本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年4月5日18時54分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前11時15分ごろ、高岡市石丸の貸倉庫の中で会社員の男性(60)が出荷作業中だったアルミ製の棒材の下敷きになって倒れているのを、倉庫の近くにいたトラックの運転手が見つけた。
男性は病院に運ばれたが、胸を強く圧迫されていて、約1時間後に死亡した。
警察によると、男性は、当時、鉄製の台に重さ約1.5トンのアルミの棒材を載せて、クレーンで運ぶ作業をしていたという。
事故が起きた時、倉庫内で作業していたのは、男性1人だったため、警察は会社の関係者などから話を聞いて事故の状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064244871.html
一方、4月6日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違う記事が掲載されていた。
警察によると、男性が勤める富山住友電工が、隣接地の倉庫を借りていた。
男性が備え付けのクレーンを一人で操作していたところ、吊り上げようとした鉄製パレット(計1.5トン)がバランスを崩して倒れかかり、乗っていたアルミ棒材に男性が挟まれたという。
5日午前11時15分ごろ、高岡市石丸の貸倉庫の中で会社員の男性(60)が出荷作業中だったアルミ製の棒材の下敷きになって倒れているのを、倉庫の近くにいたトラックの運転手が見つけた。
男性は病院に運ばれたが、胸を強く圧迫されていて、約1時間後に死亡した。
警察によると、男性は、当時、鉄製の台に重さ約1.5トンのアルミの棒材を載せて、クレーンで運ぶ作業をしていたという。
事故が起きた時、倉庫内で作業していたのは、男性1人だったため、警察は会社の関係者などから話を聞いて事故の状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064244871.html
一方、4月6日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違う記事が掲載されていた。
警察によると、男性が勤める富山住友電工が、隣接地の倉庫を借りていた。
男性が備え付けのクレーンを一人で操作していたところ、吊り上げようとした鉄製パレット(計1.5トン)がバランスを崩して倒れかかり、乗っていたアルミ棒材に男性が挟まれたという。
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2012年3月31日付で神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後4時50分ごろ、川崎市川崎区扇町のペットボトル製造会社「P社」工場内で、同社社員の男性(52)が、ペットボトルの材料となるプラスチックの粉が入った袋(重さ約1トン)の下敷きになっているのを同僚の男性が発見し、119番通報した。男性は搬送先の病院で死亡した。
警察が事故原因を調べているが、男性はフォークリフトで袋を積み上げる作業中だったという。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1203310022/
31日午後4時50分ごろ、川崎市川崎区扇町のペットボトル製造会社「P社」工場内で、同社社員の男性(52)が、ペットボトルの材料となるプラスチックの粉が入った袋(重さ約1トン)の下敷きになっているのを同僚の男性が発見し、119番通報した。男性は搬送先の病院で死亡した。
警察が事故原因を調べているが、男性はフォークリフトで袋を積み上げる作業中だったという。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1203310022/
2012年3月28日付の朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時10分ごろ、入善町の北陸新幹線工事現場で、運搬中のトロッコに積んでいた鋼管柱15本が荷崩れし、現場で作業していた会社員の男性(60)が左足太もも付近を挟まれ、骨盤などを折る重傷を負った。
警察によると、鋼管柱は長さ11m、直径36cm、重さ約800kg。
ロープで固定していたが、緩やかなカーブにさしかかったところで荷崩れを起こしたという。
(2012年10月2日 修正1 ;追記)
2012年9月26日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、重傷を負った人が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
魚津労基署は25日、左足切断などの重傷を負ったY電設工業の黒部工事事務所長(61)と同社を、労安法違反の疑いで書類送検した。
調べによると、この所長が鋼管柱15本を載せた作業用台車に乗って資材を運んでいたところ、カーブで荷崩れが起き、両足が鋼管柱の下敷きになるなどして、左足切断などの重傷を負った。
所長は現場の安全を管理する立場だったのに、作業員専用車両に乗らないなど、必要な措置を怠った疑いがあるという。
(ブログ者コメント)
作業していた人が所長だったとは、思いもしなかった。
管理すべき立場の人が現場で作業すると、その人の作業が安全に行われているかどうかチェックする人がいなくなる。
部下が上司に注意できる職場であれば、話しは別だが・・・。
