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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2020124109分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「あきたこまち」を改良して有害なカドミウムをほとんど吸収しないコメの開発に秋田県などが成功し、「あきたこまちR」と名付けて品種登録を出願したことがわかりました。


令和7年のデビューを目指していて、県では「あきたこまちR」を普及させることで、カドミウム対策にかかるコストや農家の負担を軽減していきたいとしています。

カドミウムは自然界に広く存在し、全国各地の土壌に含まれていますが、濃度の高い食品を長期間にわたって摂取すると、腎臓などに障害を起こすおそれがあります。


このため県内でも、2割ほどの田んぼでは稲がカドミウムを吸収しないための特別な栽培方法がとられているほか、これらの田んぼのコメは検査が行われ、一定の濃度を超えたものは県がすべて買い取って流通させない対策をとっています。


こうした対策にかかるコストや農家の負担軽減を図ろうと、県は平成24年から国の研究機関と共同で、カドミウムを土壌からほとんど吸収しない稲の開発に乗り出していました。


その結果、「秋系861」というコメの開発に成功し、これを「あきたこまちR」と名付けて、ことし6月、品種登録を出願したことがわかりました。


県によりますと、「あきたこまちR」はカドミウムの吸収に関係する遺伝子の働きを抑えた品種で、通常の方法で栽培してもカドミウムをほとんど吸収しない一方、味や耐性は「あきたこまち」とほぼ変わらないということです。


県農業試験場の高橋主任研究員は、「Reborn、生まれ変わりといった、新しいあきたこまちをイメージして名前をつけた。

 

特性を十分に発揮できるような栽培方法を確立し、農家の負担軽減につなげたい」と話しています。


県では、令和7年のデビューを目指していて、令和7年以降、カドミウム対策を行っている田んぼで「あきたこまちR」の作付けを進めていきたいとしています。


【開発の背景や検査の状況】


「あきたこまちR」は、カドミウム対策にかかる農家の負担や、カドミウムが一定以上含まれるコメを県が買い取る費用の軽減を目指して開発されました。


県によりますと、稲が作付けされる県内の田んぼのうち、2割ほどに当たるおよそ1万7900ヘクタールでは、コメが地中のカドミウムを吸収しないよう、稲がよく成長する穂が出る時期の前後3週間、田んぼに水を張り続ける「湛水管理」と呼ばれる栽培方法がとられています。


水を張り続けることで、カドミウムを根から吸収されにくい状態に変化させる有効な対策ですが、水の管理を行う必要があるため、農家に負担がかかるほか、田んぼがぬかるむことで収穫作業の効率に影響が出ることもあるということです。


「湛水管理」を行う田んぼから収穫したコメは、JAなどで、含まれるカドミウムの濃度を測る検査が行われ、濃度が国の基準の0.4ppmを超えたものや基準に近いものは県がすべて買い取って処理し、市場に流通させない対策をとっています。


買い取りや処理には多額のコストがかかっていて、去年生産されたコメで県が買い取ったのは646トン、処理も含めた費用はおよそ1億6200万円にのぼっています。


また、県内のカドミウムの濃度が高い農地では新たに盛り土などをして濃度を下げる対策も昭和48年から行われてきましたが、これまでにおよそ300億円がかかっているということです。


県では現在、カドミウム対策をとっている田んぼで令和7年以降、「あきたこまちR」を作付けすることで、対策にかかるコストや農家の負担を軽減していきたいとしています。


【Rの意味とは】


「あきたこまちR」はコシヒカリを変異させたことで生まれた、ほとんどカドミウムを吸収しない品種と、「あきたこまち」を交配させて開発されました。


もとになったのは国の研究機関が開発した「コシヒカリ環1号」という品種で、この品種はカドミウムの吸収に関係する遺伝子の働きが抑えられているため、通常の栽培方法で育ててもカドミウムをほとんど吸収しません。


県は、この品種の特性を「あきたこまち」に持たせようと、平成24年に「あきたこまち」と「コシヒカリ環1号」の交配を始め、得られたコメと「あきたこまち」の交配をその後も繰り返した結果、カドミウムをほとんど吸収しない一方、味や暑さなどへの耐性の面で「あきたこまち」とほぼ変わらない「秋系861」の開発に成功し、これを「あきたこまちR」と名付けて、ことし6月に品種登録を出願しました。


県では今後、「あきたこまちR」に適した栽培方法を研究し、栽培のマニュアル作りを進めることにしています。


「あきたこまちR」の「R」には、更新や生まれ変わり、令和、それに「カドミウムを減らす」という4つの意味が込められているということです。

 



 





 
 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20201204/6010008886.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、火山国のわが国では稲のカドミウム吸収は全国的な問題であり、上記以外にも、各地で様々な対策がとられていた。

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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