2018年11月7日16時39分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本地震で発生した大量の「災害廃棄物」を分別してきた処理装置が、西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市で活用されることになった。
岡山県倉敷市で活用されることになったのは、熊本県が益城町に整備した災害廃棄物の処理装置。
この装置は、損壊した住宅の解体などに伴って発生する災害廃棄物を破砕し、木材やコンクリート、鉄などに分別するもので、おととしの熊本地震以降に出た大量の災害廃棄物の処理やリサイクルに役立てられた。
熊本県によると、装置はその後、熊本県内の産業廃棄物処理業者で作る組合が買い取って熊本市内で保管しているが、岡山県から災害廃棄物の処理を委託された共同企業体に貸し出されることが、今月、決まったという。
ことし7月の西日本豪雨で、岡山県内では倉敷市や総社市などを中心に、水につかった家財道具など推計およそ30万トンの災害廃棄物が発生していて、処理にあたる共同企業体は来年1月からの装置の稼働開始を目指すという。
熊本県の蒲島知事は、「これまでに受けた復興支援への恩返しとして、熊本の経験をほかの被災地につなぎたい。岡山県の復興の一助となることを大変うれしく思います」というコメントを出した。
出典
『災害廃棄物の処理装置 岡山へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20181107/5000003856.html
11月7日19時8分に熊本放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本地震の災害廃棄物を処理した大型の設備が、西日本豪雨の被災地、岡山県で活用される。
県によると、この処理設備は熊本地震のあと、益城町で出た災害廃棄物の二次仮置き場で今年2月まで分別などに使われていたもの。
現在は、民間の団体が買い取って保管している。
そして、岡山県で災害廃棄物の処理にあたる共同企業体に県内の事業者も加わったことで、この設備が再び活用されることになった。
熊本地震では、県全体でおよそ311万トンの災害廃棄物が出て、益城町の二次仮置き場では、およそ22万トンが処理された。
今後、岡山県に移設し、倉敷市と総社市で出た災害廃棄物の分別などに役立てられる予定。
来年1月の稼働を目指している。
出典
『廃棄物処理プラント 岡山で活用へ』
http://rkk.jp/news/index.php?id=NS003201811071908220111
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
かなり大掛かりな処理設備だ。
映像では、重機を使って災害廃棄物を青色のコンベアに乗せ、その向こうにある破砕機にかけていたが、分別する設備は映っていなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。