2017年7月29日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前9時45分ごろ、愛知県春日井市王子町の王子製紙春日井工場でアンモニアタンクの計測器を点検中、配管からアンモニア水があふれ出し、タンクを点検中だった同社社員の村本さん(41)が気化したアンモニアを吸うなどして意識不明の重体。
一緒に作業していた男性社員(38)と救助した男性社員(43)も、アンモニア水を浴びて軽いやけどを負った。
タンク近くで別の作業をしていた関連業者の作業員6人も気分が悪くなったとして、病院で手当てを受けた。
警察や同工場によると、タンク(直径4.5m、高さ5m)の容量は約7万ℓで、濃度25%のアンモニア水約2万~3万ℓが入っていた。
事故前、レベル計(液面計)の数値に異常が見つかり、村本さんらが点検のため、タンクとレベル計をつなぐ配管のバルブをレンチで閉めていたところ、アンモニア水があふれ出したという。
出典
『事故 アンモニア吸い、点検中の社員重体 愛知・王子製紙』
https://mainichi.jp/articles/20170729/dde/041/040/022000c
7月28日20時5分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前10時前、春日井市王子町の「王子製紙春日井工場」でタンクの配管付近からアンモニア水が周辺に飛び散った。
この事故で、アンモニア水を浴びるなどした41歳の男性従業員が意識不明の重体で、他にも男性従業員2人が軽いケガをした。
アンモニア水は、排水をきれいにする微生物を培養するために使われていて、事故当時、点検のためタンクの配管のバルブを閉める作業をしていたという。
タンクはステンレス製で、中には約2万ℓのアンモニア水が入っていて、警察と消防は事故の原因を詳しく調べている。
出典
『男性がアンモニア水浴び意識不明 王子製紙春日井工場でタンクから飛び散る 愛知』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170728-00000688-tokaiv-l23
7月28日13時26分に中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
タンクは屋外に設置され、製造工程で出る排水の浄化処理用。
作業員がタンクの水位メーターを点検していたところ配管が破裂、2人がアンモニア水を浴び、もう1人は救助の際に触れたという。
工場は今月上旬から年1回のメンテナンス期間で、28日が最終日だった。
出典
『王子製紙でアンモニア水漏れ、1人重体 春日井』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017072890130422.html
(2017年8月6日 修正1 ;追記)
2017年8月3日9時43分にNHK東海から、重体だった男性が死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
意識不明の重体になっていた41歳の男性従業員が、2日夜、亡くなった。
死因は、やけどなどによる多臓器不全だった。
他の38歳と43歳の従業員のけがの程度は軽いという。
警察は引き続き、配管が破裂した原因と事故の状況を調べている。
出典
『アンモニア水浴びた従業員が死亡』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170803/5742341.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。