27日午前10時10分ごろ、入善町の北陸新幹線工事現場で、運搬中のトロッコに積んでいた鋼管柱15本が荷崩れし、現場で作業していた会社員の男性(60)が左足太もも付近を挟まれ、骨盤などを折る重傷を負った。
警察によると、鋼管柱は長さ11m、直径36cm、重さ約800kg。
ロープで固定していたが、緩やかなカーブにさしかかったところで荷崩れを起こしたという。
(2012年10月2日 修正1 ;追記)
2012年9月26日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、重傷を負った人が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
魚津労基署は25日、左足切断などの重傷を負ったY電設工業の黒部工事事務所長(61)と同社を、労安法違反の疑いで書類送検した。
調べによると、この所長が鋼管柱15本を載せた作業用台車に乗って資材を運んでいたところ、カーブで荷崩れが起き、両足が鋼管柱の下敷きになるなどして、左足切断などの重傷を負った。
所長は現場の安全を管理する立場だったのに、作業員専用車両に乗らないなど、必要な措置を怠った疑いがあるという。
(ブログ者コメント)
作業していた人が所長だったとは、思いもしなかった。
管理すべき立場の人が現場で作業すると、その人の作業が安全に行われているかどうかチェックする人がいなくなる。
部下が上司に注意できる職場であれば、話しは別だが・・・。
2012年3月19日18時44分にmsn産経ニュースから写真付きで、19日17時20分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また3月20日付で読売新聞からも同主旨の記事がネット配信されていた。
19日午後0時40分ごろ、東松山市幸町の改修作業中のマンションで、外壁に設置された作業用の足場が倒れ、近くを歩いていた6歳の男児2人が下敷きになった。この事故で、1人が死亡、もう1人が鼻の骨を折る重傷を負った。
警察によると、この足場は高さ約10mで、縦、横ともに約1.8m。20日にマンション外壁のタイルを張り替えるため、作業員が19日午前に設置した。
事故当時、すでに作業員は作業を終えて引き揚げており、現場にはいなかった。
足場をマンションに結びつけるなどの固定はされていなかったという。
熊谷地方気象台によると、この日の埼玉県内は風が強く、午後1時4分に熊谷で瞬間最大風速17.1mを記録した。
警察では、足場は強風の影響で倒れたとみて、詳しい原因を調べている。
警察によると、けがをした男児らは近くの保育園に通っており、保育士2人が付き添い、園児22人で列を作ってドッジボールの練習のため別の保育園に向かっている途中だった。
保育士が風を感じて後ろを振り返り、倒れてくるのに気付いて子供たちを逃がしたが、2人は列の中央付近にいて間に合わずにぶつかったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120319/dst12031918480009-n1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1006613171.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20120320-OYT8T00041.htm
また3月22日9時33分にNHK埼玉から、足場の固定に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回のタイプの足場については、労安法の規則で、高さが5m以上ある場合は、高さ5m以内に最低1か所は足場が動かないよう、建物の壁と足場を金具などでつなぐ「壁つなぎ」という方法で固定する措置を取るよう定められているという。
また、「壁つなぎ」が出来ない場合でも、足場と地面との設置面を固定するなどの措置を取るよう求められているが、警察のこれまでの調べで固定されていなかったことがわかっている。
労基署は21日、現場に足場を組み立てた2人の作業員などを呼んで事情を聞き事故の状況を調べた。
今回の事故について足場を組み立てた会社の社長はNHKの取材に対し「マンションの壁を傷つけることに抵抗があり、壁に穴をあけて足場とつないで固定する方法は指示しなかった。作業員には屋上と足場をつなぐよう指示したが、結果的に1か所も固定されていなかった」と話した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1006613502.html
一方、2012年3月22日のテレビ朝日「モーニングバード」では、足場工事を請け負った会社の社長が工事時の状況について以下のようにインタビューに応え、また番組でフリップを使って解説していた。
8時ごろ 組み立て開始
9時半ごろ 作業員が資材を忘れたと帰社
11時半 マンションとの接続部分を残し、組み立て完成
11時50分 作業員が屋上固定用材料不足といって帰社
12時ごろ 作業員出発
12時40分ごろ 事故発生の連絡が社長に入る
12時55分ごろ 社長が現場に着いたが、先に出ていた作業員は現場にいなかった
(ブログ者コメント)
□先に出発した作業員は、どこで何をしていたのだろう?時間帯から考えると昼飯?
もしそうだとすれば、安全意識の欠如どころか、仕事の基本ができていないということだ。
他情報によれば、インタビューに応えたのは「R社」の社長で、作業員はグループ会社「A社」所属。
グループ会社とはいえ、仕事の進め方で意思疎通を欠くところがあったのだろうか?
□事故とは直接の関係はないが、付き添いの保育士、2人いたのなら、なぜ1人が引率で先頭に、もう1人が列の最後尾で園児の様子を確認するという役割分担にしなかったのだろうか?
