2017年4月1日11時10分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県を含む九州の広い範囲では、ことし1月と2月にそれぞれ1回、照明が明るくなったり暗くなったりを短い時間に繰り返す現象が起きていて、九州電力が対策を進めている。
九州電力鹿児島支社によると、ことし1月1日と2月19日の日中、鹿児島県を含む九州の広い範囲では、家庭などの照明が明るくなったり暗くなったりを短い時間に繰り返す現象が発生した。
こうした現象は、過去数年の間に九州でも局地的に30件近く起きており、電気事業連合会などが原因を調べていた。
その結果、このところの太陽光発電の施設の増加で、施設と電線をつなぐ保護装置の数も増え、電線に流れる装置の調整用の電力が大きくなっていることが影響していると見られることがわかった。
この保護装置は、発電装置が故障した際、感電事故などを防ぐために設けられているもので、県内でも年々数が増え、現在はおよそ7000台が設置されているという。
九州電力では、保護装置の設定を変更する対策を進めており、これまでに県内では、およそ3000台の設定を変更したということで、県内では5月初めごろまでには、すべての装置の設定を変更することにしている。
九州電力によると、これまでにこの現象によって家電製品が故障するなど被害の報告は入っていないということだが、心配がある場合には最寄りの営業所や配電事業所に相談してほしいと呼びかけている。
出典
『照明がちらつく現象 九電が対策』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5055201481.html
4月6日20時16分にNHK佐賀からも、同趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
九州電力は、一時的に室内の照明が暗くなったり明るくなったりする「電圧フリッカ」という現象が起きているとして、対策を進めることにしている。
「電圧フリッカ」とは、送電の際の電圧を調整するための装置に負荷がかかり、家庭や事業所の照明が一時的に暗くなったり明るくなったりする現象。
九州電力によると、ことしは1月と2月の2度、この現象が広範囲で確認され、1月のケースでは、九州各県から、およそ300件の問い合わせがあったという。
原因について、九州電力では、太陽光発電の普及で、各地で発電された電力の送電が集中するケースが増えたことで、電圧を調整するための装置に負荷がかかり、それを保護する機能が発動したためだとしている。
電圧フリッカの発生は全国的に確認されていて、これまで感電や停電などにつながったという報告は寄せられていないという。
これまでのところ、鹿児島県や宮崎県など九州南部で発生するケースが多いということで、九州電力では、電圧を調整する装置の機能を強化するよう太陽光発電を行っている事業者などに呼びかけるなど、対策を進めることにしている。
出典
『照明ちらつく現象が拡大』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5085315201.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。