2016年8月27日20時15分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月27日17時41分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時35分ごろ、高知市本町の高知市役所新庁舎建設現場北側に面した歩道で、工事現場との間を仕切る高さ約3mの鉄板が、幅約10mにわたって倒れた。
歩道を自転車で通っていた介護ヘルパーの女性(61)が下敷きになり転倒。
自転車は壊れたが、女性は顔を打撲しただけで軽傷だった。
警察は、業務上過失傷害容疑で詳しい事故原因を調べる。
警察によると、鉄板1枚の幅は約50cmで、重さ約10kg。計20枚が倒れた。
建設工事は、大成建設などがジョイントベンチャーで実施。
板は、ここ数日の間で土にさしてある支柱が緩んだとみられ、事故当時、支柱部分の補強工事中だった。
補強工事の最中に、風で倒れたという。
出典
『仕切りの鉄板倒れ女性けが 高知市役所新庁舎建設現場、幅10メートルにわたり』
http://www.sankei.com/west/news/160827/wst1608270069-n1.html
『高知・新庁舎建設現場で鉄板倒れる、女性が軽傷』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2854914.html
8月30日18時46分にNHK高知からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
倒れ込んだ20枚を含むおよそ40枚の鉄板は連結され、支柱と呼ばれる10本の金属製の棒を地面に打ち込んで固定されていたが、当時、すべての支柱が抜かれていたことが、関係者への取材でわかった。
工事の振動などで支柱が緩んでいたため、翌日からの大雨で鉄板が倒れないように、支柱をいったん抜いて地盤を固めたうえで打ち込み直そうとしていたところ、突然、鉄板が倒れ込んだという。
警察は、10本の支柱を一度に抜いた作業の手順などに問題がなかったか、業務上過失傷害の疑いで、工事の関係者から事情を聞くなどして詳しく調べている。
出典
『支柱すべて外され 鉄板転倒か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/8015235181.html?t=1472588967418
(ブログ者コメント)
○映像によると、仕切り板は平べったい板ではなく矢板のような形で、連結したその板を裏側から足場パイプで支え、そのパイプの端を地中に打ち込んだ支柱に固定しているように見える。
○同じような事故は2年前にも起きている。詳細は下記参照。
2014年8月28日掲載
2014年8月21日 東京都中央区のビル解体現場で防音防塵用フェンスの支柱を一気に外して作業中にビル風が吹き、フェンスが倒れて通行人が下敷きになって死亡 (修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4219/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。