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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20191129日付で毎日新聞福井版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

関西電力は28日、定期検査中の高浜原発4号機(高浜町)で損傷が確認された蒸気発生器の伝熱管5本について、作業員の衣服や靴に付着したステンレス片が昨年の前回定検中に同発生器の中に入り込み、管を傷つけた可能性があると明らかにした。

 

当初、12月中旬を予定していた原子炉の起動時期は、来年2月以降になる見通し。

 

関電によると、2018年5~9月の定検中、蒸気発生器につながる配管に作業員が入るなどして点検した際、付着していた異物が入り込んだ可能性があるという。

 

異物は機材を現場で加工した際に付いたステンレス片とみられ、管の傷から、長さ18~24ミリ、幅6~8ミリで、厚さ1ミリ以下と推定されている。

 

管の傷は長さ4~8ミリで、深さが管の厚み1・3ミリに対して、40~60%に達していた。

 

実際の異物は確認されていない。

 

関電はこれまでの調査で、縦約2センチ、横約1センチの別のステンレス片を見つけたが、管と接触した痕跡はなかったとしている。

 

関電は今後、配管などに入る際は作業服を着替えるようにするほか、目視点検が難しい箇所にはファイバースコープで異物がないかを確認する。

 

https://mainichi.jp/articles/20191129/ddl/k18/040/193000c

 

 

1129935分にNHK福井からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

定期検査中の高浜原子力発電所4号機の蒸気を発生させる機器の細管5本が、最大で60%削れていた問題で、関西電力が調べた結果、定期検査の際に作業員の服などについていた異物の混入が原因とみられることがわかりました。

高浜町にある関西電力の高浜原発4号機で、ことし9月から定期検査のため運転を停止し、タービンを駆動させるための蒸気をつくる「蒸気発生器」の検査を行ったところ、3台の蒸気発生器で、合わせて5本の細管が最大で60%削れていたことが分かりました。


国の基準では、削れた割合が20%を超えると原子力規制庁に再発防止策などを報告することが義務づけられていて、関西電力が原因を調査し、28日に県などに結果を報告しました。


それによりますと、定期検査で冷却水の弁の点検をした際に、作業員の服などに付着した微細な金属片などの異物が機器に複数、混入し、外側から細管を傷つけたことが原因とみられるということです。


県によりますと、傷が深かったのは、異物に角があるなどの形状が関係している可能性があるということです。


関西電力は、削れた細管は使用できないように栓をするとともに、再発防止策として、作業員は点検の前に服を着替えたり、靴にカバーをつけたりすることを徹底するとしています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20191129/3050003500.html

 

 

※以下は、1128日付で関西電力HPに掲載されていたプレスリリースの抜粋。

 

高浜発電所4号機の定期検査状況について(蒸気発生器伝熱管の損傷に関する原子炉施設故障等報告書の提出について)

 

・・・・・

 

3台ある蒸気発生器(SG)の伝熱管全数※1について応力腐食割れ※2等を検出するために渦流探傷検査(ECT)※3を実施した結果、A-SGの伝熱管1本、B-SGの伝熱管1本およびC-SGの伝熱管3本について、管支持板※4部付近に外面(2次側)からの減肉とみられる有意な信号指示が認められました。


その後、有意な信号指示があった伝熱管の外観を小型カメラで調査した結果、幅約4mmから8mmの周方向のきずがあることを確認しました。

 

いずれも光沢のある金属面が確認されていることや、きずの形状から、摩耗減肉の可能性が高いことを確認しました。

 

・・・・・

 

1.原因調査

 

・・・・・

 

(2)SG器外の調査

 

・・・・・

 

a.異物の混入時期

 

減肉が認められた伝熱管については、今回の定期検査で初めて外面からの減肉信号指示が確認されていることから、前回の定期検査時に系統内に異物が混入した可能性が高いと推定しました。

 

b.異物の流入経路

 

2次系冷却系統内の機器の部品が損傷すること等により異物となる可能性は低いことから、主給水系統もしくはSG水張系統からSGへ異物が流入した可能性があると推定しました。


このため、系統外部からの混入の可能性を調査した結果、弁やストレーナ、タンクの分解点検の際に機器を開放することで作業員の衣服等に付着していた異物が系統内に混入する可能性があることを確認しました。


また、垂直配管に取り付けられている弁については、作業完了後の最終異物確認時に目視による確認が困難な範囲があることを確認しました。

 

c.想定される異物

 

系統の開放点検を実施している作業箇所の近傍において、保温材外装板や配管識別表示等の現地加工を実施した際に部材の切れ端等が発生し、異物が混入する可能性があることを確認しました。

 

・・・・・

 

(3)減肉のメカニズム

 

a.想定される異物の形状

 

減肉痕等の位置関係から、異物形状を、長さ18mm~24mm、幅6mm~8mm、厚さ1mm以下と推定しました。

 

b.管支持板下面での減肉メカニズム

 

工場における再現試験等の結果、SG器内の水・蒸気の流れにより管支持板下面に留まった異物に伝熱管が繰り返し接触することにより、摩耗減肉が発生することを確認しました。

 

2.推定原因

 

伝熱管の外面減肉が認められた原因は、管支持板下面に異物が留まり、その異物に伝熱管が繰り返し接触したことで摩耗減肉が発生したものと推定しました。


また、異物は、前回の定期検査(第21回)中における弁等の分解点検時に混入したものと推定しました。

 

3.対 策

 

・・・・・


(2)SGへの異物混入防止対策

 

SGへの異物混入の可能性のある機器の点検について、次の内容を作業手順書等に記載します。

 

・作業員が機器に立ち入る際には、作業服を着替えるとともに靴カバーを着用する。

 

・垂直配管に取り付けられている弁の点検後、目視による点検が困難な箇所に対してファイバースコープによる異物確認を行う。

 

・・・・・

 

https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/1128_2j.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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