2024年10月1日15時14分にYAHOOニュース(読売テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「PCB(ポリ塩化ビフェニル)」が含まれている柱上変圧器があることを、1998年ごろには把握していたにもかかわらず適切な対応を怠り、2018年の台風で大規模停電が起きたことで発覚したと偽って、国や大阪府などへ報告していたことを明らかにしました。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こす可能性がある化学物質で、現在は製造・輸入ともに禁止されていて、柱上変圧器などに入った低濃度のPCBを含むものは、2026年度までに処理を終えることが求められています。
■PCB基準値超えの変圧器に対応とらず「過去から把握していた事実は隠した方がよい」と虚偽の報告
関西電力送配電によりますと、電柱に設置されている柱上変圧器について、1990年に国の指示に従い、PCBが含まれているものは除染した後に再使用する方針を決定し、除染を進めていましたが、1998年と2002年に配電部門の担当者らが調査を行ったところ、除染を行ったはずの変圧器から基準値を超える数値を確認したということです。
しかし、担当者らは基準値を超えていた変圧器に対し、除染や交換などの対応をとっていませんでした。
その後、2018年の台風21号により電柱が倒壊した際、変圧器から基準値を超えるPCBを確認。
その翌年に、PCBが含まれている変圧器を新品へと取り換える方針に変更しました。
この際、配電部門の責任者が「過去から把握していた事実については隠した方がよい」という旨の発言をし、国や大阪府などに対して「台風21号による電柱倒壊をきっかけにはじめて把握した」という虚偽の報告をしたということです。
去年11月に社外相談窓口に相談があったことから発覚し、弁護士などによる調査が進められてきました。
■関西電力送配電「重大なコンプライアンス違反、客観的な調査、原因究明を実施」
関西電力送配電は、「重大なコンプライアンス違反であり、客観的な調査、原因究明を実施するとともに、速やかに改善策を講じるなど、引き続きコンプライアンスを重視する組織風土の醸成に全力を尽くしてまいります」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d5907b34c367c881d5914b9b8342f7059191f97
10月1日15時45分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、隠蔽を指示した現在の副社長は問題発覚を受けて辞任したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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2018年に発生した台風21号の影響で倒壊した電柱に設置の変圧器から漏れ出た油を分析したところ、「低濃度」PCBが基準値を超過していることが発覚し、国や大阪府に報告をしていました。
しかし、2023年に11月、社外相談窓口に当時の対応についてコンプライアンス上問題があるとする相談があったということです。
それを受けて、弁護士による調査などを行ったところ、1998年ごろから修理再使用した変圧器の一部に国が定める低濃度PCB基準値を超過するものがあったことを把握していたにもかかわらず、調査などの適切な対応を行っていなかったことが分かったということです。
さらに、こうした状況を把握していたにもかかわらず、2019年に国や大阪府に報告する際、当時の理事が隠ぺいするよう指示していたということです。
今回の問題を受けて、関西電力送配電では、当時、隠蔽を指示していた現在の副社長は10月1日付で取締役・執行役員を辞任したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fda147e2e9e89f559f860a882c27e71edebb8cb6
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。