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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2020611149分に北國新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

踏むと「キュッ、キュッ」と音がする「鳴き砂」が加賀市の片野海岸で10日までに確認された。


地元住民らによると、1997年1月のロシアタンカー「ナホトカ」の重油流出事故以前は、耳にできたという。

 

海岸に漂着する重油に泣いてから23年。住民は鳴き砂の復活を喜ぶ。

 

鳴き砂は砂浜の主成分である石英同士がこすれ合って特徴的な音が生じる現象。

片野海岸では、「長者屋敷跡」と呼ばれる岩場周辺で、海岸の環境保全に取り組むNPO法人「加賀海岸の森と海を育てる会」が確認した。

 

鳴き砂に詳しい「琴引浜鳴き砂文化館」(京都府京丹後市)によると、環境悪化で消滅した鳴き砂の復活は珍しく、潮流や風雨で砂が洗われ、発生条件が整った可能性があるという。

 

片野海岸で2012年まで約30年間、浜茶屋を営んだ白木さん(男性、71歳)夫婦=加賀市片野町=によると、昭和50年代には浜全域で鳴き砂が確認されたが、海岸のごみが増えるにつれ、次第に鳴るエリアが縮んでいったと振り返る。

 

ナホトカ事故以降、片野海岸などで重油の回収、分析を続ける田崎和江金大名誉教授(環境地質学)は、消滅した原因は重油事故だけではなく、周辺を行き来する船からの廃棄物や放置ごみなども影響していると指摘する。

 

育てる会事務局の森口さん(男性、57歳)は、「久々の鳴き砂を地元の多くの方に体感してもらいたい」と話した。

 

https://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20200611102.htm

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ナホトカ号の事故概要や発生3年後の海岸線の状況などは、下記記事参照。

 

油が各地の海岸に漂着した時は、ブログ者が在籍していた石油会社からも、応援部隊が交替で油汲みに行っていた。

 

"ナホトカ"の教訓を生かした油汚染対策を

(笹川平和財団 海洋政策研究所 Ocean Newsletter 第44号(2002.06.05 発行

 

・・・・・

 

199712日未明、発電用C重油を積載し日本海を航行中のロシアのタンカーナホトカ号が沈没した。

 

二つに折れた船体の船尾部は、島根県隠岐島の沖2500mの海底に沈み、船首部分は福井県三国町安島岬沖に漂着座礁した。

 

海上を漂流してきた油塊は、懸命な油防除作業にもかかわらず、福井・石川両県を中心に9府県の海岸に次々と漂着し、推定8,660klの重油が流出する大事故となった。

 

多くのボランティアの協力を得て、回収作業や海鳥の救護などが行われたが、2月から5月末にかけて、次々と終息宣言が出され、以後は公けに回収作業をするのは憚られる状況となった。

 

きれいになったというより、地元の疲労と風評被害への心配が主な理由だった

 

回収した油は産業廃棄物として2年半の歳月をかけ、そのほとんどが焼却処分された。

 

被害の補償請求金額は、補償限度額233億円をはるかに越えていて、未だ補償は完了していない。

 

・・・・・

 

事故から3年半後の20006月、石川県加賀市塩屋・片野海岸、能登半島シャク崎、長橋、千枚田、藻浦など10の海岸の油の残留状況を調査した。

 

もはや"その後"が報道されることもなく、事故は人々の記憶の中で風化しつつあった。

 

公的に油防除に関係した人々ですら、現地を訪ね、油の残留を確認した人はほとんどいない。

 

しかし、能登半島の岩場や礫浜、砂浜には、当時の色も臭いもそのままに、油が残留する海岸が点々と残っていた。

表面はきれいでも、掘れば砂礫の下に油が沈んでいる海岸も多くあった。

 

塩屋・片野海岸は、海浜植物におおわれた砂浜が続く美しい海岸だった。

 

ここでは漂着油と砂を重機で混ぜたために、膨大な量の重油含砂の処分ができず、そのほとんどを海岸に穴を掘って埋めてしまった。

 

そのため、砂浜を抑えていたコウボウムギ、ハマゴウなどの海浜植物の根が、油や回収作業の影響で枯れてしまい、特に塩屋海岸では、長さ100m弱、高い所で3mほどの浜がけができ、海岸が侵食されつつあった。

 

砂浜の表面には、埋められたお餅のように柔らかな重油含砂が、散乱するゴミの間から点々と顔を出していた。

時化ると油は海へと流出していった。

 

油の残留調査を続けている星稜女子短期大学沢野伸浩助教授によれば、20023月現在、塩屋海岸の侵食はさらに進み、ハマゴウ帯が完全に破壊されて、高さ3mの浜がけは30mほど後退し、冬期の漂砂による海岸線の後退を考慮に入れても、後退の度合は著しいとのことである。

 

能登半島の海岸の砂礫の下に沈んだ油にも変化はないとのことである。

 

・・・・・

 

https://www.spf.org/opri/newsletter/44_1.html 

 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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