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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201310111345分に朝日新聞から、火災発生の第一報が下記趣旨でネット配信されていた。

 

11日午前2時20分ごろ、福岡市博多区住吉5丁目のA整形外科の1階から出火、鉄筋コンクリート地上4階、地下1階建ての建物延べ約666m2が全焼した。

消防などによると、元院長の男性(80)と妻(72)の他、入院患者の男性2人と女性6人の計10人が死亡した。
ほかに5人が重傷、2人が軽いけがをしているが、命に別条はないという。

 

消防などによると、1階が診察室やリハビリ室で、2階に入院用の男女別の病室と厨房。3階に元院長夫妻が住んでいて、4階は看護師の寮だった。地下1階は倉庫や休憩室があった。

出火当時、地下1階と地上1階に各1人、2階に11人、3、4階に各2人の計17人がいて、このうち12人が入院患者だった。
死亡したのは、全員が70~80代だった。


見回りをしていた看護師が火事に気づき、外に出て、通りかかったタクシー運転手に通報を頼んだ。

消防車など37台が出動、煙が立ちこめる中、消防隊員が建物内から次々と負傷者を抱えて運び出した。
その場で負傷者に人工呼吸や心臓マッサージを施すなど、明け方まで救出作業が続いた。

火は約2時間半後に鎮火した。
廊下にはソファがあり、1人歩くのがやっとの広さだったという。


現場はJR博多駅から南西約1.2kmの住宅密集地。周辺は狭い路地が多く、消防などが現場に近づくのに難航した。

同整形外科の1~4階にある防火扉が開いたままだったことが、消防の調査でわかった。
消防は「初期消火がされず、通報も遅れた。さらに、防火扉が閉まっていなかったため、煙が病室に流れ込み、多くの患者が煙に巻かれた可能性がある」とみている。

 

入院患者の多くが一酸化炭素中毒で搬送された。

消防局が11日午前に会見して明らかにした。


煙が上らないようにする防火扉は1~4階の階段に7枚設けられていたが、いずれも閉まっていなかった。


1階の防火扉は火災の感知器が熱を受けて閉まる仕組みだが、消防が火元とみられる1階にあった感知器を確認したところ、作動せずに焼け落ちていた。

2階も煙を感知して閉まるはずが開いたまま。

3、4階は常に閉まっているべきなのに、消防隊が入った時には開いていたという。

別系統の火災報知機は鳴っていたという証言があるが、防火扉は何らかの理由で開きっ放しになっていた。

延べ床面積が小さいことなどから、スプリンクラーの設置義務はなかった。


消防が今年6月に査察した際、設置義務のある消火器や自動火災報知機、誘導灯に問題はなかった。
ただ、避難計画を立てたり、誰が誘導するかを決めたりする防火管理者を、院長の母親から院長に交代する予定だったのが、院長は講習を受けて資格は得たものの、変更を届け出ていなかった。

出典URL

http://www.asahi.com/national/update/1011/SEB201310110002.html

 

 

以下、その後の報道のポイントのみ記す。

 

 

4階の防火扉は通常、閉まった状態になっていて、開けて通るタイプのものだが、ドアノブと階段の手すりがロープで結ばれていたという。
院長は「開いていることは知っていたが、問題だとは知らなかった。認識が甘かった」と話している。

 

(出典 NHK福岡)

 

 

火元とみられる1階の処置室に置かれた温熱療法器具「ホットパック」用の加温器の電源プラグにショートした痕跡があることが分かった。

「ホットパック」は、金属製の容器に湯を張り、患部に当てるパックを温めるための電気機器。

警察は、電気系統のトラブルが原因と断定した。

 

警察は12日、司法解剖の結果、全員の死因が一酸化炭素中毒だったと明らかにした。

出典URL

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131013/waf13101309160000-n1.htm

http://mainichi.jp/select/news/20131013k0000m040070000c.html

 

 

医院の建物が市に無届けで増築され、1、2階の一部が吹き抜けになっていたことがわかった。建築基準法では、増築には届け出が必要だった。
火元の1階から吹き抜けを通って煙が広がり、被害が拡大した可能性がある。

また、1階の階段そばにあった2枚の防火扉は高温になると自動で閉まる熱感知式で、74年の建築基準法改正で新築施設に義務づけられた、感知が早い煙感知式になっていなかった。
法改正以前に設置された旧式の防火扉は継続使用が認められたが、増築した場合は煙感知式に切り替える必要がある。
増築が無届けだったため、指導を受けることなく違法状態で使われ続けていた。  

 

http://www.asahi.com/national/update/1014/SEB201310130067.html

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131014-OYT1T00181.htm

 

 

作動しなかった防火扉は、過去30年間、1度も点検されていなかった。
この医院では、消防の査察や業者による防火設備の点検を行っていたが、防火扉は消防法ではなく建築基準法に基づく設備のため、点検は行われていなかった。

一方、建築基準法で、防火扉などの点検を義務づける対象は自治体の裁量に任されていて、福岡市ではベッドの数が20以上の「病院」だけが対象で、規模の小さい「診療所」は対象外だった。

(出典 NHK福岡)

 

 

出火元とみられる温熱治療機器近くには大量のタオルが置かれていた。

プラグ付近でショートが発生しタオルに燃え移った可能性がある。


機器の配線はプラグの根元付近で曲がっており、ショート痕はその曲がった配線部分にあった。

プラグはコンセントに差し込んだままの状態で、プラグの一部は溶解していた。

 

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131015-OYT1T00533.htm

 

 

この医療機器は20年以上前に納入され、使い続けていた。耐用年数は8年。

同型のものでは、過去に機器本体からの出火はないものの、電気コードとコンセントの接続部分が焼け焦げたことがあったという。

(出典 NHK福岡)

 

 

08年12月以降、計5回の査察を受けていた。

08年12月の査察では、1階階段の防火扉を閉める際に障害になるとして、長椅子などを早急に撤去するよう消防局が指導した。

10年1月には、1〜4階の防火扉のうち、1階で「隙間に挟んだ紙」、2階では「鍵」、4階は「ストッパー」を確認。扉が作動しなくなるため除去するよう通知していた。
また、08年12月と今年6月の査察では、避難の邪魔になるとして階段上の椅子などを排除するよう指導した。

医院側は指導を受けるたびに、その後「除去済み」「徐々に除去予定」と報告していた。

 

http://mainichi.jp/select/news/20131017k0000m040157000c.html

 

 

2007年以降、消防法で定められた火災の避難訓練を実施していなかった。

消防局は同年に避難訓練をするよう指導し、その後、訓練の届け出がなかったのに実施したかどうか確認していなかった。

 

http://mainichi.jp/select/news/20131017k0000e040235000c.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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