2人とも先頭にいて時々振り返るような引率では、心もとない。
1人が最後尾にいれば、もう少し早く倒壊に気がついていた可能性がある。
(2012年4月5日 修正1 ;追記)
2012年3月31日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を受け、埼玉労働局は30日、県内建築現場の足場54カ所を対象に行った緊急パトロールの調査結果を発表した。
31・5%に当たる17件の現場で労安法違反が認められたほか、46・3%に該当する25件で不適切な状態があったとして、同法に基づいて改善を指導した。
同局は22、23の両日、現場を抜き打ち検査した。
東松山の事故で不備が問題となった足場を建物に固定する「壁つなぎ」を行っていない現場は7件あり、うち2件は同法違反に該当したため、使用停止命令を出した。
業者が「壁つなぎ」を適切に行わない理由について、担当者は「推測だが、壁に直接傷をつけるからではないか」と話した。
パトロールの結果、「壁つなぎ」以外では「昇降階段の設置」について10件を改善指導するなど、作業員保護のための安全対策が軽視されている実態が浮き彫りになった。
結果を受け、局長は「関係団体を含めて、今後事故防止に向けて周知を徹底していきたい」と話した。
■壁つなぎ
足場と建設物などを水平方向に連結し、足場がいずれの方向にも傾斜変形しないように設ける鉄線などを指す。
1カ所当たり500kg以上の強度を持つことが望ましいとされる。
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news03/31/04.html
(ブログ者コメント)
事故発生から3日後の点検だが、それでも東松山での事故原因と同じ不具合が2件見つかった。
これらの施工者は、同じ県内での事故なのに、自分たちの足場が問題ないか見直さなかったとみえる。
類似個所対応ならいざしらず、事例の直接対応だけは、誰に言われることなく、自ら進んで行ってほしいものだ。
(2012年11月27日 修正2 ;追記)
当時のやや詳しい状況や関係者が書類送検されたなどの情報が、マスメディア各社から下記趣旨でネット配信されていた。
[2012年11月20日16時22分にNHKさいたま]
警察は、足場を固定するよう現場に指示しなかったなど安全管理を怠っていたとして、足場を組み立てた業者の社長ら4人を、業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、足場の組み立て業者「A社」の社長(54)ら4人。
問題の足場は、建物に固定するなど法律で義務づけられた倒壊を防ぐ対策が取られていなかったということで、警察は足場を組み立てた「A社」を捜索するなどして調べを進めてきた。
その結果、社長ら4人が、計画では足場をマンションにボルトで固定することになっていたにも関わらず、現場に指示しなかったうえ、足場が完成したあとも確認しないなど安全管理を怠っていた疑いが強まったとして、警察は20日、4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警察によると4人は容疑を認めていて、このうち社長は「きちんと指示をしていればよかった。遺族や被害者に申し訳ない」と話しているという。
「A社」の社長らが書類送検されたことについて、親会社で工事の元請けだった「R社」は、NHKの取材に対し「本当に申し訳ございませんでした。それ以外に申し上げることはありません」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1006645581.html
[2012年11月20日22時48分 読売新聞]
書類送検された足場設置業者社長と元請け業者担当者が、県警の調べに、それぞれが「(足場を建物に固定するよう、作業員に)指示がなされているだろうと思い込んでいた」と供述していることが、県警幹部への取材でわかった。
県警によると、作業員2人は3月19日午前11時半頃、マンションで、外壁張り替え作業のための足場の設置作業を終了し、当時東松山市にあった「A社」の事務所に戻った。
その際、社長は足場が建物に固定されていないことを知り、その作業を2人に初めて指示。2人が現場に戻る途中、足場が倒れたとみられる。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121120-OYT1T01478.htm
[2012年11月20日付 読売新聞埼玉版]
県警が書類送検する方針を固めたのは、足場を適切に固定しなかったことが事故の原因と判断したためだ。
社長のほかに書類送検されるのは、同社と契約したいずれも20歳代の作業員の男2人と、同社に足場設置を発注した元請け業者「R社」の施工担当の男(51)。
県警などによると、問題の足場は、圧縮材と呼ばれる器具をマンションの外壁に押しつける方法で、ぐらつきを防ごうとしていた。
