2019年12月3日15時47分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時40分ごろ、海陽町相川の建設会社の資材倉庫で、クレーン車を使ってトラックに荷物をつり上げる作業を行っていたところ、クレーン車がバランスを崩して横転しました。
このはずみでクレーン車のアームが近くで指示を出していた海陽町小川の会社員尾尻さん(男性、58歳)を直撃し、尾尻さんは、全身を強く打つなどして死亡しました。
警察は、クレーン車の運転手や当時、現場にいた作業員から話を聞くなどして、事故の原因や作業中の安全管理などを調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20191203/8020006358.html
12月4日10時0分に徳島新聞からは、死亡した男性はクレーン車前方でバケットにワイヤを巻き付ける作業をしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時40分ごろ、海陽町相川の建設会社の資材倉庫の敷地で作業をしていた社員の男性(58)=同町=に、クレーン車(25トン)のアーム部分が直撃した。
男性は全身を強く打ち、その場で死亡が確認された。
牟岐署によると、クレーン車は同僚の男性社員(64)が操作しており、何らかの原因で横転。
クレーン車の前方で、鉄製バケットにワイヤを巻き付ける作業をしていた男性にアームが当たった。
署が原因を調べている。
https://this.kiji.is/574762326371517537?c=39546741839462401https://this.kiji.is/574762326371517537?c=39546741839462401
(2020年8月17日 修正1 ;追記)
2020年8月17日付で労働新聞から、玉掛け時、軽い荷物だからとアウトリガーを出さずにブームを倒していて転倒したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
徳島・阿南労働基準監督署は、アウトリガーを張り出すなどの危険防止措置を怠ったとして、工事業の㈱T組(徳島県海部郡)と同社現場監督を、労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで徳島地検に書類送検した。
無荷物の状態だった移動式クレーンが転倒し、労働者にぶつかる死亡災害が発生している。
災害は令和元年12月3日、同社の資材置き場で発生した。
60代の現場監督が25トン吊りの移動式クレーンを運転し、労働者に荷物を玉掛けさせるためにブームを伸ばしながら倒した。
本来の傾斜角度を超えてブームを倒したところ、旋回していたクレーン車が労働者に向かって横倒しになった。
ジブ先端が刺さるように衝突し、労働者は背後にあったプレハブ小屋との間に挟まれて死亡した。
労働安全衛生規則第70条では、アウトリガーを有するクレーンは張り出さなければならないとしているが、同社はこれを怠った疑い。
同社は従業員数が20人ほどで、50代の被災者は現場監督を担うこともあった。
同労基署によると、労働者も危険防止措置が取られていないことは認識していたとみているが、「アウトリガーを張り出さずに運転していた現場監督の方が年上であったため、労働者は特に言及しなかった可能性がある」としている。
違反の理由としては、「25トン吊りのクレーンに対して吊る予定だった荷物は0.1トンだったため、軽い荷物ならアウトリガーを広げなくても倒れないだろうと安易に考えていたのではないか」とした。
「荷物を吊るしていなくても、安全対策を怠ると倒れてしまうことをしっかりと認識してほしい」と話している。
https://www.rodo.co.jp/column/93597/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。