2020年10月19日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11101/
(2020年11月1日 修正1 :追記)
2020年10月23日5時0分に神奈川新聞からは、15日に横須賀で採取した空気からも12日の横浜と同様の物質が検出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
神奈川県内各地で異臭の通報が相次いでいる問題で、県は22日、横須賀市内で15日に採取した大気の分析結果(速報値)を発表した。
14日に採取した大気と同様、ガソリンなどに含まれる物質が検出されたが、異臭の発生源は特定できていない。
県によると、15日午後2時40分ごろ、同市消防局庁舎と同市役所で異臭が確認されたため、同市が大気を採取した。
県環境科学センター(平塚市)で分析した結果、ガソリンなどに含まれるイソペンタン、ペンタン、ブタンが平常時の大気と比べ1・3~3・5倍の濃度で検出。
県は「直ちに健康に影響を及ぼすレベルではない」としている。
異臭を巡っては、12日に横浜市内、14日に横須賀市内で採取した大気の分析が行われたが、いずれも同様の物質が検出されている。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-277118.html
※以下は2020年10月22日付の神奈川県プレスリリース資料(濃度比較一覧表付き)
『10月15日(木曜日)に横須賀市消防局庁舎等で確認された異臭の分析結果について』
1 大気の採取
令和2年10月15日(木曜日)の午後2時40分頃、横須賀市消防局庁舎及び横須賀市役所庁舎(いずれも横須賀市小川町11番地)において、異臭を確認したため、横須賀市消防局及び横須賀市環境政策部環境管理課が大気の採取を行いました。
なお、ガス臭がするとの119番通報は、横須賀市安浦町から横須賀市長井にかけて15件ありました。
2 大気の分析
採取した大気は、神奈川県環境科学センター(平塚市四之宮1丁目3番39号)において、ガスクロマトグラフ質量分析装置を用いて分析を行いました。
3 分析結果(速報)
ガソリンなどに含まれるイソペンタン、ペンタン、ブタンが、異臭が感じられなくなった空気と比較して1.3~3.5倍の濃度で検出されました。
いずれも10月14日(水曜日)に横須賀市消防局庁舎周辺で採取した異臭と同レベルの濃度でした。
なお、これらの物質は毒性が低く、濃度も低いことから、ただちに健康に影響を及ぼすレベルではないと考えられます。
同様に、ガソリンなどに含まれ、有害性があることから環境基準が定められているベンゼンも検出されましたが、年平均値で評価される環境基準値を下回る濃度でした。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/pf7/prs/r5018004.html
(2020年11月6日 修正2 ;追記)
2020年11月4日19時30分にテレビ朝日からは、10月24日と26日にも異臭騒ぎがあり、90~200倍のイソペンタンなどを検出したが、それでも人間が臭気を感じる濃度ではないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
神奈川県で相次ぐ異臭騒ぎで、またもガソリンに含まれる物質が高い濃度で検出されました。
県によりますと、先月24日と26日、神奈川県横須賀市や神奈川県葉山町などで「ガス臭い」などと異臭を訴える通報が相次ぎました。
県が空気を分析したところ、ガソリンに含まれる「イソペンタン」などの物質が高い濃度で検出され、特に26日は臭いがしない時と比べて、約90倍から200倍の濃度で検出されました。
ただ、人間が臭いを感じる濃度ではないため、県は異臭の原因は別の物質の可能性があるとみて、分析方法の見直しを検討しています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000197503.html
11月4日19時11分に日テレNEWS24からは、アクリルニトリルも検出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県によりますと、先月26日に採取した空気サンプルは、異臭がしない時の空気と比べて「イソペンタン」が90倍、「ペンタン」が215倍と、極めて高い濃度だったということです。
また、これまで検出されなかった「アクリロニトリル」も、国の基準値よりもやや高い濃度で初めて検出されました。
現時点で発生源は特定されていないが、今回も化学成分が多数検出されたことから、県は異臭の原因について、「自然由来ではなく、人為的な可能性が高いのでは」としています。
https://www.news24.jp/articles/2020/11/04/07754952.html
(ブログ者コメント)
「におい・環境協会」HPに掲載されている資料によれば、ペンタンなどの閾値は下記。
イソペンタン 1.3ppm
ノルマルペンタン 1.4ppm
アクリロニトリル 8.8ppm
https://orea.or.jp/gijutsu/kyuukakusokuteihou/odor-threshold-values/
一方、10月22日付の神奈川県プレスリリース資料(上述)に掲載されている検出成分の濃度は、最大でも横浜市のイソペンタン35ppbで、たしかに閾値よりも数10分の1程度以下の濃度だ。
「におい・環境協会」の資料によれば、ppbオーダーの濃度でも臭う成分としては、メルカプタンやアルデヒドなどがある。
そういった成分は検出されていないのだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。