2024年10月2日16時30分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会津地方を中心に、収穫間近のイネが根元から倒れる「倒伏」が例年より多く確認されていて、コメの収量や品質の低下が懸念されています。
会津若松市でコメなどを生産する会社の代表、坂内さん(男性、71歳)です。
この会社の田んぼでは、コシヒカリの収穫がピークを迎えています。
しかし、作付けした15ヘクタールほどのほぼすべての田んぼで、イネが根本から倒れる倒伏が起きていて、その割合は例年より非常に多いということです。
稲刈りは機械で行っていますが、イネが倒れた状態だとスムーズに刈り取りができず頻繁に機械が詰まり、この日も何度も機械が止まって、ふだん30分ほどでできる作業に2時間以上かかったうえ、コメが割れてしまうこともあるということです。
坂内さんは、ことしの収穫量は例年より2割近く落ち込むとみています。
県や会津地方を管轄するJA会津よつばによりますと、倒伏が見られるのは主にコシヒカリで、会津に多く見られ、中には1つの田んぼで7割から8割に達するところもあるということで、コメの収量や品質の低下が懸念されるということです。
坂内さんは「50年間、コメを作っていますがこんなに倒れたのは初めてです。自分の田んぼでは品質に大きな影響は出ていないのがせめてもの救いですが、泣きながら作業しています」と話していました。
【専門家「コメ倒伏は気象影響が要因か」】
県内でコメの倒伏が確認されたことについて、食用作物の生産を研究している福島大学食農学類の新田洋司教授は「春先から高い気温が続いて例年よりも稲の生育が進み、草丈が長くなった一方で、特に会津では7月下旬から8月にかけては日照時間が短かったことから、背が高く茎が細い倒伏しやすい稲に育った傾向がある」と気象状況の影響を指摘しています。
倒伏は茎が細く丈が高い「コシヒカリ」を中心に起き、茎が折れずに横倒しになる「なびき倒伏」と呼ばれる状態がほとんどだということです。
コメの品質に直接の影響はないものの、地面についた穂先が水につかった状態が続くとコメが発芽をする可能性があることから、まだ収穫を終えていない農家はなるべく早いうちに刈り取った方がよいとしています。
そのうえで、「倒伏を減らすためには『中干し』を徹底するといった生産上の工夫に加え、『天のつぶ』などの倒伏しづらい品種も並行して栽培するなどしてリスクを分散するのが効果的だと考えられる。将来的には、品種改良によって品質もよく倒伏しづらいコメを作るのがいちばん大きな対策になるだろう」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20241002/6050027564.html
(ブログ者コメント)
閑話休題的話題として紹介する。
ブログ者も何回か、隣あった田んぼなのに片方は普通で片方は倒伏している・・・そんな現場を見たことがあるが、その時は「風で倒れたのだろうが、なんで片方だけ?不思議だなあ・・・」程度の認識しか持っていなかった。
以下は直近撮影の当該現象。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。