2015年11月9日20時25分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
松浦市で巻き貝のキンシバイを食べた男性が嘔吐などの症状を訴え意識不明の重体となり、巻き貝からはフグなどに含まれる猛毒が検出されたことから、県は食中毒と断定し注意を呼びかけている。
長崎県によると、今月6日、松浦市で67歳の男性が自宅で巻き貝のキンシバイを食べたあと、嘔吐や呼吸困難など食中毒の症状を訴え、病院に運ばれた。
男性は、いまも意識不明の重体で、連絡を受けた県の機関が男性の血液や残ったキンシバイを調べたところ、猛毒の「テトロドトキシン」が検出され、県はキンシバイによる食中毒と断定した。
男性は漁業者で、キンシバイを自分で採って10数個食べたとみられている。
テトロドトキシンはフグなどに含まれ、1mgから2mgで死に至る猛毒で、加熱しても死滅しないという。
キンシバイは薄茶色の殻を持ち、大きさが3cmほどで、水深10mから30m程度に生息し、毒性を持つ場合があることから食用として流通していないということで、県ではキンシバイを採ったり食べたりしないよう注意を呼びかけている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033365821.html?t=1447188089877
(ブログ者コメント)
フグが毒をもつ理由は下記。
『自己判断は禁物,フグの毒』 (国立科学博物館HP)
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フグ毒,テトロドトキシン(C11H17N3O8)もシガテラと同様,フグ自身が作り出している訳ではありません。
ビブリオ属やアルテロモナス属など,一部の真正細菌によって生産され,それらの細菌の死骸が海底に沈殿することで毒も海底に蓄積されます。
海底の泥に含まれる有機物を餌としている貝などがそれを取り込み,その貝を食べるフグの体で濃縮され,蓄積されると言われています。
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http://www.kahaku.go.jp/userguide/hotnews/theme.php?id=0001391489624495&p=2
そのメカニズムから考えれば、養殖フグには毒がないはずだが、海で養殖している場合は、網の間から侵入してきた毒を持つ貝などを食べている可能性があるという。
『養殖フグは本当に無毒か』 (日間賀島ふぐ組合)
実は、養殖のふぐでも毒を持っている可能性があります。
ふぐは食物連鎖によって毒化するので、プールのような水槽で毒のないエサを与え続けて大きくすれば、無毒のふぐを作ることは理論的には可能なのですが、実際には、海に網の囲いをして養殖したり、より天然物に近づけるために湾内を仕切って養殖していたりするところもあり、その場合は、網の間から侵入してきた毒化プランクトンや毒化した貝類などを養殖ふぐが捕食して毒化するという可能性が大いにあるのです。
http://www.himaka.net/fugu/globefish-20
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。