2020年11月6日4時20分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
住人の身に覚えがないのに住宅の固定電話から119番が誤発信され、消防隊が出動する事案が秋田市内で相次いでおり、隊員らに困惑が広がっている。
市消防本部は9月、この事案を受けての質問状をNTT東日本に対し提出。
同社では原因究明に向け、調査を進めている。
市消防本部によると、今年度に入り4日現在で計9件発生。
これまで類似事案の発生は年間1~2件程度だったが、5月以降に急増している。
受信の時間帯は未明から夕方までと幅広く、受信した際に相手側の応答がなく、「ザー」「ガサガサ」という機械的な雑音が聞こえるのが特徴だ。
市消防本部では、119番を受信した際に問いかけをしても相手側に応答がない場合、一度電話を切って発信先の電話に本部側からかけ直している。
それでも、「話し中」となるなど、電話がつながらなければ、「無音119番」として扱い、何かが発生したという前提で消防隊を出動させている。
今回の9件の事案では、隊員が現場に駆けつけると、約半数は住人が不在中に119番が発信されていた。
住人の中には何も知らずに帰宅し、自宅周辺が騒ぎになって困惑を隠せない人もいた。
また9件のうち、5月10日と7月10日に発生した事案では、午前3時前後に119番を受信し、就寝中に消防隊が来て目を覚ました住人もいた。
5月10日の事案では、住人は「(119番の発信があった)電話の回線は今は使っていない」と答えていたという。
市消防本部指令課の阿部課長は、「夜中に急に起こされたり、休日に消防車や救急車が突然自宅に来たりするのは、住人にとってかなり不快なことだろう。場合によっては今後トラブルに発展しかねないという危機感はある」と話す。
さらに「何らかの原因で、ある特定の時間だけそういう現象が起きてしまっていると考えられる」とみる。
市消防本部は事案が相次いだことを受け、通信指令センター内の119番の受信装置を点検したが、異常は確認できなかった。
阿部課長は「個人的な印象だが、プッシュホンではないダイヤル式の黒電話など、比較的古い設備で多く発生しているのではないかという可能性を情報収集の中で感じている」と打ち明ける。
市消防本部では9月上旬、事案の発生の報告と技術的な指導を依頼する質問状をNTT東日本秋田支店に提出した。
支店は「消防本部側と連携し、当社の設備が起因かどうかも含めて現在調査中」としている。
【過去に青森でも】
類似事案は過去に青森市でも発生し、一時、話題になった。
青森地域広域事務組合消防本部によると、2014年5月17日午前0時ごろ、八甲田山の別荘の固定電話から119番が発信され消防隊が出動。
しかし別荘は無人で、窓なども完全に施錠された状態だったという。
固定電話の受話器は置かれたままだった。
本部でNTT東日本側に問い合わせたところ、「電話回線の異常が強く疑われる」という回答があったが、明確な理由は今も分かっていないという。
本部の担当者によると、本部管内でも類似事案は年間1~2件あるが、「秋田市のように特定の時期に集中的に発生したことは過去にない」としている。
https://mainichi.jp/articles/20201105/k00/00m/040/287000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。