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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018823日付で毎日新聞石川版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

配電工事など作業中の事故を防ごうと、事故を疑似体験して学ぶ北陸電力の研修会が22日、同社小松支店(小松市栄町)であった。

 

同社と関連会社の社員ら53人が、電柱から落ちて宙づりになった状態などを体験し、次の仕事に向けて気を引き締めた。

 

同支店は、2012年度から年に1回、研修会を開催。

作業中の事故では、電柱からの落下などが多い点に着目し、体験メニューを組んでいる。

 

事故で体が受ける衝撃や、地面に落ちないよう電柱などに体を固定する安全帯の大切さなどを実感し、「何がどれほど危険か」を感じてもらうという。

 

この日は、最初に教材DVDを見た後、

▽高さ約1mからあおむけの姿勢でマット上に墜落

▽ヘルメットをかぶった頭上に鉄ボルト(長さ約12cm)が落下

▽計器の取り換え工事中にショートが起き、火花が散る

などの5つの体験をした。

 

高さ約1mで宙づりになる体験では、地面への落下を防ぐ安全帯を、腰の正しい位置に着けた場合と誤って腹に着けた場合の違いを体験。

同社社員のKさん(男性、24歳)は、「腹に着けると痛みもある。正しい安全対策が必要だと再認識できた。研修後すぐに行う作業でも、しっかりと対策をしたい」と話した。

 

 

【ヘルメット不可欠 記者も学ぶ】

 

記者も体験させてもらった。

背中からマットに倒れ込む「墜落」では、自分の体重によって落下の衝撃が増すことを実感。

 

「頭への落下物」は想像よりも衝撃が大きく、頭を守るのにヘルメットが不可欠だと知った。

 

また、一般家庭用の電圧よりも低い30ボルトの感電実験では、「しびれを感じる」と事前に知らされても、思わず「ぎゃっ」と声が出た。

 

事故の衝撃を知ることは、作業者自身だけでなく周辺の人を守る訓練にもなると、身をもって感じた。

 

出典

『北陸電力 宙づり、気を引き締め 作業中事故を疑似体験 研修会で「安全対策再認識」』

https://mainichi.jp/articles/20180823/ddl/k17/040/235000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

同支店での研修会開催情報は、2015年8月にも本ブログで紹介スミ。

ただ今回は、被験者が腰のあたりに装着した安全帯で宙づりになっている写真が掲載されていた。

 

こういった「胴ベルト型」安全帯は2022年から、5m以下の低所作業を除き、使用禁止になるので御注意を。

 

詳細は下記報道(解説図付き)参照。

 

20183818時 日本経済新聞)

 

厚生労働省は、高所作業で墜落を防ぐために労働者が着用する安全帯について、ロープなどを構造物に回して身体を支える「U字つり」など従来型の製品の使用を、2022年1月から原則、禁止する。

 

法令上の製品名称も、「安全帯」から「墜落抑止用器具」に改める。

 

6m75cmを超える高さで作業する場合は、原則、肩や腰、ももなど身体の複数箇所をベルトで支持する「フルハーネス型」の製品の使用を義務付ける。

 

死亡災害全体の3分の1を占める建設業に対しては、ガイドラインを作成して、より基準を厳しくし、5mを超える高さでフルハーネス型の使用を求める。

 

建設業で普及している、1本のベルトを胴回りに巻き付ける「胴ベルト型」については、一定の条件を満たした製品のみ、使用を認める。

 

フルハーネス型は落下距離が比較的長いので、3~4m程度の高さから墜落すると、着用者が地面に衝突する恐れがある。

そのため、建設現場の5m以下の低所作業では、安全性を強化した胴ベルト型の使用を認める。

 

厚労省は2018年3月2日に、労働安全衛生法(安衛法)の施行令と規則などを改正するための政省令と告示の改正案を公表。

一般からの意見を募ったうえで、同年4月に改正令などを公布し、19年2月から施行する。

 

改正が実現すれば、従来型の安全帯を製造する企業への影響が大きくなることから、施行日から半年間の経過措置を講じる。

 

施行日の19年2月1日から7月31日までの経過期間に製造した従来型製品については、21年末までの使用を認める。

経過期間後の19年8月からは、従来型製品を、事実上、製造できなくなる。

 

安衛法令では、労働者の墜落を防止するため、2m以上の高所で作業する場合は作業床や柵などを設けるよう規定している。

そのうえで、作業床などの設置が困難な場合の代替措置として、安全帯の使用を認めている。

 

しかし従来型の安全帯は、墜落時に胴回りに巻き付けたベルトがずり上がることで胸部や腹部が圧迫されたり、ベルトから身体がすり抜けて地面に落下したりする恐れがある。

製品を着用した労働者が死亡する事故も発生している。

 

そのため、厚労省は安全帯の規制の見直しに着手。

 

「墜落防止用の保護具の規制の在り方に関する検討会」(座長:豊澤康男・労働安全衛生総合研究所所長)が17年6月、高所作業時の墜落抑止用器具を原則フルハーネス型とする報告書を作成。

 

労働政策審議会(会長:樋口美雄・慶応義塾大学教授)も18年2月、高所作業時のフルハーネス型製品の使用を原則とする「第13次労働災害防止計画」をまとめている。

 

出典

『高所作業の安全帯、22年から従来型を使用禁止』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27845690Y8A300C1000000/ 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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