2021年11月12日12時57分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
山口県美祢市の国内最大級の鍾乳洞・秋芳洞 (国特別天然記念物)で、乳白色の鍾乳石の一部が緑色に変色する現象が起きている。
照明を発光ダイオード(LED)に替えたところ、その光の波長を好む藻類や細菌の繁殖が進んだため。
市教育委員会は、「洞内の劣化や生態系への悪影響も懸念される」として、対策を本格化させる。
全長約1キロの洞内の観光コースを進むと、通路に沿って足もとや頭上に照明があり、鍾乳石を浮かび上がらせている。
ただ、光が多く当たる部分を中心に、緑色となっているところも少なくない。
高さ約15メートルの巨大な鍾乳石「 黄金柱 」は、特に変色が目立っている。
市教委文化財保護課によると、2010年度、蛍光灯などの照明に替えてLEDを約200か所に設置した。
翌11年度頃から変色が目に付くようになり、19年度に専門家6人でつくる対策委員会を設け、約2年半かけて調査を続けてきた。
今月8日の住民説明会で報告された調査結果によると、照明に使っているLEDの波長は青色とオレンジ色が強く、これを好む藻類や細菌が繁殖している。
足もとの照明がある約130か所のうち、117か所で繁殖が確認された。
洞内にはコウモリの排せつ物などに由来する栄養塩が蓄積されており、光があれば藻類などが生息可能なことも改めて分かったという。
対策委は、光を同じ場所に長時間当てず、栄養塩を洗い流すことが有効であると判断。
藻類などの除去については、次亜塩素酸ナトリウム溶液による拭き取りも効果的と結論づけた。
ただ、洞内には昆虫の「アキヨシシロアヤトビムシ」などの固有種が生息している。
溶液の濃度によっては、変色の原因である藻類だけでなく、固有種まで殺傷してしまう恐れがある。
市は文化庁に、除去や抑制手法の実施許可を申請し、22年度からの2年間で効果を検証する。
対策委で委員長を務める吉村和久・九州大名誉教授(地球化学)は、「どの方法も一長一短がある。場所によって効果的な手法も異なり、適した方法を継続的に行う必要がある」と指摘している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211112-OYT1T50138/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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