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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年3月27日18時11分にNHK神戸から、また3月28日付で毎日新聞兵庫版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

5年前、神戸市のビルで地下の汚水槽を点検していた工務店の作業員2人が死亡した事故をめぐって、安全対策を怠ったとして業務上過失致死などの罪に問われている工務店の社長の裁判で、検察は「危険性を認識しながら使用者という絶対的な立場で業務を指示し、取り返しのつかない結果を招いた」として懲役3年を求刑した。

平成19年4月、神戸市須磨区のビルで地下の汚水槽を点検していた工務店の男性作業員2人が酸欠状態になって死亡した事故で、工務店の社長で、韓国籍の被告(77)が、汚水槽の酸素濃度を測るなど必要な安全対策を怠ったまま、詰まりのある排水管を切断する作業を指示していたとして、業務上過失致死などの罪に問われている。
被告は「汚水槽に入るよう指示していない」などと無罪を主張している。


27日の裁判で、検察は「危険性を認識しながら使用者という絶対的な立場で業務を指示し、2人を死亡させるという取り返しのつかない結果を招いたのは、重大な過失で許されない」と指摘した。
その上で検察は、被告に懲役3年、工務店に罰金100万円を求刑した。
被害者代理人は「被告は法廷で『こんなしょうもない無駄な時間、費やしたくない』と述べるなど、反省の態度が見られない」と批判した。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023459191.html
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120328ddlk28040363000c.html
 
 
ちなみに当時の状況を伝える記事が、2007年4月21日付の朝日新聞大阪版(聞蔵)から下記趣旨でネット配信されていた。
 
20日午後6時25分ごろ、神戸市須磨区の「板宿ビル」地下の汚水槽で人が倒れた、と119番通報があった。
倒れたのは、いずれも同ビルを管理する「M工務店」の従業員の男性(2人とも61)。2人は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。警察が死因などを調べている。
 
調べでは、汚水槽は同ビル地下1階の飲食店街の地下にあり、深さ約1.35m。2人が同日午後6時ごろ汚水槽に入り、点検中に倒れたという。
内部は酸素濃度が低かったうえ、有害な硫化水素も検出されたという。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
管理上の問題というよりは、社長個人の問題のような気もするが、ご参考まで。

 


(2012年8月28日 修正1 ;追記)

2012年8月27日14時36分にmsn産経ニュースから、有罪判決が下ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

M工務店元社長(77)に神戸地裁は27日、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。労安法違反の罪に問われた法人としての同社には求刑通り罰金100万円とした。
裁判官は判決理由で「被告が2人に汚水槽での作業を指示したと推認できる」と指摘。その上で「危険な場所なのに酸素マスクを着けずに安易に作業させた過失は大きい」と述べた。弁護側は「作業を指示していない」と無罪を主張していた。


出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120827/trl12082714370004-n1.htm
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2011年11月17日12時17分に、NHK熊本から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

ことし5月、熊本市のメッキ工場「K防錆工業株式会社」で男性が窒息して死亡した事故で、特定化学物質を扱う責任者を選任していなかったとして、会社と51歳の製造次長が労安法違反の疑いで17日、書類送検された。

この事故は、ことし5月12日、当時52歳の男性社員が排水処理施設の排水を浄化するタンクの中で倒れ死亡したもの。
労基署によると、男性はタンクの中に入って配管の詰まりを取り除いていたところ、使っていた塩化水素でタンク内の酸素の濃度が下がり窒息したという。

労基署によると、この工場では塩化水素を扱う時に義務づけられている「特定化学物質作業主任者」を選任せずに男性に作業させていたという。


出典URL■■■


一方、11月18日付の朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からは、「作業員が窒息死」というタイトルで下記趣旨の記事がネット配信されていた。ただ、作業していた状況がNHK報道とは異なった記述になっている。

容疑は、特定化学物質作業主任者を置かず、男性作業員に塩化水素がたまった調整槽(縦・横1m、深さ1.5m)で作業させた疑い。
作業員は倒れた状態で見つかり、救急搬送されたが、呼吸機能障害で死亡した。




(ブログ者コメント)

□事故が起きたタンクは、両記事から考えると、排水に塩酸を加えてph調整するためのタンクだと思われる。

□そのタンク内で、NHKは「配管の詰まりを塩化水素を使って取り除いていた」といい、朝日新聞は「塩化水素が溜まった調整槽で作業していた」という。 どちらが正だろうか?
前者であれば、配管スケールを塩酸で溶解洗浄していたのかもしれない。
後者であれば、まだ塩化水素臭のするタンク内で詰まり除去作業をしていたのかもしれない。
いずれにせよ、深さが1.5mしかないタンクの中で、作業中に窒息死したという状況が、よくわからない。立てば新鮮な空気に触れられるほどの深さしかないからだ。
たとえ浅くても、酸欠場所に入れば一発でアウト。確かにそんな事例は山ほどある。しかし今回は「作業中に死亡した」という報道。徐々に酸欠状態になったものと思われる。
一体、何がどうなったのだろうか?

