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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20171028810分にgooニュース(デーリー東北)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

27日午後0時50分ごろ、八戸市卸センター1丁目にあるA自動車販売店の洗車場で自動車用ガス容器1本が爆発し、場内約50m2を焼いた。

 

ガス抜き作業をしていた20代男性従業員2人が顔面などにやけどを負い、市内の病院に搬送された。

命に別条はない。

爆発直後に事故現場の近くにいた別の従業員が119番通報。

約1時間後に鎮火した。

 

警察によると、ガス容器はタクシーのトランクに搭載されていた物。

トランクから外して作業していたという。

 

原因は捜査中。

 

出典

『ガス容器が爆発 従業員2人やけど/八戸』

https://news.goo.ne.jp/article/dtohoku/region/dtohoku-104950564.html

 

 

1028日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

八戸市の自動車販売店で、26歳と22歳の男性従業員2人が自動車の燃料に使うLPガスを容器から抜いていたところ、漏れたガスが爆発した。

近くにあった洗車機が全焼した。

 

警察は、何かがガスに引火したとみて調べている。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇デーリー東北掲載写真によれば、ガレージ状の建屋がいくつかの洗車場に区分けされ、その端っこの部屋から黒い煙が出ている。

 

〇タクシーに搭載されているボンベとは、一体、どの程度の大きさなのだろうか?

調べてみたところ、(株)川口自動車交通のHPに、搭載ボンベをホイストを使って取り出す作業の写真が掲載されていた。

http://www.kawaguchi-jikou.co.jp/seibi/service/124.html

それを見ると、直径40~50cm、長さ1m近くはあろうかという、結構大きなボンベだ。

今回事故が起きたボンベも、それと同じような大きさだったのかもしれない。

 

〇今回、どのようにガス抜きしていたかは不明だが、この事故の報に接し、1986年に四日市市のLPG充填所で過充填した20kgボンベを横にして液体のLPGを抜き始め、数秒後に爆発した事例があったことを思い出した。

事故の詳細は以下の「失敗知識データベース」参照。

http://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000149.html

 

上記資料中、推定着火源は静電気と書かれているが、ブログ者の手持ち資料(産業における静電気災害・障害の防止、OHM、平成7年10月号別冊)には、もう少し詳しい下記趣旨の記述がある

・当時の気温は23℃、湿度は33%。

・20kgボンベが5kgほど過充填になった。

・放出口を床面に向けてバルブを開けた。

この時、一部が液体のまま飛び出してきた。

・作業者とボンベ間、もしくは気液混合状態のLPGとボンベ間で火花放電が発生したと考えられる。

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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