埼玉労働局によると、足場は建物の壁にボルトを打ち込むなどして固定するのが通例で、固定の仕方は、労安則で定めている。
木造住宅などで壁に穴が開けられない場合は、圧縮材だけで足場を組むこともあるが、その場合は他の資材で補助して倒壊を防ぐよう、国の指針で定められている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20121119-OYT8T01637.htm
[2012年11月20日17時59分 共同通信]
川越労基署は20日、足場設置の作業を監視する主任者を決めていなかったとして労安法違反の疑いで、作業を行った「A社」の当時の社長(54)を書類送検した。
送検容疑は、高さ5m以上の足場の組み立てを行う場合、技能講習を修了した作業主任者に監視させなければいけないのに、主任者を決めていなかった疑い。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012112001001724.html
19日午後0時40分ごろ、東松山市幸町の改修作業中のマンションで、外壁に設置された作業用の足場が倒れ、近くを歩いていた6歳の男児2人が下敷きになった。この事故で、1人が死亡、もう1人が鼻の骨を折る重傷を負った。
警察によると、この足場は高さ約10mで、縦、横ともに約1.8m。20日にマンション外壁のタイルを張り替えるため、作業員が19日午前に設置した。
事故当時、すでに作業員は作業を終えて引き揚げており、現場にはいなかった。
足場をマンションに結びつけるなどの固定はされていなかったという。
熊谷地方気象台によると、この日の埼玉県内は風が強く、午後1時4分に熊谷で瞬間最大風速17.1mを記録した。
警察では、足場は強風の影響で倒れたとみて、詳しい原因を調べている。
警察によると、けがをした男児らは近くの保育園に通っており、保育士2人が付き添い、園児22人で列を作ってドッジボールの練習のため別の保育園に向かっている途中だった。
保育士が風を感じて後ろを振り返り、倒れてくるのに気付いて子供たちを逃がしたが、2人は列の中央付近にいて間に合わずにぶつかったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120319/dst12031918480009-n1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1006613171.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20120320-OYT8T00041.htm
また3月22日9時33分にNHK埼玉から、足場の固定に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回のタイプの足場については、労安法の規則で、高さが5m以上ある場合は、高さ5m以内に最低1か所は足場が動かないよう、建物の壁と足場を金具などでつなぐ「壁つなぎ」という方法で固定する措置を取るよう定められているという。
また、「壁つなぎ」が出来ない場合でも、足場と地面との設置面を固定するなどの措置を取るよう求められているが、警察のこれまでの調べで固定されていなかったことがわかっている。
労基署は21日、現場に足場を組み立てた2人の作業員などを呼んで事情を聞き事故の状況を調べた。
今回の事故について足場を組み立てた会社の社長はNHKの取材に対し「マンションの壁を傷つけることに抵抗があり、壁に穴をあけて足場とつないで固定する方法は指示しなかった。作業員には屋上と足場をつなぐよう指示したが、結果的に1か所も固定されていなかった」と話した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1006613502.html
一方、2012年3月22日のテレビ朝日「モーニングバード」では、足場工事を請け負った会社の社長が工事時の状況について以下のようにインタビューに応え、また番組でフリップを使って解説していた。
8時ごろ 組み立て開始
9時半ごろ 作業員が資材を忘れたと帰社
11時半 マンションとの接続部分を残し、組み立て完成
11時50分 作業員が屋上固定用材料不足といって帰社
12時ごろ 作業員出発
12時40分ごろ 事故発生の連絡が社長に入る
12時55分ごろ 社長が現場に着いたが、先に出ていた作業員は現場にいなかった
(ブログ者コメント)
□先に出発した作業員は、どこで何をしていたのだろう?時間帯から考えると昼飯?
もしそうだとすれば、安全意識の欠如どころか、仕事の基本ができていないということだ。
他情報によれば、インタビューに応えたのは「R社」の社長で、作業員はグループ会社「A社」所属。
グループ会社とはいえ、仕事の進め方で意思疎通を欠くところがあったのだろうか?
□事故とは直接の関係はないが、付き添いの保育士、2人いたのなら、なぜ1人が引率で先頭に、もう1人が列の最後尾で園児の様子を確認するという役割分担にしなかったのだろうか?