□そもそも、両記事ともに「窒息死」となっているが、本当だろうか?
塩化水素蒸気による中毒死ではないのか?
窒息=酸欠になる前に目の刺激とか中毒症状が起きて、とても酸欠になるまでタンク内には居られない筈だ、とブログ者は考える。
窒息死とは、司法解剖した結果の判断だろうか?
それとも被災者発見時にタンク内の酸素濃度を測定し、酸欠レベルになっていたから、そう判断したのだろうか?
委細不明。 そこで、以下の考察を試みた。

□「考察」
塩化水素は、常温では塩酸という液体状態で存在する。 その塩酸から発生した塩化水素蒸気で、どの程度、酸欠状態になるものか?
飽和蒸気圧の観点から考察すると、以下のMSDSには、36%濃度の塩酸の飽和蒸気圧は、20℃で106mmHg、40℃で322mmHgという記載がある。
    
 ■■■

5月のタンク内温度は高くても40℃だろう。その温度であれば、タンク内に塩酸液があったとすれば、密閉空間の半分近い容積を塩化水素蒸気が占める計算になる。
よって、タンク内に塩化水素蒸気が充満し、酸欠状態になっていた可能性は十分にある。
しかし、同」MSDSによれば、5分間のLCL0(吸入最小致死濃度)は3000ppm、つまり0.3%だ。 これでは、酸欠になる前に塩化水素中毒で死んでしまう。
それ以前に、以下の資料によれば、数10ppmの段階で目や鼻が刺激されるので、とてもじゃないが、タンク内には居り続けられないだろう。
    
 ■■■

□結局、今回の事故は、身を屈めるか何かした時に、瞬間的に高濃度の塩化水素蒸気を吸込んで中毒死した、あるいは蒸気を吸込んだ時に意識を失い、そのまま周囲が酸欠状態に移行して窒息死したものではないだろうか?
その辺、熊本労基署や県警のホームページなど、情報がありそうなところを探してみたが、本ブログ記載以外の情報は見つからなかった。


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2011年9月25日付の朝日新聞名古屋版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

24日午前10時40分ごろ、愛知県大口町のK工業大口工場で、社員(49)が金属を熱して形を整える機械の中に落ちているのが見つかり、間もなく死亡が確認された。

警察によると、死因は窒息死。
1人で作業中に直径約1.5mの円柱形の機械の中に転落し、機械の蓋が閉まったとみられる。




(ブログ者コメント)

人が転落した後、どのようにして蓋が閉まったのだろうか?転落した際、つかまろうとして蓋に手をかけた?
機械の構造が分からないのでなんとも言いかねるが、ちょっと腑に落ちないところだ。


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2011年8月5日10時26分に毎日新聞から、4日22時18分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

4日午後4時15分ごろ、埼玉県富士見市のマンションの地下倉庫で、このマンションの管理人の女性(77)が階段にもたれかかって倒れているのを訪ねてきた内装業の男性が見つけ、119番した。
女性は病院に運ばれたが、約1時間後に死亡が確認された。
助けるため地下倉庫に入った長女(46)と救急隊員の男性(48)も体調不良で病院に運ばれたが、こちらは軽症。

消防によると、救急隊員の到着時点で地下倉庫内の酸素濃度は11%だった。警察は酸欠で死亡した可能性があるとみて調べている。
警察によると、地下倉庫はマンション1階の床の扉を開けて入り、深さ約2m、広さ約9m2。窓は無く風通しが悪いという。

出典URL■■■
           ■■■


(ブログ者コメント)

またしても、そう深いともいえない場所での酸欠事故。床下ゆえ換気は最悪だったのだろう。
前にも書いたことだが、鉄が錆びたりカビが生えたりすることなどで酸素は消費される。
気密性の高い部屋に入る前には、酸素濃度検知あるいは扉を開けてしばらくしてから中に入るなどの対策が必要だ。


