忍者ブログ
                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
 ブログ内検索 Site Search 
キーワードに合致した記事を検索できます(複数キーワード検索可)
 最新記事 Latest Articles 
(05/19)
(05/19)
(05/19)
(05/18)
(05/17)
(05/16)
(05/16)
(05/16)
(05/15)
(05/15)
(05/14)
(05/14)
(05/13)
(05/13)
(05/12)
(05/11)
(05/10)
(05/10)
(05/09)
(05/08)
(05/07)
(05/07)
(05/06)
(05/06)
(05/05)
 最古記事 Oldest Article 
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
[6282]  [6281]  [6280]  [6279]  [6278]  [6277]  [6276]  [6275]  [6274]  [6273]  [6272

201697日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

宮城県大衡村のため池で7月に父子3人が死亡した水難事故を調査していた水難学会は、6日、大崎市内で記者会見し、「一見安全そうに見える池ののり面は、大人が水中から上陸できない傾斜角度だった」と、危険認識の不足を指摘した。


事故は7月1日、大衡村の八志沼で発生。

釣りをしていた30代の父親と小学生と幼稚園児の兄弟が、おぼれて亡くなった。

 

学会の事故調査委員会は、8月、事故現場近くで池に入った大人が自力で陸に戻れるか、子どもを陸に上げられるかなどの検証実験を行った。


池のコンクリート製のり面の傾斜角は27°。

乾いた状態なら人が歩けるが、水にぬれたり表面にこけが生えていたりすると、滑って水中から上がれなかった。

子どもに見立てた重さ約18kgのポリタンクを上陸させる実験も失敗した。


学会長の斎藤秀俊長岡技術科学大教授は、「陸からは危険性を感じられない角度だった。しかし実際には危険が潜み、そのコントラストの大きさが恐ろしい水難事故につながった」と述べた。

ため池には不用意に近づかず、万が一着衣のままおぼれた場合は「必ず浮くので、そのまま助けを待ってほしい」と呼び掛けた。


水難学会は2011年の設立で、会員は消防士や研究者ら約1800人。

3人以上の犠牲者が出た水難事故で調査を行っており、今回の結果は、今後、ホームページなどで報告し、広く注意を喚起する。

 

出典

<大衡父子水死>ため池傾斜 滑って上がれず

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201609/20160907_13008.html  

 

 

97日付で読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

962016分にNHK東北NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大衡村大衡の八志沼で、7月、釣りをしていた父子3人が溺れて死亡した事故で、水難救助の専門家などで組織する水難学会(新潟県長岡市)は、6日、大崎市内で事故調査結果を発表した。

同学会では、「沼に落ちると、のり面を覆う泥やこけで足が滑り、自力で陸地にはい上がれない」と指摘し、「全てのため池で同様の事故が起きる可能性がある」と警鐘を鳴らした。

 

事故は7月1日夜、釣りをしていた大崎市の父親(36)と長男(9)、次男(5)が八志沼に落ちて溺死した。

その後、同学会が事故原因を調べていた。

 

調査結果によると、八志沼ののり面はコンクリート製で、傾斜が27°、水中部分は泥やこけで覆われていた。

30歳代後半の消防隊員が現場付近で事故と同様の状況で上陸を試みたが、滑ってはい上がれなかった。

 

同学会の斎藤秀俊会長は、「子供を助けようと思ったが、父親は足が滑って焦ったのではないか」と心理的要因も指摘。

「陸地から見て、容易に上陸できるゆるい傾斜と判断してはいけない」と話した。

 

県によると、県内には約6000か所のため池があるという。

斎藤会長は、「柵も注意看板もなく、より急な傾斜のため池も多い」とし、不用意に近づかないよう、注意を呼びかけた。

 

事故を受け、自治体も、ため池の安全対策を進めている。


大衡村は、八志沼の事故現場付近に「立ち入り禁止」の看板を立てた。

また、村内の各区長に、釣り人が多く訪れるため池の調査協力も求めた。


ため池が272か所あるという仙台市では、フェンスの有無などを調べるとともに、子供が踏み入らないよう、絵で注意を促す看板の設置を進めている。

 

農水省のまとめによると、ため池での死亡事故は、毎年、全国で20件から30件程度起きていて、そのおよそ3分の1が、釣りや水遊びなどの最中の事故だったという。

斎藤教授は、「ため池は、水の中に人が入ることを想定した作りにはなっていないので、不用意に、ため池に近づないようにしてほしい」と話していた。

 

出典

沼落下「自力で上がれず」大衡3人死亡事故調査

http://www.yomiuri.co.jp/local/miyagi/news/20160906-OYTNT50320.html?from=y10

ため池転落死亡 検証結果公表

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20160906/5357701.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○NHKからは、消防隊員がわざと滑って足から池に落ち、這うようにしてのり面を上がろうとしたが上がりきれない・・・そんな再現実験の様子が放映されていた。

 

○「のり面を覆う泥やこけで足が滑り、自力では這い上がれない」とは、今年8月の山倉ダム事例でブログ者がまた聞きした内容と同じだ。

ちなみに、山倉ダムのほうが、今回再現実験したため池よりは勾配が急なように感じた。

2016826日掲載

2016819日 千葉県市原市の山倉ダムでのり面を除草中のアルバイト男性がダム湖に滑り落ちて溺死、背負っていた草刈り機が邪魔になり水中で体の自由がきかなかったか?

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6214/

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
 通信欄 
問合せなどあれば記事末尾の読者通信欄に名前(匿名可)とメルアドを記入し ①確認ボタンをクリック ②記入欄に用件記入   ③確認ボタンをクリック ④内容がOKであれば送信ボタンをクリック    してください。     ちなみに「ご送信ありがとうございました」との返信がありますが。それは通信欄会社からの自動メッセージですので、ご留意ください。
 カテゴリー Category 
 最新コメント Latest Comments 
[06/09 ※無記名]
[06/01 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[01/20 ※無記名]
[08/31 ガーゴイル]
[09/27 三浦]
[03/02 南方英則]
[11/20 山城守]
[07/20 記事内容について訂正をお願いします。]
[07/16 神戸ファン]
[04/21 Rawi]
[08/12 山田晴通]
[04/24 道産子]
[04/15 道産子]
[04/15 道産子]
[04/05 道産子]
[04/02 道産子]
[04/01 道産子]
[02/27 道産子]
[02/26 愛読者]
[01/10 愛読者]
[11/07 愛読者]
[10/12 愛読者]
[08/24 愛読者]
 ツイッターなどへの接続 
 製造業ブログランキングへの接続 
下記をクリックすれば、2種類の製造業ブログランキングにつながります
にほんブログ村 企業ブログ 製造業へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ
 最新トラックバック 
 バーコード 
 カウンター 
 アクセス解析 
 プロフィール Profile 
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]