2013年11月22日9時25分に山形新聞から、11月22日付で毎日新聞山形版から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
酒田共同火力発電は21日、酒田市宮海の同社構内タンクから濃度95%の硫酸約1530ℓが漏れ、約1.8kmの雨水排水溝を通って酒田北港内の日本海に流出したと発表した。
漏えいを確認したのは20日正午前。
同社はその後の水素イオン指数(pH)測定や海域の目視で、海洋生物などへの影響は確認されていないとしている。
同社によると、漏えいに気付いたのは20日午前11時20分ごろ。
月1回の自主測定で構内の雨水排水濃度を測った際、通常の「pH7」ではなく、酸性を示す「pH3」の異常値を検出。
構内を点検したところ、2号硫酸タンク周辺の地面が黒っぽく変色しているのを発見。タンクのバルブと配管のつなぎ目部分から漏れていた。
濃硫酸は、石炭燃焼時に発生する排煙の硫黄酸化物を吸着する装置で使用。
タンク内の全容量約6400ℓのうちの約1530ℓが流出した。
漏えい速度などから、18日昼ごろに漏れ始めたと推測されている。
原因は特定されていないが、つなぎ目部分のパッキン(テフロン樹脂製、直径約20cm、厚さ約5mm)が劣化していた可能性があるという。
パッキンを最後に交換したのは2005年だった。
同社は発見後、タンク内の残量分を隣のタンクに移動。排水溝が地下埋設型のために中和処理ができず、工業用水と海水の計約40トンを排水溝に流して希釈した。
酒田海保など関係機関に連絡し、21日に岸壁の排水口など6カ所でpH測定した結果、いずれも正常値だったという。
同社の矢萩管理部長らは21日、酒田市役所で記者会見を開き「ご心配、お騒がせし、申し訳ない」などと陳謝。毎日の構内点検や月1回の排水pH測定、2年に1度の定期点検などを行っていたが、降雨などで発見が遅れたと釈明した。
再発防止策として、タンク周辺の雨水排水を処理機能がある別系統に切り替えることなどを挙げた。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201311/22/kj_2013112200524.php
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20131122ddlk06040077000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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