2015年11月5日12時26分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大地震を想定して、同じ時刻に一斉に身を守る行動をとる「シェイクアウト訓練」が5日、県内いっせいに行われ、熊本市の幼稚園でも、園児たちが教諭などの指示に従って避難の行動をとった。
「シェイクアウト訓練」はアメリカで考案され、大地震が起きた想定で、参加者たちが同じ時刻に一斉に身を守る行動を取る。
県内では、「津波防災の日」の5日、午前10時半から一斉に行われ、小学校や幼稚園など4800余りの団体の41万人余りが参加した。
このうち、熊本市南区の川尻幼稚園では、教室のラジオから緊急地震速報のチャイムが鳴り、園児たちは頭を両手でしっかり押さえながら、机の下に隠れた。
そして、揺れがおさまったのを確認したあと、教諭の指示に従い、頭を守る帽子をかぶって園庭に避難した。
このあと桐原園長が、「地震が起こったときは、ラジオが放送している内容をしっかり聞いて、帽子をかぶって慌てず逃げるようにしましょう」と話すと、園児たちは元気に返事をしていた。
古賀教諭は、「子どもたちには、園にいるときだけでなく、家にいるときでも、しっかり避難してもらえるよう、今後も避難訓練を続けていきたいです」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5003106041.html?t=1446757018721
11月5日17時40分にNHK高松からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日は国が定める「津波防災の日」。
それにあわせて、県内各地で災害を想定して、同じ時刻に一斉に身を守る行動をとる「シェイクアウト」という訓練が行われた。
訓練には、県内各地の自治体や企業など1048の団体、あわせて23万3000人余りが参加した。
このうち県庁では、南海トラフを震源とする巨大地震が起きたという想定で、午前10時に緊急地震速報を知らせる音が流され、全職員が一斉に机の下に隠れるなど身を守る行動をとった。
続いて行われた避難訓練では、階段や救助袋を使って避難したり、けが人を救出したりした。
参加した職員のひとりは、「すぐに机の下にかがむことは、ふだんやっていないとなかなか難しいと思いました。今回の訓練を機に、身の回りの整理などに気をつけていきたいです」と話していた。
県庁での訓練では、このほか、水を使った消火器で行う初期消火の手順など、万一の事態にとるべき行動を確認していた。
避難訓練を担当した県財産経営課の田中課長補佐は、「今後もこういった訓練をして地震や火災が起こったときに職員が自らや県民の命を守る行動ができるようにつとめたいと思います」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8035713631.html?t=1446756381914
(ブログ者コメント)
○ブログ者は、「シェイクアウト訓練」なる訓練があることを、これらの記事で初めて知った。
そこで、当該訓練がどのようなものか調べてみた。
結果は下記。
日本で広がる米国初のシェイクアウト訓練とは 2ページ
(ShakeOut 提唱会議事務局長 澤野次郎氏)
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シェイクアウト訓練とは、米国カリフォルニア州各地で始まった、毎年10月第3木曜日に実施されている地震防災訓練の名称です。
2008年に開始された、まだ新しい方式の訓練です。
ShakeOutは完全な造語で、意訳すると「一斉防災訓練」ですが、直訳では「地震を吹っ飛ばせ」という意味になります。
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シェイクアウト訓練は、世界中で広がっています。
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http://www.drs.dpri.kyoto-u.ac.jp/projects/jitsumusha/18/14_sawano.pdf
また、日本シェイクアウト提唱会議なるものも設立されていた。
詳細は、下記HP参照。
http://www.shakeout.jp/why.shtml
○その他の記事も読んでみたが、訓練の内容としては、これまで日本で行われてきた各種の訓練そのままのような感じがする。
なぜ、日本でこの呼び方が使われるようになったのだろうか?
「地震防災訓練」といった従来の呼び方よりも良い点があるからだとは思うが、ブログ者が調べた範囲では分からなかった。
立花隆氏が命名した「失敗学」と同様、ネーミングのインパクトで注目され始めたということだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。