2015年11月3日20時38分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後6時半ごろ、茨城県神栖市東和田にある三菱ガス化学の鹿島工場から爆発音がしたという複数の通報が消防にあった。
消防がかけつけたところ、工場の北側の設備から火が出ていて、消火作業の結果、これまでにほぼ消し止められ、けが人は出ていないという。
また、有害物質も発生していないという。
三菱ガス化学鹿島工場によると、工場敷地内の北側にある過酸化水素を製造する設備が爆発したとみられるということだが、詳しい原因は分かっていないという。
三菱ガス化学の鹿島工場は昭和52年に建設され、過酸化水素とポリカーボネート樹脂を生産しているという。
警察と消防で、詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151103/3220125.html
11月5日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)からは、原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災の原因について、同社は4日、精製した過酸化水素の不純物を取り除くタンク内で、異物が混入して急激な分解が起こったため、温度や圧力が上昇して爆発し、火災になったとみられると発表した。
けが人はいなかった。
同社は、「過酸化水素は分解すると水と酸素になり、有害ガスは発生しない」と説明している。
鹿島工場の幹部が、記者会見で明らかにした。
それによると、1日午後1時ごろ、過酸化水素の漏れを見つけ、そばにあるタンクを稼働停止にした。
消防に連絡して自主点検していたところ、3日午後6時28分に爆発、高さ約4m、直径約1.5mのステンレス製タンク上部が破損、飛散したという。
タンクは、6月に一部改修していた。
内圧上昇によるタンク破損を避ける安全弁はあったが、「作動したのか、しなかったのか、分からない」という。
過酸化水素は、異物が混入すると急激な分解反応が起きる特性がある。
同社は、「異物が混入したと思われるが、何かはまだ分からない」と説明している。
工場にある3系統の過酸化水素の製造設備は、すべて停止している。
(2015年11月13日 修正1 ;追記)
11月4日12時6分にNHK水戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月5日付の茨城新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
工場側が4日、記者会見を開き、工場で使用する過酸化水素を精製するタンク内にあった過酸化水素が、何らかの原因で異常に分解したため、温度や圧力が上昇して破裂(爆発)した。その衝撃で金属と金属がぶつかり、タンク内の吸着材に引火して火災が起きたとみられる、と説明した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1073221781.html?t=1446625524308
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。