2020年9月8日18時50分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後、種子島にある住宅で、台風10号に備えて親族の家に避難していた90代の女性が、死亡しているのが見つかりました。
室内には自家発電機が置かれ、親族2人も意識がない状態などで倒れていたということで、警察は、一酸化炭素中毒を起こした可能性もあるとみています。
7日午後1時すぎ、南種子町に住む河野K子さん(94)と連絡が取れなくなっていると、親族から消防に通報がありました。
警察によりますと、河野さんは、台風10号の接近に備えて近くのおいの家に避難していて、警察と消防が、家で倒れている河野さんを見つけましたが、その場で死亡が確認されました。
また、おい夫婦も家の中で倒れていて、妻は意識がなく、おいも意識がはっきりしない状態だったということです。
警察や消防が駆けつけた当時、窓や玄関は施錠されていて、室内からは自家発電機が見つかり、ガソリンのにおいがしたということです。
九州電力によりますと、周辺では、6日の夕方から7日の朝にかけて停電していたということで、警察は現場の状況などから、3人が一酸化炭素中毒を起こした可能性もあるとみて、詳しい状況を調べています。
【駆けつけた消防隊員は】。
通報を受けて駆けつけた熊毛地区消防組合、南種子分遣所の茅切司令補は、「部屋の鍵がすべてかかっていて、エアコンの室外機も止まっていたが、電気だけは付いていたので、おかしいなと思い、隊員の1人が窓ガラスを割って室内に入り、勝手口を開けた。その際に異臭がしたので、部屋の窓ガラスをすべて開けて回っていたところ、居間のソファーの上に1人、その下に1人が倒れていて、さらに、台所に亡くなった女性が倒れていた」と話しています。
そのうえで「倒れていた人たちを搬送していた際、現場にいた親戚や警察官から、台所の西側にある玄関に発電機があったと聞いた。密閉性の高い建物で締め切っていたためではないか」と話しています。
【室内での自家発電機使用は危険】。
停電中に室内で自家発電機を使い一酸化炭素中毒となる事故は、過去の災害の際にも相次いでいます。
おととし北海道で起きた胆振東部地震では、3人が死亡しています。
また、去年9月に九州などへ接近した台風17号では、佐賀県で停電が相次ぎ、室内で自家発電機を使っていた家族3人が一酸化炭素中毒の疑いで搬送されています。
経済産業省や自家発電機のメーカーは、室内や換気の悪い場所では絶対に使わないよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200908/5050011954.html
9月8日10時13分に毎日新聞からは、発電機は止まっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警種子島署によると、雨戸が閉まり施錠された室内から、発電機が止まった状態で見つかり、ガソリンのような臭いがしたという。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20200908/k00/00m/040/049000c
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
(2020年9月25日 修正1 ;追記)
2020年9月24日19時54分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)から、死因はCO中毒だと断定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性の死因について、警察は急性一酸化炭素中毒と断定しました。
発電機が事故の原因とみて捜査を続けています。
国の製品評価技術基盤機構は24日会見し、ガソリンを使用する発電機などは一酸化炭素が発生するため、屋内や換気の悪い場所では絶対に使用しないよう注意を呼びかけました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc8f1dd6bb39eb9a1d2b259de2de46a558ddd93a
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。