2人とも先頭にいて時々振り返るような引率では、心もとない。
1人が最後尾にいれば、もう少し早く倒壊に気がついていた可能性がある。
(2012年4月5日 修正1 ;追記)
2012年3月31日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を受け、埼玉労働局は30日、県内建築現場の足場54カ所を対象に行った緊急パトロールの調査結果を発表した。
31・5%に当たる17件の現場で労安法違反が認められたほか、46・3%に該当する25件で不適切な状態があったとして、同法に基づいて改善を指導した。
同局は22、23の両日、現場を抜き打ち検査した。
東松山の事故で不備が問題となった足場を建物に固定する「壁つなぎ」を行っていない現場は7件あり、うち2件は同法違反に該当したため、使用停止命令を出した。
業者が「壁つなぎ」を適切に行わない理由について、担当者は「推測だが、壁に直接傷をつけるからではないか」と話した。
パトロールの結果、「壁つなぎ」以外では「昇降階段の設置」について10件を改善指導するなど、作業員保護のための安全対策が軽視されている実態が浮き彫りになった。
結果を受け、局長は「関係団体を含めて、今後事故防止に向けて周知を徹底していきたい」と話した。
■壁つなぎ
足場と建設物などを水平方向に連結し、足場がいずれの方向にも傾斜変形しないように設ける鉄線などを指す。
1カ所当たり500kg以上の強度を持つことが望ましいとされる。
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news03/31/04.html
(ブログ者コメント)
事故発生から3日後の点検だが、それでも東松山での事故原因と同じ不具合が2件見つかった。
これらの施工者は、同じ県内での事故なのに、自分たちの足場が問題ないか見直さなかったとみえる。
類似個所対応ならいざしらず、事例の直接対応だけは、誰に言われることなく、自ら進んで行ってほしいものだ。
(2012年11月27日 修正2 ;追記)
当時のやや詳しい状況や関係者が書類送検されたなどの情報が、マスメディア各社から下記趣旨でネット配信されていた。
[2012年11月20日16時22分にNHKさいたま]
警察は、足場を固定するよう現場に指示しなかったなど安全管理を怠っていたとして、足場を組み立てた業者の社長ら4人を、業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、足場の組み立て業者「A社」の社長(54)ら4人。
問題の足場は、建物に固定するなど法律で義務づけられた倒壊を防ぐ対策が取られていなかったということで、警察は足場を組み立てた「A社」を捜索するなどして調べを進めてきた。
その結果、社長ら4人が、計画では足場をマンションにボルトで固定することになっていたにも関わらず、現場に指示しなかったうえ、足場が完成したあとも確認しないなど安全管理を怠っていた疑いが強まったとして、警察は20日、4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警察によると4人は容疑を認めていて、このうち社長は「きちんと指示をしていればよかった。遺族や被害者に申し訳ない」と話しているという。
「A社」の社長らが書類送検されたことについて、親会社で工事の元請けだった「R社」は、NHKの取材に対し「本当に申し訳ございませんでした。それ以外に申し上げることはありません」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1006645581.html
[2012年11月20日22時48分 読売新聞]
書類送検された足場設置業者社長と元請け業者担当者が、県警の調べに、それぞれが「(足場を建物に固定するよう、作業員に)指示がなされているだろうと思い込んでいた」と供述していることが、県警幹部への取材でわかった。
県警によると、作業員2人は3月19日午前11時半頃、マンションで、外壁張り替え作業のための足場の設置作業を終了し、当時東松山市にあった「A社」の事務所に戻った。
その際、社長は足場が建物に固定されていないことを知り、その作業を2人に初めて指示。2人が現場に戻る途中、足場が倒れたとみられる。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121120-OYT1T01478.htm
[2012年11月20日付 読売新聞埼玉版]
県警が書類送検する方針を固めたのは、足場を適切に固定しなかったことが事故の原因と判断したためだ。
社長のほかに書類送検されるのは、同社と契約したいずれも20歳代の作業員の男2人と、同社に足場設置を発注した元請け業者「R社」の施工担当の男(51)。
県警などによると、問題の足場は、圧縮材と呼ばれる器具をマンションの外壁に押しつける方法で、ぐらつきを防ごうとしていた。
埼玉労働局によると、足場は建物の壁にボルトを打ち込むなどして固定するのが通例で、固定の仕方は、労安則で定めている。
木造住宅などで壁に穴が開けられない場合は、圧縮材だけで足場を組むこともあるが、その場合は他の資材で補助して倒壊を防ぐよう、国の指針で定められている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20121119-OYT8T01637.htm
[2012年11月20日17時59分 共同通信]
