2017年3月16日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6897/
(2017年4月8日 修正1 ;追記)
2017年4月1日付で毎日新聞東京版から、犬が噛みついた原因に関する識者の推定が下記趣旨でネット配信されていた。
東京都八王子市で3月9日、生後10カ月の女児が祖父母宅で飼い犬のゴールデンレトリバーにかまれ、亡くなった。
忍耐強く、介助犬や警察犬としても活躍する人気犬種。
今回の犬もほえたり、かみついたりしたことがほとんどなかったといい、女児が何度も訪れていたなじみの家での突然の悲劇だった。
大型犬を室内で放し飼いにする家庭は多く、専門家は「かみつき事故は決して少なくなく、犬に絶対安全はない」と注意を促している。
警察によると、事故は同日夕、1階のリビングで起きた。
保育園で発熱し、祖父母が連れ帰った女児がハイハイしていたところ、体重約37kgの雄のゴールデンレトリバー(4歳)が突然、横から頭部付近にかみついた。
女児は約2時間後、搬送先の病院で亡くなった。失血死とみられる。
室内のケージから放されていた犬は、祖母が「だめ」と怒るとすぐ女児を放し、おとなしくなった。
犬は3年以上前から飼われていた。
環境省などによると、犬が人をかむ事故全体の件数は、2015年度の4373件など、近年4000件台で推移するが、飼い主や家族が死亡する事例は09年度の2人以来という。
闘犬用に品種改良された土佐犬などについては、おりの中で飼うなどの規制を設ける地域もある。
だが、狩猟時の獲物回収を目的に誕生したゴールデンレトリバーは「頭脳明晰で忍耐強く明朗温和」とされ、事故に驚きが広がった。
なぜ事故が起きたのか。
藪田慎司・帝京科学大教授(動物行動学)によると、ゴールデンレトリバーは物をくわえて運ぶ行動傾向が強い犬種で、単純に動くものをくわえ、持ってこようとした可能性があるという。
藪田教授は、「怒りや不快、獲物を捕るための攻撃ではなく、おもちゃのボールや落ちたタオルを取るのと同じ行動だったとも考えられる」と説明する。
一方、オールドッグセンター付属日本訓練士養成学校の藤井聡教頭は、犬がストレスを抱えていた可能性を指摘する。
藤井教頭は、「何度か家に来ても、同居していない乳児は外部から来た存在。可愛がる祖父母に対し、欲求不満を感じた恐れもある」と話す。
見解は分かれるが、2人はいずれも、「どんな犬も、人を殺傷する能力を持つことを十分認識すべきだ」としている。
出典
『東京・八王子の乳児かみつき 飼い犬にも殺傷能力 ゴールデンレトリバー、習性?ストレス?』
http://mainichi.jp/articles/20170401/dde/041/040/038000c
(2019年2月21日 修正2 ;追記)
2019年2月20日0時29分に朝日新聞から、祖父母が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁は19日、犬への注意を怠ったとして、乳児の祖父(60)と祖母(58)を過失致死の疑いで書類送検した。
同庁への取材でわかった。
容疑を認めているという。
出典
『犬にかまれ10カ月の乳児死亡 容疑の祖父母を書類送検』
https://www.asahi.com/articles/ASM2M7TWMM2MUTIL05R.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。