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(2011年2月13日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年2月11日付で、山口新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
10日午前9時35分ごろ、柳井市の中村造船鉄工所で、ドックと海を仕切る、「戸船」と呼ばれる鋼鉄製の仕切り(横約23m、高さ約8.4m、幅約3.5m)の底に、マリンアート社員の男性(43)が倒れているのを同僚社員が見つけた。男性は市内の病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。

警察の調べでは、男性は同僚5人と戸船の点検作業中、底にたまっている海水を確認するため、1人で階段を降りた。しかし、男性の声がしないため、戸船の上にいた同僚が内部を確認すると、男性が倒れていた。男性は頭部に傷があった。
警察は11日に司法解剖して死因を調べる。
 
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2011/0211/8.html



(2012年2月14日 修正1 ;追記)
 
2012年2月10日付の朝日新聞山口東版(聞蔵)から、死因などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
柳井署は、現場監督の男性(62)を9日、業務上過失致死容疑で書類送検したと発表した。
「戸船」を点検する際、戸船内に空気を送り込むなどの安全対策を怠った疑いがある。
 被災者は、酸欠で意識障害を起こして海に落ち、死亡した。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
「戸船」内部は、海水が漏れてこないよう密閉性の高い空間だったのだろうか?
もしそうだとすれば、泥に含まれる有機物が酸化分解される、あるいは鉄板が錆びる時に酸素が消費されて、内部が酸欠状態になっていた可能性がある。

過去には、2m深さでも空気の対流がなく酸欠死した事例があるので、8.4m深さ(高さ)であれば、自然換気はまったく期待できなかっただろう。
 

 
 
 
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(2010年11月9日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年11月8日21時51分に朝日新聞から以下の趣旨の記事がネット配信されていた。また、11月9日の毎日新聞朝刊にも同様の趣旨の記事が掲載されていた。
 
11月8日午後4時20分ごろ、苫小牧市の港湾物流会社「苫小牧埠頭」から、倉庫で作業員が倒れたと119番通報があった。消防署員が2人を救出したが、まもなく死亡が確認された。現場の酸素濃度を測定したところ、約8%だった。
警察によると、被災者らは飼料袋の外側に付着したカビを除去するため倉庫内に入ろうと、出入り口のシャッターを開けようとしたが開かなかった。そこで、横の通用口から入ったところ、最初に入った人が突然倒れ、不審に思って後を追った人も入り口から約3mの場所で倒れた。もう一人後に続いていた人は、急いで脱出して無事だった。
倉庫(平屋、間口20m、奥行き17m)には、飼料として使うための、しょうゆ製造後の大豆搾りカスが約200袋保管されていたため、警察では、搾りカスが発酵して倉庫内が酸欠状態だった上、シャッターが開かず、換気が不十分だった可能性があるとみて原因を調べている。
 (ブログ者コメント)
 大豆搾りカスが発酵する際に、倉庫内の酸素を消費したことが原因だった可能性がある。
発酵するものとか腐るものが閉所に存在する、あるいは存在する可能性がある場合は要注意。また、鉄が錆びる際にも酸素を消費する。
よって、閉所に入る時には、十分な換気または事前に酸素濃度を測定しておいたほうが賢明だ。
 
 (修正1;2010年11月28日 追記)
 2010年11月9日付の北海道新聞の朝刊と夕刊、ならびに同日付の室蘭民報に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
倉庫は苫小牧港管理組合が所有し、苫小牧埠頭が飼料の保管のために使用している。
苫小牧埠頭によれば、飼料用サイロで作業する際は酸素濃度測定器を持って行くことが義務づけられているが、今回は倉庫内での作業のため、携帯していなかったという。
関係者によれば、倉庫は通常の出入り口が広く、出入りするたびに換気されるという。
労基署は、労安法で飼料貯蔵倉庫が酸欠危険場所に指定され、酸素濃度測定などの対策を義務づけられていることから、9日午後、立ち入り検査を行う。
苫小牧埠頭によると、事故のあった倉庫の扉を最後に開けたのは11月1日で、異常はなかったという。
倉庫の天井には換気扇があり、扉の開閉で換気されるため、作業中に酸素濃度測定器は使用していなかったという。
警察によると、倉庫の扉は横に開閉する鉄製の電動式。事故時、被災者Aさんともう一人の作業員(16歳)が扉を開けようとしたが開かず、被災者Bさんを呼んだ。Bさんが扉の点検のため狭い点検口から入ったが、出てこないため2人も点検口から入ったところAさんが倒れ、もう一人の作業員は逃げて通報した。
Aさんは入り口から10mほど入った地点で倒れていた。
 
(ブログ者コメント)
 
