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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20161252123分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1251849分に毎日新聞から、1251953分にNHK福島から、126日付で毎日新聞福島版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力は、5日、福島第1原発3号機の原子炉に注水するポンプのうち、1つが同日午前10時2分ごろ停止し、約1時間も原子炉を冷却できないトラブルがあったと発表した。

 

東電は、別のポンプを使った注水に切り替え、約1時間後に冷却を再開した。

東電は、作業員が誤ってポンプのスイッチに触れたのが原因だと説明している。

普段は人がほとんど入らない、幅約85cmの狭いスペースだという。

 

東電によると、同日午前10時59分に別のポンプを起動させ、1分後に必要な注水量を満たしていることを確認したという。

3号機の原子炉建屋内や周辺のモニタリングポストで計測される放射線量に、目立った変化はなかった。

 

東電の説明では、午前10時2分ごろ、協力企業の作業員が別の作業員とすれ違う際によろめき、そのはずみで左肘が注水ポンプのスイッチを覆うカバーに接触し、衝撃でカバーが破損。

スイッチのレバーが動き、運転から停止に切り替わった。

同時刻に、ポンプ停止を知らせる警報が鳴ったという。

 

福島第一原発では、4日夜も、使用済み燃料プールを共用で冷却するシステムで、装置の弁の1か所が何らかの理由で開いていたため、1号機から3号機の使用済み燃料プールの冷却が一時、停止している。


東京電力は、「重要度の高い設備で人為的なミスが起きたことを重く受け止め、再発防止に取り組みます」としている。

 

出典

『原子炉注水ポンプが停止 福島第1原発3号機』

http://www.sankei.com/affairs/news/161205/afr1612050025-n1.html

福島第一 3号機で注水ポンプ停止 東電「人為的ミス」

http://mainichi.jp/articles/20161205/k00/00e/040/207000c 

第一原発3号機で注水一時停止

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054973601.html?t=1480972640512 

福島第1原発 3号機冷却停止 県、東電に対策要請

http://mainichi.jp/articles/20161206/ddl/k07/040/019000c

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

東電HPに3枚の写真が掲載されているが、現場は確かに狭い。

また、透明なプラスチックのカバーは、スイッチレバーを箱のように囲むタイプではなく、前面のみ囲い、側面は開いているタイプ。

それが接着剤で配電盤に取り付けられていて、接着部分が剥がれた・・・そのように見える。

福島第一原子力発電所 3号機原子炉注水停止に伴う運転上の制限からの逸脱ならびに復帰について

http://photo.tepco.co.jp/date/2016/201612-j/161205-02j.html

 

 

 

(2016年12月18日 修正1 ;追記)

 

201612162126分に朝日新聞から、警報点検中に警報が鳴ったため点検中の警報だと誤認していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

水を送るポンプが停止したのを知らせる警報が鳴ったのに、作業員が、点検で鳴ったものと誤認して対応をとっていなかったことがわかった。

東電が16日発表した。

ポンプ停止の把握が遅れ、別のポンプを動かして注水が再開するまで、1時間近くかかった。

 

注水の停止は、5日午前10時ごろ発生した。

幅85cmほどの狭い通路で作業をしていた作業員の服がスイッチレバーにひっかかり、レバーが動いてポンプが停止。
警報が鳴った。

 

一方、東電によると、この日は、原発内の各種の計器類の警報の点検が行われており、建屋では警報が何度も鳴っていた。

 

点検担当の作業員は、ポンプ停止の警報が鳴った際、点検かどうかの確認をしないまま、「点検による警報」と判断したという。

 

レバーが動いたことに気づいた作業員が東電の責任者に連絡し、注水の停止が確認されたのは、警報が鳴ってから約30分後だった。

別のポンプを起動したものの、結果的に、注水が約1時間にわたって止まった。

 

出典

ポンプ停止の警報、作業員が点検と誤認 福島第一3号機

http://www.asahi.com/articles/ASJDJ5CXPJDJULBJ00P.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇スイッチがOFFとなった経緯、明確には報道されていないが、肘が当たってカバーが壊れ、その後スイッチレバーに服がひっかかって・・・ということだったのかもしれない。

 

〇似たようなトラブルは、前日にも起きていた。

東電HPによれば、状況は下記。

 

124日、午後1039分頃、SFP二次冷却系循環ポンプ(A)の吸込圧力低の警報が発生しました。


現場状況を確認したところ、一次冷却系ポンプ(A)の軸受け冷却水(共用の二次冷却系により供給)配管のベント弁が「開」状態であることを確認しました。

これにより、共用の二次冷却系の圧力が低下し、SFP二次冷却系循環ポンプの吸い込み圧力が低下したものと推定しました。 

 

当該弁は動作が容易なコック型の弁であり、原因については、現場確認中の当社社員が意図せず当該弁に接触したことで、当該弁が「開」方向に若干動いてしまった可能性が高いと判断しております。


再発防止対策として、一次系冷却ポンプ(A)軸受冷却水配管に設置されているベント弁(当該弁を含めて8個)を結束バンド等で固定しております。

 

http://www.tepco.co.jp/press/mail/2016/1344001_8708.html

http://www.tepco.co.jp/press/mail/2016/1344702_8708.html

 

〇一方、警報点検中に本当の警報が鳴った件だが、ブログ者が勤務していた工場では、点検で警報を鳴らす際は、担当者同士が「これから〇〇の警報を鳴らします」と、事前に連絡を取り合っていた。

今回、『点検かどうかの確認をしないまま・・・』と報道されているが、それは、事前に連絡があった警報が鳴ったのかどうかを確認しなかった、ということだろうか?

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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