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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20188242248分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

8月20日、関西電力の高浜原発4号機で運転再開に向けて原子炉の温度と圧力を上昇させていたところ、原子炉の上蓋にある温度計を収めた管の接続部分で微量の蒸気が漏れているのを点検中の作業員が見つけた。


蒸気には放射性物質が含まれているとみられるが、周辺環境への影響や現場にいた作業員の被ばくはなかった。


関西電力が原因を調べたところ、管の接続部分にあるステンレス製のパッキンに直径およそ0.3mmのへこみができているのが見つかった。


このパッキンは、原子炉からの水漏れを防ぐために設置されたもので、定期検査中の8月上旬に新品に交換した際、金属片のような異物が入り込んで変形し、隙間ができていたとみられるという。


異物がなぜ混入したのかは特定できていないが、関西電力は再発防止策として、パッキンの交換に使用する異物が付着しやすいテープを事前に清掃することを手順書に盛り込むとにしている。


県によると、高浜原発4号機は当初、24日から発送電を開始する計画だったが、今回の問題を受けて、今後再点検が必要になるため、運転の再開は9月上旬になる見通しだという。

 

出典

蒸気漏れは異物混入が原因か

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20180824/3050000143.html 

 

 

8242313分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

関電は24日、調査の結果、上ぶたと炉内に温度計を通すための管の接合部にごみが混入したことが原因だったと発表した。

 

同日に予定していた発送電の再開は、9月上旬まで遅れる見通し。

 

関電によると、接合部に直径0.3mm程度のごみが混入。

原子炉内に核燃料を挿入して温度と圧力を上げたところ、ごみが接合部から外に押し出されて蒸気が漏れたという。

 

出典

『高浜4号機蒸気漏れ 原因はごみ混入』

http://www.sankei.com/west/news/180824/wst1808240112-n1.html 

 

 

一方、824日付で関西電力HPには、漏洩箇所詳細図などが添付された下記趣旨のプレスリリースが掲載されていた。

 

1 原因調査

(1)点検結果

 

⑤パッキン

・コラムとフランジの間に挿入されていたパッキンの外観点検を実施した結果、コラムとの接触面にほう酸の析出痕を確認しました。

また、ほう酸を除去した後、拡大観察を行った結果、接触面に微小なへこみ(直径約0.3mm)が認められました。

 

・パッキン納入時の製品検査成績書を確認したところ、外観に問題がない製品が納入されていることを確認しました。

 

・このため、コラムとの接触面に何らかの微小な異物が噛みこんだ可能性があるものと推定しました。

 

(2) 作業手順の確認(温度計引出管接続部の構成部品の

組立作業)

 

パッキンとコラムの接触面に異物が混入した可能性について、調査を実施した結果は以下の通りです。

 

・温度計引出管接続部は、定期検査毎に取り外し、各構成部品の点検を行い、その後、一次冷却材系統のヒートアップ(原子炉の昇温・昇圧)前に組立作業を実施しています。

 

・組立作業は、コラム上部の温度計引出管に養生テープを巻き付けた後に清掃を実施し、パッキンを装着、フランジを据え付ける手順となっています。

その後、異物混入防止のため、コラムとフランジの隙間には養生テープを取り付けていたことを確認しました。

 

・その後、下部クランプを据え付け、コラムとフランジの隙間の養生テープを取り外し、ポジショナを装着する手順となっており、その際に異物が混入した可能性があるものと推定しました。

 

2 推定原因

 

当該箇所の組立作業時に、養生テープに表面に付着していた何らかの微小な異物がコラムとフランジの隙間に混入し、パッキンのコラムとの接触面に噛み込みました。

 

その後、一次冷却材の温度上昇等に伴い、異物が押し出されたことにより、その部分が漏えい経路となり蒸気の漏えいに至ったものと推定しました。

 

3 対策

 

当該漏えい箇所のパッキンを新品に取り替えます。

また、ポジショナ取付け前に、養生テープ表面の清掃を行うことを作業手順書に追記して異物混入防止の徹底を図ることとします。

 

 出典

高浜発電所4号機の定期検査状況について(原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部からの蒸気漏れに係る原因と対策について)

http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2018/0824_1j.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

パッキン入れ替え時、パッキンならびに当たり面に異物がないよう清掃しておくことは当たり前。

それが、1次冷却水を遮断するためのパッキンなら、なおさら慎重かつ丁寧に清掃しているように思うのだが・・・・。

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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