川越労基署は20日、足場設置の作業を監視する主任者を決めていなかったとして労安法違反の疑いで、作業を行った「A社」の当時の社長(54)を書類送検した。
送検容疑は、高さ5m以上の足場の組み立てを行う場合、技能講習を修了した作業主任者に監視させなければいけないのに、主任者を決めていなかった疑い。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012112001001724.html
2012年2月16日付で朝日新聞広島版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時ごろ、呉市倉橋町の産業廃棄物業「N建設」の資材置場で、作業員の男性(59)がクレーン車から降ろされた約2トンの鉄の下敷きになり、約5時間後に失血死した。
警察が、クレーン車を操縦していた別の作業員から事情を聴くなどして原因を調べている。
(2012年3月1日 修正1 ;追記)
2012年2月16日付の中国新聞紙面に、当時のやや詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
鉄製の焼却炉を修理していた作業員が、別の男性作業員がクレーン車で幅1.3m、奥行き2.7m、重さ2トンの焼却炉の蓋の一部を下ろしていたところ、下半身が地面にはさまれた。
15日午前11時ごろ、呉市倉橋町の産業廃棄物業「N建設」の資材置場で、作業員の男性(59)がクレーン車から降ろされた約2トンの鉄の下敷きになり、約5時間後に失血死した。
警察が、クレーン車を操縦していた別の作業員から事情を聴くなどして原因を調べている。
(2012年3月1日 修正1 ;追記)
2012年2月16日付の中国新聞紙面に、当時のやや詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
鉄製の焼却炉を修理していた作業員が、別の男性作業員がクレーン車で幅1.3m、奥行き2.7m、重さ2トンの焼却炉の蓋の一部を下ろしていたところ、下半身が地面にはさまれた。
2012年1月25日付の朝日新聞岩手全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
矢巾町の廃棄物処理業「S商事」盛岡支店アルトレック矢巾で23日午後4時50分ごろ、作業員の男性(42)が倒れた配電盤(約300kg)の下敷きになり、死亡した。
警察の調べでは、重機で配電盤をトレーラー荷台に積み込む作業中で、男性は積み込む位置を指示していた。
同僚男性(40)は、男性が転んだところに、地面に置いた配電盤が倒れたと説明しているという。地面は凍っていた。
(ブログ者コメント)
いくら考えても、「人が転んだところに300kgの配電盤が倒れた」という状況がイメージできない。
(2012年2月14日 追記)
以下は、2/14に書き込まれたコメント。ブログ者名で書き込まれたため、誤解が生じないよう本文中に記す。
凍結地面の不安定さ
事故現場近くに住みます。おそらく事故現場は広範囲に渡り雪が溶けて固まり地面がアイスバーンでツルツル。凍結しており時間帯からして魔が差す時間帯であり。可能性として十分にあり得る事故です。
(2012年2月29日 修正1 ;追記)
2012年1月25日付の岩手日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、別の社員が重機を運転し、トレーラーの荷台に配電盤を積み込む作業をしていたところ、地面に置いていた配電盤が倒れ、下敷きになった。
配電盤は、高さ約1.9m、横2.2m、幅0.5m。
同社に勤める男性は、配電盤を積み込んだ後、トレーラーを運転し、仙台市内に運ぶ予定だった。
矢巾町の廃棄物処理業「S商事」盛岡支店アルトレック矢巾で23日午後4時50分ごろ、作業員の男性(42)が倒れた配電盤(約300kg)の下敷きになり、死亡した。
警察の調べでは、重機で配電盤をトレーラー荷台に積み込む作業中で、男性は積み込む位置を指示していた。
同僚男性(40)は、男性が転んだところに、地面に置いた配電盤が倒れたと説明しているという。地面は凍っていた。
(ブログ者コメント)
いくら考えても、「人が転んだところに300kgの配電盤が倒れた」という状況がイメージできない。
(2012年2月14日 追記)
以下は、2/14に書き込まれたコメント。ブログ者名で書き込まれたため、誤解が生じないよう本文中に記す。
凍結地面の不安定さ
事故現場近くに住みます。おそらく事故現場は広範囲に渡り雪が溶けて固まり地面がアイスバーンでツルツル。凍結しており時間帯からして魔が差す時間帯であり。可能性として十分にあり得る事故です。
(2012年2月29日 修正1 ;追記)
2012年1月25日付の岩手日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、別の社員が重機を運転し、トレーラーの荷台に配電盤を積み込む作業をしていたところ、地面に置いていた配電盤が倒れ、下敷きになった。
配電盤は、高さ約1.9m、横2.2m、幅0.5m。
同社に勤める男性は、配電盤を積み込んだ後、トレーラーを運転し、仙台市内に運ぶ予定だった。
2011年12月19日18時54分に、NHK鳥取から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前11時すぎ、大山町にある「JA全農ミートフーズ鳥取営業所」の食肉加工工場で、「作業中の男性が肉の下敷きになった」などと消防に通報があった。
男性は病院に運ばれたが、肋骨や足首の骨を折る大けが。
