大崎市)の担当者は、本県の対応に首をかしげる。

鳴子ダムでは、放流をサイレンなどで予告し、釣り人などがいないか巡視で確認するという。


徳山ダム(岐阜県揖斐川町)でも、放流前に危険性をホームページで告知し、チラシやポスターで周知を図っている。

担当者は、「ダムや川の近くにいる人が観光放流を知らなかった、ということが起こらないよう、徹底している」と、安全確保に細心の注意を払っていることを強調する。


17日夕に起きた加治川の事故では、新発田市滝谷の滝谷森林公園で遊んでいた新潟市北区の親子が流された。

予告のない放流により、川の水位が約15cmから約75cmにまで急上昇したとみられる。


水難学会(長岡市)の会長を務め、水難事故に詳しい長岡技術科学大の斎藤秀俊教授=物質材料工学=は、「膝上まで水がくれば、大人でも流される。一度流されれば、流れに逆らうことはできない。奇跡的に助かったと考えるべきだ」と指摘。

一歩間違えば大惨事につながりかねなかったとみる。


県は、こうした水位上昇が招く危険性を考慮しておらず、これまでの会見では「想像力が欠けていた」としている。


県のルールでは、そもそも、ゲートを開けて放流する際はサイレンなどで予告することを定めていた。

しかし県は、「長年の慣習」(県河川管理課)で、守ってこなかった。


国も、今回の事態を重く見ている。

国交省河川環境課は、「今後、新潟県による事故原因調査の結果を待ち、さらなる対応を検討する」と話した。


県は26日、再発防止策を公表する。

ルールの見直しと徹底に加え、事故の公表が翌日の未明にまで遅れた広報体制の改善なども焦点となりそうだ。

 

出典

『予告なし放流 再発防止策急務 加治川水難事故から1週間』

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170624331456.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇各種報道を総合して考えると、「放流する際は予告する」ルールに対し、「水位観測所での水位上昇が30分で20cm未満と予想される場合は予告不要」という解釈で運用していた、ということかもしれない。

 

〇今回の観光放流は最大で毎秒26トン。

過去の同量放流時に事故はなかったということだが、それはタマタマだろう。

それよりも、過去の26トン放流時に水位観測所の水位はどれほど上がっていたのか、そこが知りたいところだ。

 

 

 

(2017年6月28日 修正1 ;追記)

 

20176261741分にNHK新潟から、ゲート操作時間もルール違反だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県は26日、県庁で事故が発生した経緯や対応の不手際について、これまで調査した結果を発表した。


それによると、放流する際のルールでは、水位の急激な変化を抑えるため、ゲートを開けたり閉めたりする操作ごとに10分の間隔を開けるよう決められていたが、事故が起きた当日は、ルールに反して2回にわたり、10分より短い時間でゲートを操作していたという。


また、問題となったダムのほかにも、7つのダムでサイレンなどで告知せずに放流を行っていたことも明らかになった。


こうしたルール違反の運用は、少なくとも、およそ30年間にわたって行われてきたという。


さらに今回の放流は、前日の今月16日に、現場の担当者など6人だけで実施を決めていたということで、実施計画は作らず、放流自体が安全かどうか十分な検討を行っていなかったという。


記者会見した県土木部の美寺部長は、「危機管理意識が欠如していたと言わざるを得ない。流された親子や家族におわびし補償についても誠心誠意対応したい」と陳謝した。

 

出典

ほかの7ダムも告知せずダム放流

http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034441662.html

 

 

6261854分に共同通信からは、サイレンを鳴らさなくなった理由について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県によると、1980年代後半ごろまではサイレンで周知していたが、その後は「周辺住民からサイレンがうるさいといった苦情があった」などとして、慣習としてサイレンを鳴らさなくなった。

 

出典

放流事故、慣習でサイレン使わず 新潟県の加治川治水ダム』

https://this.kiji.is/252009311121769974?c=39546741839462401

 

 

6271128分にNHK首都圏からは、ダムの操作規則に「観光放流」が追記されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

国交省は、新潟県のダムを操作する際の規則の中に「観光放流」についての記載が無かったことが曖昧な運用につながり事故を招いたとして、27日、全国のダムを管理する都道府県や国交省の地方整備局の担当者などに対し、ダムを操作する規則に「観光放流」を明記するよう求める通知を出した。


また、観光放流は大雨の際の放流とは異なり、下流側の人たちが水位の上昇を予想しにくいとして、通知では、レジャーで訪れている人など川の利用者がどこにいるのかなどについて自治体と情報を共有した上で、事前に告知し、下流側に情報が確実に伝わるよう求めている。

 

出典

ダム観光放流 事前告知求め通知

http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170627/4624021.html 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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