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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201741850分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東洋ゴム工業による免震ゴムの性能データ偽装事件で、書類送検された子会社「東洋ゴム化工品」の元社員(53)が、偽装を始めた理由を、「納期に間に合わせるよう、他部署のプレッシャーがあった」と説明していることが、捜査関係者への取材でわかった。

警察は、偽装が会社ぐるみで隠され、14年2カ月に及んだとみて調べている。

 

この元社員は、1998年ごろから15年間、明石工場(兵庫県稲美町)で性能評価をほぼ1人で担当。

2000年11月から12年12月まで不正を続けたとされる。

 

引き継いだ元社員(45)は、13年2月ごろ、性能データに疑問をもった。

同年夏、上司の部長に「実測と検査のデータが合わない」と報告したが、1年以上、留め置かれた。

東洋ゴム工業の信木社長(当時)=故人=に報告が届いたのは、14年5月だった。

 

しかし,この元社員も前任者同様に偽装を続け、性能データを偽装した免震ゴムを枚方寝屋川消防組合に出荷した14年9月時点も、性能評価を担当していた。

やはり書類送検され、容疑を認めているという。

 

結局、不正は国交省に問題が報告された15年2月ごろまで続けられた。

 

東洋ゴム工業では、信木社長に報告が上がって以降、同組合に問題の免震ゴムが出荷されるまでに、性能データの問題を話し合う幹部らの会議が10回以上開かれていた。

 

出荷2日前にも、本社で会議が開かれた。

午前の会議では出荷をやめ、国交省に報告する方針を決めた。

しかし、午後の会議で「データの補正を行えば、国の基準を満たすことは可能」だとして、方針が覆った。

 

山本・前社長(60)=当時は専務=も、午前の会議に出席。

午後は欠席したが、警察は出荷継続を追認したとみている。

山本前社長は、当時、最終的に対応策を決める立場にあった。 

 

15年3月の問題公表後、同社が依頼した複数の弁護士が調査を進め、経営陣らの隠蔽体質が次々と明るみに出た。

 

山本前社長らが参加した14年10月の会議では、ある幹部が「『社内特例』として処理し、出荷された免震ゴムの回収は不要」とする方針を提示。

そうした処理で内部に告発者が出る可能性まで話し合われ、「通報しそうな社員のリストを作成すべきだ」とする発言もあったという。

 

報告書は経営陣の意識について、「緊迫感に欠けた楽観的な認識に基づく対応だった」と結論づけた。

 

書類送検された山本前社長は31日夜、自宅前で頭を下げ、報道陣に「取材はお受けしません」と話した。

 

問題の免震ゴムは、30都府県の建物154棟に納入され、マンションや病院などにも使われていた。

 

「1年以上かけて契約を積み上げ、完売すること間違いなしだった」。

東京都内の不動産会社の担当者は、悔しさをにじませた。

売り出した宮城県内の新築分譲マンションは、駅や公園に近い好立地。52戸中46戸は売約済みで、さらに2戸の申し込みがあった。

 

ところが、引き渡しを4カ月後に控えた2015年4月、東洋ゴムから「偽装」を知らされた。

早期の交換を求めたが、東洋ゴム側は「工場が動かず代替品が用意できない」と説明。

やむなく全契約を解除し、入居予定者に計約3億5千万円の違約金を支払った。

 

他社の免震ゴムに交換して再度売り出し、完売したのは16年6月末。

東洋ゴムなどに違約金など約3億円の損害賠償を求めて提訴し、東京地裁は今年2月、子会社の東洋ゴム化工品に全額の支払いを命じた。

担当者は、「想定外の手間と時間がかかり、予定が完全に狂ってしまった」と話す。

 

出典

偽装「納期で他部署から重圧」 東洋ゴム子会社の元社員

http://www.asahi.com/articles/ASK3072SYK30PTIL038.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇この「免震ゴム」データ偽装問題は、報道された当初、安全管理以前の問題だと思ったため、本ブログには掲載しなかった。

 

しかし、今回の報道を機に調べ直したところ、免震ゴム事業は連結売上げの0.2%しか占めない傍流事業だということを知った。

(2015年7月9日付 日経ビジネス;URLは本日掲載の別記事に掲載)

 

事故は皆が注目していない部分で起きるとは、しばしば言われることだ。

それと相通じるところがあるのかもしれない。

また、一時期、環境データの偽装問題が相次いで発覚したが、その時の「検査するのに必要なだけの人員が配置されなかった」という背景とも相通じるところがあるのかもしれない。

そう感じたので、今回、掲載することにした。

 

〇ちなみに、「免震ゴム」データ偽装問題に続いて発覚した「防振ゴム」データ偽装問題については、話しが広がったこともあり、過去に何件か記事を掲載している。

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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