警察によると、工場では、男性が同僚1人とともに、牛肉の塊を移動するためにベルトコンベヤーに載せる作業をしていたところ、およそ2m40cmの高さからつり下げていた、重さおよそ300kgの牛肉の塊が倒れてきて、下敷きになったという。
牛肉の塊は、専用の機械を使ってチェーンでつり下げて移動し、ベルトコンベヤーに載せたあと、リモコンでチェーンから切り離すことになっていて、男性がリモコンの操作を担当していたという。
警察では、男性がリモコン操作を誤った可能性もあるとみて、男性や同僚から話を聞くなどして事故の原因を詳しく調べている。
19日午前11時すぎ、大山町にある「JA全農ミートフーズ鳥取営業所」の食肉加工工場で、「作業中の男性が肉の下敷きになった」などと消防に通報があった。
男性は病院に運ばれたが、肋骨や足首の骨を折る大けが。
警察によると、工場では、男性が同僚1人とともに、牛肉の塊を移動するためにベルトコンベヤーに載せる作業をしていたところ、およそ2m40cmの高さからつり下げていた、重さおよそ300kgの牛肉の塊が倒れてきて、下敷きになったという。
牛肉の塊は、専用の機械を使ってチェーンでつり下げて移動し、ベルトコンベヤーに載せたあと、リモコンでチェーンから切り離すことになっていて、男性がリモコンの操作を担当していたという。
警察では、男性がリモコン操作を誤った可能性もあるとみて、男性や同僚から話を聞くなどして事故の原因を詳しく調べている。
2011年11月8日付で長野県警ニュース24時から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時5分ころ、安曇野市の会社で、敷地内に車両を乗り入れて作業中、会社出入り口の鉄製扉(縦427cm×横244cm、重さ350kg)がレールから外れ、会社員の男性59歳が扉が倒れて下敷きとなり死亡する労災事故が発生した。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
もしかして強風にあおられての事故ではないかと思い、当日の松本市の風速を気象庁データベースで調べたところ、平均風速2.7、最大風速5.1、最大瞬間風速8.3m/sと、それほど高い数値ではなかった。
もちろん、扉の構造などによっては、この程度の風で倒れることもあるだろうが・・・。
2011年9月3日1時6分に朝日新聞から、9月2日16時13分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日正午すぎ、神戸市の金属加工工場で、男性従業員(37)が重さ13トンの鉄製扉(縦約6.5m、横約6m)を閉めようとしたところ、扉が強風で倒れた。男性は扉の下敷きになり、右足を骨折して重傷。
当時は台風12号の影響で風が強く、神戸気象台によると、正午ごろの神戸市内の風速は17mだった。
(出典URL)■■■
■■■
(ブログ者コメント)
強風下、門扉を開閉しようとして下敷きになった事例は、本ブログでも何件か掲載している。
この会社の安全担当部署の人が、その情報を知り活用していたら今回の事故は防げた可能性があると思うと、残念だ。
2011年8月25日22時45分に、NHK岡山から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前8時半ごろ、岡山市の鉄鋼製品を製造している「T社」の作業所で、この会社の社員(25)が同僚と2人で、壁に立てかけてあった鉄の鋼材をクレーンで持ち上げて移動させる準備をしていたときにこの鋼材が倒れ、下敷きになった。
この鋼材は、縦2.5m、横5.4m、重さはおよそ1トンあり、一緒に作業していた同僚から助け出され病院に運ばれたが、頭などを強く打っていて、およそ1時間後に死亡が確認された。
警察では、作業自体や、会社側の安全管理態勢に問題がなかったか関係者に話を聞いて当時の状況を詳しく調べている。
(2011年9月1日 修正1 ;追記)
2011年8月26日に、朝日新聞岡山版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、壁に立てかけてあった鋼材に足をかけて登ろうとしたところ、倒れてきたという。
2011年7月21日13時6分に、msn産経ニュース茨城から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前3時45分ごろ、ひたちなか市のモータープールで、男性運転手(22)が鉄製の門扉を閉めようとしたところ、強風で門扉が倒れた。男性は門扉で後頭部をぶつけ、地面にうずくまった際、膝で顔面を打つなどして軽傷。
同日午前8時半現在、台風6号の影響で、県内全域には強風注意報が出ており、うち43市町村に大雨洪水警報が出ていた。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
強風にあおられて門扉が倒れた事例は、本ブログでも何件か紹介している。 構造にもよるが、風が強い時の門扉の開閉操作は要注意だ。
2011年5月11日23時40分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後2時20分ごろ、横浜市の廃棄物処理会社「JFE環境」で、配管の清掃をしていた作業員(56)が倒れてきた配管の下敷きになり、間もなく死亡した。
警察によると、約10人で作業をしていて、配管は直径約50cm。接続部分が外れて一部が倒れてきたという。
警察によると、約10人で作業をしていて、配管は直径約50cm。接続部分が外れて一部が倒れてきたという。