飼料倉庫は酸欠危険場所だと分かってはいても、Aさんのような状況に置かれた場合、そのことが思い浮かばず、ついつい、私でも様子を見に中に入っていくかもしれない。
入口に「酸欠危険場所」という表示があれば、思いとどまるかもしれないが・・・。
 
 
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(2010年10月29日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年10月28日付で茨城新聞から、同日23時15分付で毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
10月28日午前10時ごろ、古河市の下水道工事現場から、作業員がマンホール内で倒れた旨、119番通報があった。
現場に駆け付けた消防レスキュー隊が調べたところ、作業員2人が深さ4mのところで倒れており、内部から硫化水素が検知された。Aさんは心肺停止状態で救助されたが搬送先の病院で死亡。Bさんも意識不明の重体。
現場では、当日午前8時ごろから下水道管の新設工事が行われ、事故当時は7人の作業員が現場にいた。初めにAさんがマンホール内に入ったところ突然倒れ、Bさんが救出しようと中に入り、続けざまに倒れた。マンホールは深さ7m。2人は、途中にある転落防止用の蓋の上で倒れたという。
市によると、マンホール内で作業する場合は、事前に酸素濃度や硫化水素濃度を測定することが労安法で義務づけられているが、今回の作業では、測定せずに入った可能性が高いとみて調べている。
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12882687465794
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101029k0000m040127000c.html
 
(ブログ者コメント)
 
□硫化水素は腐った卵の臭いで、人間の鼻でも感知しやすい。データにもよるが、不快臭を感じる濃度は0.4~0.5ppm程度。急性中毒になる濃度は200~300ppm程度。死に至るのは1000ppm程度だと言われている。この点、被災者が突然倒れたということから考えると、硫化水素中毒ではなく、酸欠だったのではないか?でなければ臭くてたまらず、4mも降りては行けないはずだ。
□酸欠は恐ろしい。空気流れのない場所では、深さ1mであっても、死に至った事例がある。


(2010年10月31日 修正1; 情報追記)
 
10月29日付の朝日新聞茨城版ネット配信記事に、マンホール構造図が掲載されていた。
 
 
10月30日付の朝日新聞茨城版ネット配信記事に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
・午前10時過ぎ、マンホール内で66ppmの硫化水素を検知した。この値は換気後の測定値につき、事故当時は、もっと高濃度だった可能性がある。
・現場に酸素濃度や硫化水素濃度を測定する計器はなく、2人とも空気呼吸器を着けずにマンホール内に入って倒れた。
 
10月30日付の茨城新聞ネット配信記事に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
・亡くなった人の死因は、司法解剖の結果、酸素欠乏による窒息死の疑いが強いことが判明した。
・先に倒れた人を救助しようとマンホール内に入って倒れた人は、マンホール内の異常に気付き、タオルで口を塞いで下に降りたところ、突然倒れた。
・工事を請け負った業者から市への事前説明では、当日、マンホールに入る作業はなかった。
 
 
(2010年11月23日 修正2; 情報追記)
 
2010年11月22日に、茨城新聞から以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
地元の工事関係者は、「県内で酸欠事故など聞いたことがなかった」と驚いており、今回の事故を教訓に、酸欠防止対策に乗り出す業者も出始めた。
当初は硫化水素中毒が疑われたが、警察の司法解剖で、死因は酸欠死だったことがわかった。
労安法では、酸欠の恐れがある危険な場所での作業は、有資格者が前もって酸素濃度などを測定するように定めており、基準値を超えた場合は換気や空気呼吸器などの装着を義務づけている。工事を請け負った業者は、「法令順守を徹底しなかったことが事故の原因」とする報告書を市に提出している。
 
(ブログ者コメント)
 
酸欠事故防止のための規制は、以下の労安法酸欠則に定められている。
 
 
(2010年12月12日 修正3; 情報追記)
 
2010年12月11日付で、茨城新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
労基署は、10日、労安法違反容疑で幸手市の下水道工事業者と同社社長(42)を書類送検した。容疑は、作業員をマンホール内に立ち入らせる際、酸欠知識を持った作業主任者を配置しなかった上、酸素濃度計を用意せず、作業開始前の濃度測定を怠った疑い。この社長は、事故時、救助に向かって酸欠になり、一時意識不明になっていた。
工事は市が市内の工事業者に発注しており、送検された業者は下請けとして工事に入っていた。
労基署は、10日、同種事故再発防止に向け、市や県の出先機関に対し緊急要請書を出し、工事業者に自主点検などの安全指導を図るように促した。
 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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