先に紹介した給食への異物混入トラブルに関し、2013年10月11日10時41分に岐阜新聞から、そうはいっても・・・的な、具体的対応に苦慮している状況を報じる記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
県内各地で小中学校の給食に虫などの異物が混入する事案が相次いでいる。
これを機に各自治体の担当者は対応を再検討しているが、異物の種類や数などケース・バイ・ケースで、その難しさが浮き彫りになっている。
判断を間違えれば、異物混入に対して子どもたちが敏感になり過ぎる懸念もある。「適切」か、「過剰」か。担当者はそのはざまで頭を抱えている。
発端は、先月9日に可児市の小学校でパン約100個から小さなハエが大量に発見された事案。
市教委は「健康に影響がない」として取り除いて食べさせたが、保護者ら市内外から電話や電子メールで厳しい批判を受けた。
すると今月3日、今度は同市の中学校で食パン1枚に糸くず1本が付着。
同市教委は「安全性が確認できない」と全生徒918人分約1800枚を廃棄したが、逆に「もったいないのでは」と疑問視する声が上がった。
「何を線引きに『安全』とするのか。判断が非常に難しい」と同市教委。
現在、異物混入対策マニュアルを再検討中で、「本年度中にはまとめたいが、各方面と相談しており、慎重にやる。基準を定めるのは容易ではない」と話す。
同市学校給食センターによれば、学校からの異物混入に関する問い合わせは以前よりも増えている。
ニンジンのあくや、黒く焦げたサツマイモの皮やひげが異物に見えて連絡してくるケースもあり、必要以上に過敏になることで、子どもたちの食への信頼が揺らいでしまう恐れもある。
一方で、異物混入の再発を防ぐ対策も重要となる。
米飯やパンなど主食を製造する業者を指定している県学校給食会は、業者の衛生管理の甘さを認め、さらに注意喚起を促すという。
「学校給食を支える地元の中小業者は年々減っている。利益も少なく経営的にも苦しいと思うが、食の安全は業者として最優先すべきこと。今回の事例を教訓にし、衛生面でのさらなる努力をお願いしたい」と話している。
出典URL
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20131011/201310111041_21133.shtml
(ブログ者コメント)
なるほど。
虫や金属部品なら明らかに異物だが、糸くずや具材変色となると、確かに対応に苦慮するだろう。
しかし、この種の問題は、どこかで線引きが必要だ。
関係者が知恵を絞って緩い線引きをし、運用して不具合が出れば徐々に厳しくする・・・そんな方法もあるのではないだろうか?
最初から厳しい線引きをすると、修正が困難になるので。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。