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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202011320分に日本経済新聞から、タイヤ脱落事故の年度別発生件数棒グラフ付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

トラックやバスなど大型車のタイヤが走行中に脱落する事故が急増している。

 

件数は7年間で7倍以上に増え、整備にあたる技術者の不足が背景の一つとして指摘されている。

 

冬用のタイヤに換装した後の事故が特に目立ち、外れたタイヤが歩行者や乗用車を直撃すれば深刻な被害につながりかねない。

 

20191114日、山梨県富士河口湖町の国道137号の下り坂で、路線バスの左後輪のタイヤ2本が突然外れた。

タイヤは直径95センチ、重さ88キロ。

バスは傾きながら約50メートル走って停車し、後続の乗用車が落ちたタイヤに接触した。

 

バスの乗員乗客18人と車の運転手にけがはなかったが、一歩間違えば大惨事になってもおかしくない状況だった。

 

バスを運行する「富士急バス」(同町)によると、事故の1週間前に冬用のスタッドレスタイヤに取り換えていた。

 

事故後の調査で、電動器具でナットを締めた後、手作業で締め具合を確認する手順が欠けていたことが分かった。

同社の担当者は「点検を徹底して再発防止に努める」と話す。

 

国土交通省によると、大型車のタイヤ脱落事故は04年度の87件をピークに減っていたが、近年は再び急増。

18年度(81件)は11年度(11件)の7.3倍に上った。

 

全体の6割は冬用タイヤに換装する112月に集中し、取り付け後、1カ月以内に起きるケースが多い。

 

国交省は運送会社の安全意識の低下を指摘するとともに、「自動車整備会社の人手不足の影響も排除できない」とみる。

 

運送会社には11回、走行前に目視や打音検査でタイヤに異常がないか確かめる日常点検が義務付けられている。

 

さらに、3カ月ごとにタイヤが確実に固定されているか、1年ごとにホイールを取り外して部品に劣化がないかなどを確認する。

 

こうした点検に自動車整備士の国家資格は不要だが、自社で整備士を抱える大手運送会社は、資格が必要なブレーキ点検などと合わせて実施する。

 

従業員に整備士がいない中小事業者は、タイヤ周りの点検に確実を期すため、外部の自動車整備工場に依頼する場合も多い。

 

日本自動車整備振興会連合会がまとめた「自動車整備白書」(17年度)では、全国の自動車整備工場の半数が、整備士の人数について「やや不足」「不足」と回答した。

 

18年度の整備工場の工員の有効求人倍率は4.46倍に達し、人手不足から依頼を受けきれない整備現場の実態が推察できる。

 

国交省は1911月に専門家らによる作業部会を立ち上げ、タイヤ脱落事故の事故増加の原因を分析し、防止策を探っている。

 

02年、横浜市で起きた三菱自動車製トレーラーのタイヤが脱落し母子3人が死傷した事故は、大きな社会問題となった。

 

自動車評論家の国沢光宏さんは、「悲惨な事故の記憶が薄れてきているのではないか」と危惧。

「大型車の運行に携わる事業者はタイヤ脱落の危険性を再認識し、点検などの基本動作を徹底してほしい」と話す。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54251880Q0A110C2SHJ000/?n_cid=NMAIL007_20200113_K

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇大型トラックやバスのタイヤが走行中に脱落した事故は、本ブログで過去に多数紹介スミ。

その中には、事故が多発する背景には運送業界の人手不足もあるとの解説記事もあった。

ただ、整備技術者不足が背景の一つだと具体的に指摘した記事は、今回が初めてだ。

 

〇事故件数推移グラフを見ると、2004年度から2011年度まで徐々に減っていた件数が、2011年度から2018年度までは、逆に徐々に増えている。

いわばⅤ字回復。

その辺の理由も知りたいところだが・・・。

 

〇以下は、上記記事のネタ元だったと思われる国交省からの報道発表資料 (令和元年1115日付)

 

ボルトの錆や左後輪に注意! 車輪脱落事故3年連続増加「厳しい状況」 ~ 平成30年度大型車の車輪脱落事故発生状況を受けて ~

 https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000231.html 

 

別紙1には、以下の諸点が記されている。

 

[平成30年度発生81件の内訳]

・月別では、11月~2月の冬季に54件(67%)

・地域別では、北海道、東北、北信といった積雪地帯で46件(57%)

・脱着作業後の経過時間別では、1ケ月以内が50件(62%)

・脱落車輪の位置別では、左後輪が74件(91%)

  ※種々の推定原因も記載

・脱着作業者別では、ユーザーが40件(49%)、タイヤ業者が19件(24%)

・脱着作業の内容別では、タイヤ交換が50件(62%)

・推定原因別では、増し締め未実施が46件(27%)、トルク管理不備が32件(17%)

 https://www.mlit.go.jp/common/001258034.pdf

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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