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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2020818日付で河北新報から下記趣旨の記事が、誤報の画面付きでネット配信されていた。

 

秋田県沿岸部で今月、気象庁のレーダーが晴天時、誤って強い雨が降っていると観測していたことが分かった。

 

風力発電の風車の動きを降水と判断したためとみられ、関係者の間から「防災上問題がある」と指摘する声が上がっている。

同庁や秋田地方気象台によると、新潟市内にあるレーダーが4日正午~午後2時半、秋田、潟上両市の周辺で、解析雨量最大28ミリの降水を計測した。

 

同じ時間帯に、地域気象観測システム(アメダス)で降水は測定されず、気象衛星でも雨雲は確認されなかった。


レーダーは、電波が跳ね返る時間や強さから、雨や雪の降る場所や量を調べる。

 

今回の事態について同庁は、大気中で電波が屈折し、雨雲ではなく地上で動く風車を捉えたとみている。


同庁の担当者は、「大気の状況によって起きる時がある」と説明。

同様の事態が過去にどれだけあったかは確認できず、他の地域でも起きる可能性があるという。


気象レーダーの観測データは、自然災害の危険度を測る指標やスマートフォンの防災アプリに活用される。


元秋田地方気象台長の気象予報士和田幸一郎さん(62)=秋田市=は、「誤った観測が相次げば、災害時の避難判断に影響が出る恐れがある。観測技術の向上などで改善されることを期待したい」と話す。


気象庁は対策として、世界気象機関の指針に基づき、風車を設置する事業者に事前通知を求め、影響の少ない配置となるよう求めている。

 

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202008/20200818_43024.html 

 

 

 

(2020年9月4日 修正1 ;追記)

 

202093938分に朝日新聞からは、降水量は全国20基のレーダー観測結果を組み合わせて確認していて、秋田の確認には新潟のレーダーが使われていたなど、下記趣旨のやや詳しい記事がネット配信されていた。

 

秋田県沿岸で8月、雨が降っていないのに気象レーダーが「猛烈な雨」の観測を示す不可解な現象が起きた。

 

沿岸部に立ち並ぶ風車の動きを、レーダーが雨と「勘違い」したためだという。

 

新潟県に設置されている気象庁のレーダーが、秋田市や潟上市などの付近で降水を確認したのは、84日の昼過ぎごろ。

 

全国に20基ある気象庁のレーダーは、互いの観測結果を組み合わせて降水を確認しているが、今回の秋田沿岸の天候判断には、新潟のレーダーのデータが使われた。

 

この観測結果などを利用して地図上で雨雲の動きを示す「高解像度降水ナウキャスト」では、一部地域が一時的に、1時間に80ミリ以上の「猛烈な雨」を示す紫色に染まった。

 

だが実際には、この時間帯に付近で雨が降ることはなく、秋田地方気象台が観測した天気はくもりだった。

 

なぜ、このような事態になったのか。

 

気象庁によると、レーダーは通常、山や建物の上を通過した電波が雨雲に当たり、その反射波(エコー)を受信することで雨を観測している。

 

ところが、本来は上空を直進するはずの電波が、大気の屈折率の状態によって地表方向に曲げられてしまうことがある。「異常伝搬」と呼ばれる現象で、電波が地表面や地表の構造物などに当たって反射すると、降水がないところに強いエコーが現れる場合がある。

 

今回、これが何らかの原因で起こり、回転する風車を雨と誤認したと考えられるという。

 

気象庁観測課の担当者は、「これまでも風車などが原因とみられる異常伝搬が発生することはあったが、今回のように強い雨を確認するのはまれなことだ」と話す。

 

建物のように動かないものであれば、受信した反射波が雨ではないことを自動的に判定できるが、(風車の)回転する羽根と雨を区別するのは難しいという。

 

誤った観測結果は防災情報に影響を与える恐れがある一方で、再生可能エネルギーとして風力発電への注目度は高まっており、今後も風車の設置の広がりが予想される。

 

このため、気象庁は風車の建設を計画している関係者に対し、レーダーとの距離などに考慮して影響の少ない配置をするよう注意を呼びかけている。

 

また、今回のような事例を蓄積し、異常伝搬が発生しやすい地域では、観測結果を加工したり、風車の動きを除外できる新しいレーダーへの更新を進めたりしている。

 

担当者は、「気象レーダーと風車の共存のために、風車の適切な設置場所やレーダーに与える影響について、事業者に説明していく」と語った。

 

元秋田地方気象台長で秋田朝日放送気象キャスターの和田幸一郎さんは、「(市民が)本物の雨雲と思ってしまい、不要な防災対応をとってしまう」と問題点を指摘。

「雨雲以外のエコーを除去できるようにするなど、技術の向上に期待したい」と話している。

 

https://www.asahi.com/articles/ASN927DCLN8PULUC015.html

 

 

 

(2022年8月29日 修正2 ;追記)

202282870分に毎日新聞からは、秋田県の風車については反射した電波を受信しないように機器を調整しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

風車が影響を与えるのは、テレビの電波だけではない。

208月には、新潟県の弥彦山(弥彦村、長岡市)にある気象レーダーが秋田県沿岸の風車を「雨雲」と認識し、大雨への注意が呼びかけられたものの、全く雨が降らなかったという現象が起きた。

レーダーは、観測の対象が反射した電波を受信してその位置を特定する。

建築物のような動かない物体はデータ処理で影響を除去するため、雨雲と誤ることは少ない。

だが、羽根の場合は動いているものとして認識し、「雨雲から反射された」と判別されてしまうのだという。

気象庁観測整備計画課は、「秋田県ほど顕著な例は少ないが、全国各地で誤観測は起きている」と話す。

秋田県の風車については、反射した電波を受信しないように機器を調整し、再発を防いでいる。

 

【観測への影響懸念】

気象庁や防衛省は、気象レーダーやミサイルなどを見つける警戒管制レーダーでの観測に影響を与える可能性があるとして、風力発電所の建設を計画する場合は関係省庁に確認するよう求めている。

同省の担当者は、「脱炭素社会に向けた風力発電の導入拡大に加え、技術進歩で風車が大型化しているため、今まで以上に早期の連絡を呼びかけていく」と話す。

https://mainichi.jp/articles/20220826/k00/00m/040/351000c

 

(ブログ者コメント)

報道前半のテレビ視聴障害については別記事として紹介している。

 

 

 

  

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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