2011年4月26日9時43分に、沖縄タイムスから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
那覇軍港内で2003年、荷下ろし作業中に崩れた荷物で脚にけがをして後遺症を負った元基地従業員(50代)が、国の安全配慮義務違反を主張して、国を相手に約3935万円の損害賠償を求める訴えを那覇地裁に起こした。
原告は、コンテナ内の奥に荷物が常時高く積み上げられている状況で内部に照明もないなど、労安法で定める労働災害の防止措置を怠っていたと主張。代理人は「米軍内でどういう安全管理がなされているのか、雇用主である国が実態を把握しきれていないことが問題だ」と話している。
原告は、2000年、沖縄防衛局に雇用され、事故当時は米国との間を往来する米軍荷物の荷下ろしなどの作業に従事していた。
事故は03年5月6日夜に発生。大型トラックに搭載するコンテナ内で作業中、身長より高い位置にあった荷物が突然崩れ、約25kgの段ボールが右脚に落下し、膝関節靱帯を損傷した。現在も神経に異常があるなどとしており、後遺障害は労災認定8級に相当。昨年2月末に退職して現在は無職という。
(ブログ者コメント)
ネットには、安全配慮義務違反で提訴された事例が結構紹介されている。
おそらくは、今回のも含め、労安法第三条違反としての提訴だろう。
(事業者等の責務)
第三条 事業者は、単にこの法律で定める労働災害の防止のための最低基準を守るだけでなく、快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければならない。また、事業者は、国が実施する労働災害の防止に関する施策に協力するようにしなければならない。
2 機械、器具その他の設備を設計し、製造し、若しくは輸入する者、原材料を製造し、若しくは輸入する者又は建設物を建設し、若しくは設計する者は、これらの物の設計、製造、輸入又は建設に際して、これらの物が使用されることによる労働災害の発生の防止に資するように努めなければならない。
3 建設工事の注文者等仕事を他人に請け負わせる者は、施工方法、工期等について、安全で衛生的な作業の遂行をそこなうおそれのある条件を附さないように配慮しなければならない。
また、安全配慮義務について、最高裁で以下のように解釈した判例があった。
一方、安全配慮義務は、労働契約法第五条でも謳われている。
(労働者の安全への配慮)
第五条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
2011年4月23日2時28分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後1時5分ごろ、鹿沼市の住宅建材販売会社で、積み荷を降ろしていた会社員男性(53)が角材の下敷きになった。男性は右足の骨を折るなどの重傷を負ったが、命に別条はないという。
警察によると、男性は1人で角材を降ろす作業をしており、ロープを外そうとしたところ、積み荷が崩れたという。近くにいた人が発見し、フォークリフトで角材を取り除き、救助した。詳しい事故原因を調べている。
警察によると、男性は1人で角材を降ろす作業をしており、ロープを外そうとしたところ、積み荷が崩れたという。近くにいた人が発見し、フォークリフトで角材を取り除き、救助した。詳しい事故原因を調べている。
(2011年4月13日 旧ブログ掲載記事)
2011年4月8日2時32分に、msn産経ニュース福井から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力は7日、高浜原発3号機の補助建屋で3月8日に手すりの取りつけ工事のために壁面用の金属板の搬入作業をしていた協力会社の男性作業員が、倒れた板に当たり、右足を骨折する重傷を負ったと発表した。
関電によると、事故は同日午前11時15分ごろ発生。金属板59枚(総重量720kg)をトラックからクレーンで下ろし、台車に立てかけた後、つり下げ用の吊り具を取り外した際、板のバランスが崩れて作業員側に倒れたとしている。
関電は再発防止のため、荷下ろしの際、転倒防止処置を行うことを社内規定に明記し、協力会社に周知徹底した。
関電によると、事故は同日午前11時15分ごろ発生。金属板59枚(総重量720kg)をトラックからクレーンで下ろし、台車に立てかけた後、つり下げ用の吊り具を取り外した際、板のバランスが崩れて作業員側に倒れたとしている。
関電は再発防止のため、荷下ろしの際、転倒防止処置を行うことを社内規定に明記し、協力会社に周知徹底した。
(2011年3月4日 旧ブログ掲載記事)
2011年3月4日2時21分に、msn産経ニュース大阪から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時55分ごろ、大阪市の特殊鋼板販売会社「ハイスチール」で、鉄板の積み上げ作業をしていた従業員(24)が荷崩れした鉄板の下敷きになり、搬送先の病院で死亡した。
警察によると、地上でクレーンをリモコン操作。1枚約30kgの鉄板30枚を移動させていた際、積み上げてあった別の鉄板に当たり、吊り上げていた鉄板が荷崩れしたとみられるという。
警察によると、地上でクレーンをリモコン操作。1枚約30kgの鉄板30枚を移動させていた際、積み上げてあった別の鉄板に当たり、吊り上げていた鉄板が荷崩れしたとみられるという。
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。