2015年12月7日19時5分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月7日20時23分に北海道テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前11時ごろ、苫小牧市静川の苫小牧東部国家石油備蓄基地の敷地内にあるボイラー室内の小型タンクから設備の洗浄に使う塩酸が漏れて塩素ガス(ブログ者注;NHK報道原文のまま)が発生していると、備蓄基地の職員から警察と消防に通報があった。
この事故で、漏れた塩酸から有害な塩素ガスが発生して敷地の外に漏れ出したため、警察は付近の道道をおよそ2時間半に渡って通行止めにしたが、付近に住宅などはなく、けが人などはいなかった。
警察のこれまでの調べによると、塩酸はおよそ1100ℓ漏れ出したとみられ、すでに漏出はとまったという。
タンクには、朝、およそ3500ℓの塩酸が入っていたという。
苫小牧東部国家石油備蓄基地によると、タンクと配管の接続部分あたりから塩酸が漏れていたということで、消防などが今後、原因を詳しく調べることにしている。
苫小牧東部国家石油備蓄基地は、緊急事態に備えるために国が設置した国内最大の石油備蓄基地で、640万kℓの原油が蓄えられている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20151207/4113051.html
http://www.htb.co.jp/news/#article02
(ブログ者コメント)
備蓄会社のHPにも、12月7日付で下記趣旨のニュースが掲載されていた。
12月7日午前10時45分頃、弊社が操業を受託している苫小牧東部国家石油備蓄基地において、弊社社員が設備点検中にボイラ給水施設の建屋内に臭気があることに気づき、塩酸タンクからの塩酸漏洩を発見しました。
直ちに、苫小牧市消防本部、苫小牧警察署等関係官庁に通報しました。
漏れた塩酸は建屋内に留まっており、敷地外への流出はなく、人的被害もありません。
現在、原因調査中であり、判明次第、再発防止対策を講じて参ります。
出典URL
http://www.tomabi.co.jp/news/20151207.html
ちなみに、塩酸が蒸発して発生するのは塩化水素であり、塩素ではない。
(2015年12月21日 修正1 ;追記)
2015年12月8日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
この設備は、工業用水をろ過してボイラーで使う純水を作る施設。
塩酸は、ろ過装置の洗浄に使われ、濃度は約30%だった。
消防などが建物内に散水して、塩酸を希釈した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。