2020年8月19日付で中国新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
19日午後4時20分ごろ、福山市御門町の県道で、信号待ちのトラックが突然、爆発した。
フロントガラスが吹き飛び、車体は大破したが、運転していた20代の男性は顔に軽いやけどを負っただけで無事だった。
福山東署などによると、男性が体を冷やす冷却スプレーのガスが充満していたことに気付かず、車内でたばこを吸おうとライターで火を付ける際に引火して爆発した可能性が高いという。
男性は「ライターを使ったら突然爆発した。気がついたらドアや屋根が外れていた」と驚いていた。
同署によると、爆発で吹き飛んだ破片で周囲の車7台にも傷が付いたという。
福山南消防署によると、冷却スプレーにはジメチルエーテルなど、空気より重たく、可燃性の高いガスが含まれていることが多い。
車内では、窓を開けただけでは換気が不十分で、足元に充満していることに気付かないといい、同署は「スプレーを使う際には十分注意して」と呼び掛けている。
8月19日22時38分に朝日新聞からは、スプレーを30秒ほど体に吹きかけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後4時20分ごろ、広島県福山市御門町2丁目の県道交差点で信号待ちをしていたトラックの運転席で爆発が起き、運転手の男性(22)が顔に軽いやけどを負った。
目撃者らの通報で駆けつけた広島県警福山東署や福山地区消防組合によると、男性は「暑かったので冷却スプレーを体に30秒ほど吹きかけた後、たばこに火を付けようとしたら爆発した」と話したという。
トラックはフロントガラスが吹き飛んだほか、運転席や助手席側のガラスも破損し、屋根部分もめくれたという。
福山市のこの日の最高気温は35・9度だった。
https://www.asahi.com/articles/ASN8M7GJXN8MPITB016.html
8月25日18時9分にNHK関西からは、スプレー缶による事故は5年で約300件起きており夏場に多いなど、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
猛烈な暑さが続く中、今、人気を集めているのが、冷却スプレーです。
体に吹きかけると、ひんやりとして手軽に涼しさを感じさせてくれます。
しかし、この冷却スプレー、使い方には注意が必要です。
今月19日、広島県福山市で、信号待ちをしていたトラックが突然、爆発しました。
原因は、暑い車内で体を冷やそうとして使った冷却スプレーとみられています。
警察によりますと、運転手の男性が車内で冷却スプレーを体に吹きかけたあと、たばこを吸うためにライターを使った際に引火し、爆発が起きたとみられるということです。
男性は顔に軽いやけどをしました。
消費者庁によりますと、スプレー缶に関する事故は、平成27年4月からことし3月までの5年間で300件余り把握されていて、特に夏場に増える傾向にあるということです。
事故の発生日がわかっている220件を月別にみると、冬が1か月間に10件前後なのに対し、▼6月は28件、▼7月は27件、▼8月は32件と、気温が比較的に高い時期に多く発生しています。
消費者庁によりますと、夏の暑い時期は冷却スプレーや制汗剤、虫よけスプレーなどスプレー缶を使用する機会が多くなるため、事故が増えると考えられるとしています。
また、NITE=製品評価技術基盤機構は、冷却スプレーに含まれる可燃性のガスに引火して、着ている服が燃える事故の再現映像を公開し、スプレーを使った直後に近くでライターなどを点火しないよう呼びかけています。
【大阪市消防局も注意呼びかけ】。
車の中など狭い空間でスプレー缶を使用すると可燃性のガスが充満し、ライターなどを使った場合に引火して爆発するおそれがあるということです。
大阪市消防局では、風通しのいい広い空間でスプレー缶を使用するよう呼びかけています。
大阪市消防局規制課 危険物担当係長の森本さんによりますと、車内でスプレーを使用した場合、ガスは低いところに滞留しやすいため、窓を開けたとしても、しばらくは、ガスが車内に残った状態が続くということです。
このため、「スプレーの使用直後はライターなどの火気を使用することは控えていただきたい。車外で冷却スプレーなどを使用してから車内に乗り込むなど注意してほしい」としています。
また、夏場に使う機会が増える殺虫スプレーにも注意が必要だということです。
森本さんは、「例えば台所でスプレー缶を使うと、空気よりも重いガスがシンクにたまるおそれがあり、そこでうっかりコンロなどの火をつけると、引火する危険性があります」と指摘しています。
消防局によりますと、大阪市内では近年、スプレー缶による事故が増加傾向にあるということで、風通しのいい広い空間で使うよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200825/2000034061.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
消費者庁公表資料(下記記事中のPDF)によると5年で300件あまりの事故の中には、、廃棄スプレー缶の事故も含まれている。
『8月に多いスプレー缶によるやけどや皮膚障害に注意! -使用時に吸い込んで呼吸困難になる事故や、廃棄処理時に引火する事故が発生-』
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_036/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。