2016年1月11日5時5分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鉄道や道路のトンネルで、コンクリートの表面にレーザーを当てて振動させ、内部のひび割れや空洞を検出する方法の高速化に成功したと、日本原子力研究開発機構やレーザー技術総合研究所などの研究チームが、10日、名古屋市で開催中のレーザー学会で発表した。
従来は、2秒に1回しか測定できなかったが、1秒に25回になった。
現在は作業員がハンマーで表面をたたき、音でコンクリートが剥がれ落ちる危険性がないか検査しているが、将来は、機械化できる可能性が高まった。
原子力機構の河内哲哉研究主幹は、「トンネル内部の欠陥は、深さや大きさ、形がさまざまで、きちんと検出できるか、2年以内に実際のトンネルで検証したい。鉄道会社などが過去に蓄積した打音検査データに対応する形にする必要もある」と話している。
レーザーをコンクリート表面に照射すると、瞬時に温度が急上昇して衝撃波が発生し、振動する。
この振動を、同時に別のレーザーで測定すると、内部に欠陥があった場合は、反射光の周波数に異常が表れ、装置内のコンピューターで判別できる。
照射ポイントを鏡を使って約3cmずつずらし、連続的に速く検査するには、レーザー発振器の発熱による性能低下を抑える必要があり、研究チームは、水冷装置と補正レンズを導入して解決した。
検査対象は深さ10cm程度までの欠陥で、より深い所の検査は、超音波探傷装置が使われている。
出典URL
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2016011100019
1月11日5時0分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構とレーザー技術総合研究所などは、コンクリート内部に発生した亀裂をレーザーで効率よく検査する技術を開発した。
検査員がハンマーでたたく現在の手法より速い。
検査装置は約5000万円で実用化できる見通しで、運用費は1時間に2000円弱と安く済む。
2年以内に新幹線のトンネルなどに持ち込み、性能を実証する方針だ。
鉄道や道路などのトンネルの多くは高度経済成長期に造られ、老朽化が進んでいる。
現在は検査員がハンマーでコンクリートをたたき、その音から内部の亀裂を見つけている。
作業は,一晩で数10mしか進まなかった。
開発した手法は、コンクリート壁に強いレーザーを当てて振動させ、別のレーザーで振動を読み取って、亀裂の大きさや形などを推定する。
強いレーザーを出す際に発生する熱を水で効率よく除去し、連続使用できる。
データ解析も高速化し、1秒間に25回の検査が可能だ。
レーザーを使うアイデアは従来もあったが、熱除去に時間がかかり2秒に1回しか検査できず、普及を妨げていた。
出典URL
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG09H1A_Q6A110C1TJM000/
1月11日5時2分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
レーザーを照射し、トンネルのコンクリート内部にあるひび割れなどの欠陥を高速で見つけ出す検査技術を、日本原子力研究開発機構などのチームが10日までに開発した。
現在は、ハンマーでたたき、音の違いで欠陥を見抜く打音法が主流だが、危険が伴い、時間もかかる。
同機構量子ビーム応用研究センターの長谷川登研究副主幹は、「膨大な数のトンネルを素早く安全に調べる技術につながる」と説明した。
チームによると、ハンマーの役割をする振動励起レーザーを照射すると、同時に照射された計測用レーザーが振動の違いを検知して、異常を検出する仕組みという。
出典URL
http://this.kiji.is/59008900539319797?c=39546741839462401
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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