2013年9月27日7時5分に福井新聞から写真付きで、また9月27日19時58分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福井市の県有施設「ふくい健康の森」温水プールで今月10日、天井の空調ダクトを固定するためのリング状金具(直径約40cm、重さ200gほど)が営業中に落下していたことが、26日分かった。けが人はなかった。
同様の金具は少なくとも天井の数十カ所に設置され、ほかにも天井4か所で金具が外れダクトに引っかかっただけになっているのが見つかり、落下の危険性があるとして現在、施設は休止している。大規模な点検と補修が必要で、再開のめどは立っていない。
この施設には25mプールや流水プール、幼児用プールがあり、10m以上の高さのある天井一面に、暖房用のダクトが走っている。
問題の金具はステンレス製で天井の骨組みに取り付けてあり、そこから金属棒が延び、ダクトがずれないように固定している。
金具は10日午前11時半ごろ、出入り口付近の25mプールサイドに落下した。当時20人超の利用者がおり、「ドン」という大きな音に気づいた人もいたという。金具はさびたように腐食し、先端部は破損していた。
トラブル当日の午後と11日は落下場所周辺を立ち入り禁止にした上で営業を継続。12日に全面使用休止とした。
同施設は現在、指定管理者の県健康管理協会が運営している。
両者によると、1997年にオープンし、これまでこの金具を交換したことはない。
建築基準法に基づき3年に1度、点検を行っているが、金具は地上からの目視のみだったという。
県は「プールは湿度が高く蒸気に塩素も含まれるため、金具も想像以上に傷みが進んでいる」と説明。専門業者による点検と補修を検討している。
同協会は利用定期券を約500人に販売している。再開の見通しが立たないことから謝罪文を送り、返金に応じている。「利用者に迷惑をかけ申し訳ない。一日も早く安全を確保し再開したい」としている。
出典URL
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/45922.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054850062.html?t=1380323551224
(ブログ者コメント)
写真で見ると、天井はかなり高い。
下から望遠鏡などで見ただけでは、よほどじっくり見ない限り、外れているかどうかの見極めは難しいのかもしれない。
ちなみに点検状況に関し、NHKからは、上記福井新聞の記事とは若干ニュアンスの異なる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金具については、県の指定を受けて施設を運営する財団法人が年に一度、法律に基づいて目視で点検していたが、ことし3月の時点では異常が見つからなかったとしている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。