2016年12月5日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
冬本番。
空気が乾燥するため火の用心を心がけたいが、思いもよらないものが火事を引き起こすこともある。
金属製のボウルやペットボトル、虫眼鏡(拡大鏡)などだ。
消防署は、「収れん火災」に注意を呼びかけている。
甲府市で11月25日午後0時半ごろ、アパート3階の女性宅のベランダから出火、室内にも燃え広がり、約20m2が焼けた。
消防の調べでは、ベランダに置かれたステンレス製のボウルによる収れん火災とみられる。
当時は晴天だった。
ボウルの内面で反射した太陽光が近くに干してあった洗濯物に集まり、出火。
虫眼鏡で太陽光を一点に集めると紙が焦げる原理と同じだ。
その後、ベランダに置いてあった灯油タンクに引火し、燃え広がったとみられる。
総務省消防庁のまとめによると、収れん火災とみられる火事は、昨年、全国で23件あった。
甲府市内では、今年に入って、ウォーターサーバー用のペットボトルが原因とみられる火災もあり、車庫などが燃えたという。
室内でも注意が必要だ。
部屋の中の花瓶などを通して太陽光が集まり、火災が起きた例もある。
中央消防署によると、甲府市でこたつの上に置いた拡大鏡が、座椅子の背もたれを焼いた火災もあった。
この家は留守宅で火の気はなく、30cmほど開いた障子から差し込んだ太陽光が拡大鏡を通して集まり、出火したとみられるという。
特に、冬は太陽の高度が低いため、部屋の奥まで太陽光が届く。
総務省消防庁の担当者は、「思いもよらないものが出火原因になることもある。窓際や直射日光の当たるところに、レンズとなりそうなものを置かないようにするだけでなく、外出時はカーテンを閉めて、日光を遮断することが有効です」と注意を呼びかける
出典
『山梨)冬本番、収れん火災にご注意 甲府でも先月発生』
http://www.asahi.com/articles/ASJD172D5JD1UZOB011.html
当時の状況と思われる記事が、2016年11月25日18時55分にgooニュース(テレビ山梨)から、下記趣旨でネット配信されていた。
甲府市の中心部で、アパートの1部屋を全焼する火事があった。
午後0時40分頃、甲府市相生2丁目でアパートから火が出ていると、通行人から通報があった。
火はすぐに消し止められたが、この火事で4階建てアパートの3階の1室を全焼した。
火事によるけが人はいなかった。
警察によると、この部屋には2人が住んでいたが、出火当時、外出中だったという。
現場は平和通りの相生歩道橋からおよそ300m南東の、住宅やアパート、飲食店などが立ち並ぶ地域。
警察と消防で、詳しい出火の原因を調べている。
出典
『甲府市の中心でアパート1部屋全焼』
http://news.goo.ne.jp/article/uty/region/uty-NS001001125185502-2016.html
(ブログ者コメント)
収斂火災については、本ブログでも何件か事例などを紹介している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。