2013年12月8日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第5報修正9として掲載します。
第4報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3493/
(2018年3月30日 修正9 追記)
2018年3月23日22時12分に朝日新聞から、書類送検されていた全員が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
甲府地検は23日、業務上過失致死傷容疑で書類送検された中日本高速道路(名古屋市)の金子元社長ら8人全員を不起訴(嫌疑不十分)にし、発表した。
8人は、道路を管理する中日本高速と保守・点検する子会社の中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京(東京都)の、いずれも当時の役員4人、点検監督者2人、作業責任者2人。
山梨県警は昨年11月、事故直前の点検の際、両社が当初計画を変更してハンマーでの打音検査をせず、天井板をつり下げるボルトの耐力低下を見逃した疑いがあるとして書類送検した。
甲府地検は、仮に足場を組んで点検を徹底していたとしても、当時の技術水準などを考慮すると、天井板の崩落を具体的に予見することは困難だったと判断した。
また甲府地検は、学者らのグループが業務上過失致死傷容疑で告発した中日本高速の元役員2人についても、嫌疑不十分で不起訴とした。
予定されていた天井板の撤去工事を実施しなかったとして告発されたが、「崩落の危険性についての認識はなかった」と判断した。
事故の遺族は、「残念な結果となった。9人もの犠牲者を出した重大事故で誰の責任も問えないのは、司法の限界を示すもの」とコメントを発表。
中日本高速広報室は、「改めて事故で亡くなられた方々に心からおわび申し上げます」とのコメントを出した。
出典
『笹子トンネル事故、8人全員不起訴 中日本高速元社長ら』
https://www.asahi.com/articles/ASL3R5JFQL3RUZOB00G.html
3月23日20時43分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
地検は、専門家への聴取などを踏まえ、当時のマニュアル通りに打音検査や触診を実施していたとしても、点検の精度から、天井板崩落を具体的に予見できなかった可能性があるとして、事故と過失の因果関係の立証は困難と判断した。
地検の堀内次席検事は、「重大事件であることや、遺族の処罰感情も考慮したが、全員を不起訴とせざるを得なかった」と話した。
一部の遺族は、甲府検察審査会に審査を申し立てる意向を示した。
出典
『中日本高速前社長ら不起訴 山梨の笹子トンネル事故』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2850694023032018000000/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。