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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201911291012分に琉球新報から、下記趣旨の記事が写真と現場断面図付きでネット配信されていた。

 

28日午後2時ごろ、国頭村安波の「沖縄やんばる海水揚水発電所」の解体工事中に、長さ約35メートル・重さ約350キロの電気ケーブルが数十メートルの高さから落下し、ケーブルに巻き込まれた作業員の20代男性と50代男性=いずれも名護市=が死亡した。

 

同発電所によると、地下約150メートルに建設された発電機などの解体工事中に起きた。

 

現場に駆け付けた医師が同255分ごろに2人の死亡を確認した。

名護署が事故原因を調べている。

地上と地下を結ぶ立て坑に沿った形で設置された直径1015センチのケーブルを滑車でつって地上に引き上げている最中に、何らかの原因で落下したとみられる。


同発電所は世界初の海水を利用した揚水発電所として、電源開発(本社・東京、Jパワー)が1999年に設置した。

 

揚水発電は、電気代の安い夜間などに電気を使って水をくみ上げる。

ためておいた水を必要な時に放流し、落差を生かした水流を発電機の動力源とし、電気をつくる巨大蓄電池のような水力発電装置だ。

 

試験運用してきたが、商業ベースに乗せることができず、2016年に廃止となった。

同発電所によると、地下の発電所の解体工事は今年10月から来年1月まで実施される予定だった。

工事発注者はJパワーで、元請けは子会社「JPハイテック」(東京)だった。

下請けに県内の解体業者が入っていた。

20人の作業員が地下で作業中だった。

国頭地区消防本部によると、立て坑には階段が備えられており、50代男性は地下約110メートルの位置にある階段踊り場で、20代男性は立て坑の真下の地下約120メートルの位置で亡くなっていた。

同発電所の竹ノ下所長代理は、「事故が起きて非常に残念で、亡くなった作業員にお悔やみを申し上げたい。工事は一時中断し、原因検証に努めたい」と話した。

 

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1033757.html

 

 

11191028分に琉球新報からは、上記記事の関連記事として「こんなに複雑な現場は入ったことない」というタイトルの記事が、下記趣旨でネット配信されていた。

 

現場は海辺の断崖の上にあり、人里離れた森が広がる地域にある。

 

同発電所は米軍北部訓練場G地区のヘリコプター発着場(ヘリパッド)に隣接。

そのため、唯一の入り口はフェンスで閉ざされ、警備員が立っているため、内部の様子はうかがえない。

救急車やパトカーが出動し、普段は静かなやんばるの森にサイレン音が鳴り響いた。

同発電所は、上部の人工調整池と海面との落差136メートルを利用して、最大出力3万キロワットの発電が可能だった。

 

320億円の建設費を投じ、5年の実証段階を経た国家プロジェクトだったにもかかわらず、沖縄電力との売電交渉が難航するなど、商業ベースに乗せることが見通せず、計画は頓挫した。

国頭地区消防本部によると、事故現場となった立て坑には、地下約150メートルに設置された発電機と地上を結ぶ電気ケーブルが通っていた。

 

10月から始まった解体工事で、既にケーブルの上部75メートルの撤去は完了していたという。

下部75メートルのケーブルを半分にした、約35メートル部分を地上に引き上げる作業中に事故は起きた。

 

立て坑そばには非常用の階段が備え付けられており、消防隊の責任者は、「このような複雑な現場には入ったことがない」と漏らした。

同発電所の担当者は、「ケーブルをつっていた金具に不具合があったのかもしれない」と話した。

目撃者によると、午後2時半ごろから3時ごろにかけて、事故現場に通じるゲートをパトカーや消防車、救急車など少なくとも5台が通行する様子が確認された。

目撃者は、「初めは米軍機のトラブルかと思った」と驚いた様子で話した。

 

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1033761.html

 

 

11282029分にNHK沖縄からは、ウインチで引き上げていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

発電所を管理していた「電源開発」によりますと、地下にあったケーブルを撤去するため、ウインチで、最高150メートルの所まで引き上げていたところ、落下したということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20191128/5090008588.html

 

 

11282344分に毎日新聞からは、ケーブルは約100m落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

管理するJパワー(電源開発)によると、地上から深さ約150メートルの縦坑内で、足場を組むなどしてケーブルの引き上げ作業を行っていたが、落下して2人に直撃した。

 

ケーブルは約100メートル落ちたという。

 

https://mainichi.jp/articles/20191128/k00/00m/040/249000c 

 

 

1129日にTBS NEWSからは、切断しながら撤去していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事故当時は、全長150メートルの電気ケーブルを切断しながら撤去する作業を行っていたという

 

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3843165.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は、NHK映像の2コマ。

 



 

 


(2020年3月3日 修正1 ;追記)

 

2020321450分にNHK沖縄からは、現場への立入禁止が徹底されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

その後の名護労働基準監督署の調べで、事故当時、現場への立ち入り禁止が徹底されておらず、作業の安全状況を確認する監視員も配置されていなかったことがわかりました。

このため、労働基準監督署は、工事を行った名護市の建設会社の「東北電工」と50代の社長を労働安全衛生法違反の疑いで2日書類送検しました。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20200302/5090009447.html 

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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