2020年6月10日6時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が大きな落下痕の写真付きでネット配信されていた。
鹿児島地方気象台は8日夜、桜島(鹿児島市)の南岳で4日午前3時ごろに発生した爆発的噴火で出たとみられる大きな噴石が、火口から約3キロ離れた地点で確認されたと発表した。
噴石の破片は、人家の100~150メートル近くまで届いていた。
人的被害は確認されていないという。
約20~30センチ以上の大きな噴石が火口から3キロを超えた地点で確認されたのは、1986年11月23日以来。
ただ、山体の隆起や膨張といった火山活動がさらに活発化する兆候は認められないとして、気象庁は噴火警戒レベルは3(入山規制)を維持している。
同気象台によると、「噴石が落ちている」との連絡を受け、8日午後に市職員や専門家らと現地を調査した。
その結果、火口から南南西約3キロの同市東桜島町で、直径約6メートル、深さ約2メートルの落下痕を確認し、近くで最大約30センチの複数の噴石の破片を見つけた。
4日の爆発による噴石とみられ、元の大きさは、直径50~70センチの可能性があるという。
桜島の噴火警戒レベルの判定基準では、大きな噴石が火口から2・5キロ以上に飛散した場合はレベル5(避難)に引きあげるとされるが、同気象台は「監視カメラで十分確認できるような(大きさや量の)噴石の飛散ではなかった」と、レベルを維持した理由を説明している。
火口から約2キロの範囲については引き続き、大きな噴石や火砕流への警戒を呼びかけている。
https://www.asahi.com/articles/ASN696251N69TLTB003.html
6月10日10時30分に南日本新聞からは、記者が現地に行ってのレポート記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
4日未明に桜島の南岳山頂火口が爆発し、大きな噴石が火口から南南西の民家の約150メートル近くまで飛散した鹿児島市東桜島町を9日、歩いた。
住民は「家を直撃したらひとたまりもなかった」と恐怖心を語り、「備えを徹底したい」と気を引き締めた。
飛散場所は同町湯之地区の住宅街のはずれ。
腰の高さほどある雑草がうっそうと生えたやぶを進むと、直径6メートル、深さ2メートルにえぐれた穴(落下痕)がぽっかりと開いているのが見えた。
周囲の木々の枝は円を描くように折れ、爆弾が落ちたかのようだ。
推定1メートルの噴石が直撃した破壊力に圧倒された。
近くの建設作業員山下さん(男性、63歳)は4日午前3時ごろ、「ヒューッ」という耳慣れない大きな音で目が覚めた。
「何の音か分からず、車の事故だと思った。噴石が上空から飛んできた音とは」と驚いた。
現場から150メートルほどの家に住む男性(83)は、9日のテレビで落石があったことを初めて知った。
「気がつかなかっただけに怖い」と心配そうな様子だった。
噴石の第1発見者で、同町の建設会社代表の松元さん(男性、44歳)は4日午前、やぶの隣にある倉庫の天井に、約20センチ四方の穴が開いているのを見つけた。
翌日、付近を見回り、やぶの中の穴を発見した。
「噴石から焦げたにおいがした。山火事にならず運がよかった」と胸をなで下ろす一方、「火山の動向に日頃から気を配りたい」と話した。
噴石の破片は市職員が回収。
近くの役場支所に保管されている。
一方、4日の爆発では多数の小さい噴石が風下の火口東側4~5キロの同市黒神町に降った。
住民の川添さん(男性、83歳)宅では、物置の天井に2~3センチの穴が20カ所以上開いていた。
川添さんは「けがをしなくてよかった。修理が大変そう」とため息。
「火山の恵みを受けて生活をしている。多少の不自由は仕方ない」と話した。
https://373news.com/_news/?storyid=120786
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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