2017年1月31日23時3分に読売新聞から、下記趣旨の記事が遊具の全景写真付きでネット配信されていた。
1月31日21時5分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後4時55分頃、大阪市住之江区新北島の市営住宅の敷地内にある公園で、小学1年の男児(7)が、金属製パイプが組まれた遊具(高さ1.6m)で37cm四方の格子の間に首とランドセルを挟まれ、体が浮いた状態でぐったりしているのを通行人が発見した。
男児は心肺停止の状態で救急搬送され、まもなく自発呼吸が回復したが、意識不明の重体。
警察によると、遊具は滑り台やはしごなどが一体になった構造。
男児が遊具の上で遊んでいる際に落ちてパイプに引っかかり、首が圧迫されたとみて、当時の状況を調べる。
出典
『公園の遊具に首挟まれ、小1男児意識不明』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170131-OYT1T50109.html?from=ycont_top_txt
『男児意識不明 公園遊具にランドセル引っかかる』
http://mainichi.jp/articles/20170201/k00/00m/040/081000c
2月1日18時13分にNHK関西NEWS WEBからは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
2月4日7時22分に産経新聞からは事故時の状況図付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、当時、男の子は、ランドセルをしょったまま、同級生2人と一緒に遊具の格子状になっている部分を上から下に通り抜ける遊びをしていたという。
その際に、背負っていたランドセルが遊具の金属製パイプに引っ掛かり、衝撃で首が前方のパイプにぶつかって圧迫されたまま、数分間にわたって宙づり状態となり、呼吸困難に陥ったとみて調べている。
これまでの調べで、一緒に遊んでいた同級生は、「格子の部分を通り抜ける遊びがはやっていた」などと話しているという。
大阪市によると、現場の遊具は、大阪市住宅供給公社が市営住宅とともに管理し、点検は別の業者に委託して、年に1回のペースで行っているという。
点検では、構造上安全性に問題がないかや腐食がないか、それに欠けたり割れたりしている部分がないかなどを、担当者が目で見たり手で触れたりして確認しているという。
大阪市は、今回事故が起きた遊具について、点検が最後に行われたのは去年3月で、その際には、特に問題はなかったという報告を受けたという。
消費者庁によると、遊具に服の一部や持ち物が引っかかって子どもが死亡したケースは、統計がある平成14年以降、全国で少なくとも2件起きているという。
9年前には、広島県廿日市市の幼稚園で、3歳の園児が滑り台の手すりに上着が引っかかったまま滑り降りて首を圧迫され、死亡した。
消費者庁は、ひもやフードがついている服やリュックサックなどは、遊んでいる時に引っかかって思わぬ事故になる危険性があるとして、注意を呼びかけている。
消費者庁消費者安全課の吉村課長補佐は、「身体の中でも首は弱い部分で、絞められると命に関わり危険です。遊具で遊ぶ時には、子どもの服に引っかかりそうなものがないか保護者も十分に確認をしてほしい」と話している。
出典
『遊具の格子の部分で宙づりか』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170201/3525701.html
『遊具事故、背負ったランドセルが… かばん、衣類のひもやフードも思わぬ事態に』
http://www.sankei.com/west/news/170204/wst1702040013-n1.html
2月2日17時28分にNHK関西NEWS WEBからは、大阪市はカバンなどを身につけたまま遊具で遊ばないよう手引書を作っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故をうけて、大阪市の吉村市長は、2日の記者会見で、「遊具にランドセルや体が引っかかって起きる事故は初めてではない」と述べ、遊具での安全な遊び方を学校を通じて子どもたちに周知するよう、教育委員会に指示したことを明らかにした。
また、吉村市長は、事故があった遊具自体の安全性に問題はないとしたうえで、念のため、市が管理している公園の遊具の緊急点検を指示したことも明らかにした。
大阪市では、ひも付きの服やマフラー、それにかばんなどを身につけたまま遊具で遊ばないよう呼びかける手引きを作っているが、事故を受けて市のホームページに、2日、あらためて掲載した
出典
『遊具事故 子どもへの周知指示』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170202/3408411.html
(ブログ者コメント)
市長は「事故があった遊具自体の安全性に問題はない」という見解らしいが、テレビの報道番組では、現場で取材に応じた60~70代の男性が下記趣旨のことをしゃべっていた。
「とうとう起きてしまったか・・・という感じ。前から危ないと感じていて、あの遊具は撤去してもらおうかと話していた」
(2017年4月23日 修正1 ;追記)
2017年4月22日10時57分に朝日新聞から、4月2日に男児が死亡したという記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
出典
『遊具に挟まり重体の7歳男児死亡』
http://www.asahi.com/articles/ASK4Q33CZK4QPTIL002.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。