2017年4月2日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月2日20時11分にNHK埼玉から、4月2日22時6分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時25分ごろ、行田市本丸の行田市諏訪町歩道橋で、栃木県真岡市の男性会社員(39)の長女(1歳6カ月)が、約5m下の歩道に転落した。
長女は頭部を打つなどして救急車で病院に搬送され、重傷とみられる。
長女が柵の隙間を抜け転落したとみて、警察で調べている。
警察によると、歩道橋は小説や映画「のぼうの城」で知られる忍城跡近くで、親子は2人で行田市に観光に来ていた。
歩道橋最上部の南側、郷土博物館寄りの高さ約1m70cmの縦格子の隙間から転落したとみられる。
隙間は約15cmから約20cmという。
父親が歩道橋の上で長女から少し目を離した際に落ちたとみられているが、父親は転落を見ていないという。
いなくなったので捜したところ、歩道で泣いている長女を見つけ、119番した。
現場は、秩父鉄道の行田市駅から南西に1kmほど。
近くには、郷土博物館や忍城址、諏訪神社、行田市役所などがある。
出典
『1歳女児、歩道橋の最上部から転落 柵の隙間をすり抜けたか/行田』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/04/03/02_.html
『歩道橋から転落1歳児大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106062101.html
『歩道橋から1歳女児転落し重傷…柵の隙間から?』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170402-OYT1T50081.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
4月4日朝のTBS「ビビット」で、この事例が取り上げられていた。
おおまかには以下のような内容。
・格子の隙間は、歩道橋の真ん中付近の2箇所だけが20cmで、その他の箇所は15cm。
・1歳児の頭の大きさは15cm程度につき、20cmの隙間から落ちたのではないか?
20cm隙間だと、大人でも頭だけは通り抜ける。ただ、大人は体がひっかかる。
・現状、埼玉県の歩道橋構造基準では、隙間は15cm以下と決められている。
しかし事故が起きた歩道橋は1968年に設置されたもので、設置当時は構造基準がなかった。
・2014年に定期点検しているが、隙間が構造基準どおりかという視点では点検していない。
・他の歩道橋では、転落防止のため、柵の下側にパネルが設置されているものもあるが、事故が起きた歩道橋には設置されていなかった。
というのは、過去には設置されていたが、住民からの要望により、防犯の観点で、下から歩道橋の上を見ることができるように、パネルを撤去したからだ。
現在は透明パネルを設置している歩道橋もあるが、撤去した当時は、透明化するという発想がなかった由。
それにしても、落ちた場所が車道でなかったことが、不幸中の幸いだったかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。