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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20171026535分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

高速道路上でのタイヤなどの落下物が年間約36万件あることが25日、主要高速道路会社への取材で分かった。

 

岡山県津山市の中国自動車道では今月、落下したとみられるタイヤが原因となり、母娘2人が死亡する事故が発生。

急停止が難しい高速道路での落下物は“凶器”で、過去には死亡事故も引き起こしている。

 

国交省は緊急ダイヤル「#9910」の活用を呼びかけており、専門家は「悲惨な事故を契機に緊急ダイヤルの存在を啓発すべきだ」と指摘している。

 

 

【木材類や毛布も】

 

「落とすのは一瞬、後悔は一生…」。

スコップやドラム缶などの落下物の写真を添え、ホームページでドライバーにこう警告するのは阪神高速だ。

 

管内では平成28年度、約2万3000件の落下物があった。

落下物による事故や渋滞といった「二次被害」を防ごうと、同社はパトロールや清掃の強化を続けているが、「落とし主の意識が変わらない限り、現状は変わらない」(担当者)という。

 

首都高速では28年度に2万6519件、本州四国連絡高速道路でも約6200件の落下物があった。


今回の死亡事故が起きた中国道を管轄するNEXCO西日本での落下物は、28年度は約13万1000件に達している。

 

NEXCO東日本とNEXCO中日本は、いずれも27年度のデータではあるが、計約17万9500件の落下物があった。

 

高速各社によると、特に多い落下物は、プラスチックやビニールのほか、タイヤを含む自動車部品だ。

さらに角材やベニヤ板などの木材類に加え、車が誤って巻き込みかねない毛布の落下も目立つという。

 

 

【3トンの鉄箱直撃】

 

高速道路上での落下物に起因する死亡事故は各地で起きている。

 

岩手県北上市の東北自動車道では26年11月、落ちていた金属片が走行中のキャンピングカーのガソリンタンクに突き刺さり、車が炎上。4人が死亡した。

 

また熊本県八代市の九州自動車道のトンネルでは24年1月、落ちていた毛布を避けようと車線変更したトラックに観光バスが追突。

バスの添乗員が死亡したほか、乗客約20人が負傷した。

 

さらに18年12月には、兵庫県西宮市の阪神高速神戸線で、大型トラックから積み荷の鉄製の箱(重さ約3トン)2個が落下。1個が後続の軽乗用車に衝突し、同乗の女性が死亡した。

別の1個が側壁を突き破り、約18m下にある阪神甲子園球場敷地内の切符売り場手前に落下。けが人はなかったが、球場関係者や近隣の住民に衝撃を与えた。

箱を固定していたワイヤが、別の事故で切れた可能性があるという。

 

 

【迅速に駆けつけ】

 

後を絶たない落下物に、国交省や高速各社は、目撃したドライバーらに緊急ダイヤル「#9910」への通報を呼びかけている。

 

緊急ダイヤルは17年12月から運用を開始。

落下物だけでなく、路面の陥没や路肩の崩壊といった道路損傷にも対応する。

 

音声ガイダンスに従って異常の内容を伝えると、パトロール隊が迅速に駆けつけ、トラブルへの対応や通報したドライバーの安全確保を行う仕組みだ。

 

国交省によると、28年度には24万4000件の通報があり、担当者は「増加傾向にある」としているが、110番や119番と比べ「認知度はまだ高いとはいえない」(関係者)。

 

長山泰久・大阪大学名誉教授(交通心理学)は、「緊急ダイヤルの存在をさらに広く訴えていくことが重要だ」と指摘。

積載物の落下防止についても、「意識の啓発を強め、運転中は絶対に荷物を落とさないことを常識にしなければならない」と訴えている。

 

出典

『死亡事故誘発の「凶器」 高速道路の落下物、年間36万件 国交省「#9910」通報呼びかけ』

http://www.sankei.com/west/news/171026/wst1710260012-n1.html 

 

 

10252342分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

高速道路を管理する全国6社に取材したところ、落下物の件数は毎年ほぼ同じで、直近の2015年度は計約36万3000件。1日当たり995件だ。

90秒に1件の割合で、全国のどこかで車から何かが落ちている。

 

岡山県津山市内で母娘が死亡する事故が起きた中国自動車道を管轄する西日本高速道路は13万1000件で、6社中最多だった。

内訳はプラスチック、ビニール、布類33%、タイヤなど自動車部品類11%、積み荷のベニヤ板など木材類10%など。

 

本州四国連絡高速道路の担当者は、「風の抵抗で、トラックの荷台や乗用車の屋根にくくり付けた物や車の外側に取り付けられたスペアタイヤが落ちやすい」と話す。

 

通行量の多い東名高速を抱える中日本高速道路も、「巡回や監視カメラで落下物の把握に努めているが、回収までに1時間かかることもある」と頭を悩ませている。

 

各社とも、出発前の荷物固定の徹底やサービスエリア(SA)での点検を呼び掛けるが、効果は表れない。

 

落下物に接触した場合、どうすべきか。

 

自走可能なら、SAや料金所まで行き係員に伝えるか、道路緊急ダイヤル「#9910」や110番で通報する。


自走が無理なら、ハザードランプや発炎筒などで後続車に事故を知らせ、事故車や落下物より手前のガードレールの外側に避難し、通報する必要がある。

 

中国自動車道で亡くなった母娘は110番の最中だったとみられるが、事故直前にいた正確な場所は特定できていない。

今回の事故では、仮にガードレールの外側に避難していたとしても、落下物のタイヤに対しどの位置にいたかが重要だった。

タイヤより十分に手前なら無事だった可能性もある。

 

出典

『高速道の落とし物 年間36万件 接触したらどう対処?』

https://mainichi.jp/articles/20171026/k00/00m/040/107000c

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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